[管理番号:806]
性別:女性
年齢:41歳
以前からQ&Aをみて参考にさせてもらっていましたが、私自身どうしたら良いのか
判断に迷う病理結果が出たので、初めて質問させて頂きます。
5月に右乳房の癌告知
7月に温存手術を受けました。
病理結果ですが、
大きさ 7mm
リンパ節転移なし(センチネルリンパ節生検 1個)
病期 Iステージ
組織型 充実腺管癌
ホルモン感受性 ER+100%・PGR+100%
ハーセプチンテスト 陰性
異形度 軽度(MIB-1=20%)
断端 陽性
断端陽性ですが、乳管内進展で3か所
(画面上で組織を見ながら説明があり、12時・3時は乳頭側・6時の方向)
すべて非浸潤癌
広範囲ではなく7㎜のしこりから乳管を通って足を伸ばしたもの・・
断端から5㎜以内の場所から見つかり、顕微鏡で確認できるぐらいの大きさ?
と説明がありました。
乳管1本分を通って足を伸ばしていたという事かと聞いたら、
3時の方向のものは、7㎜のしこりから断端まで続いていたと思われる(途中の組織にも癌が見つかった)が、1本分かは分からない、枝分かれしてるから?と言われました。
主治医は、これがもし浸潤癌だったら追加切除を強く勧めるが3か所すべて非浸潤癌である
追加照射をすれば断端陰性と局所再発率は変わらない
ホルモンが良くきくタイプだから放射線+ホルモン治療をすればカバーできる
主治医の印象では、陰性で25回よりも陽性で30回の方が局所再発が少ない
との理由で放射線追加照射を勧められました。
病理結果で断端陽性が出て動揺してしまっています。
Q&Aをみていると、断端に露出しているかが重要な気がするのですが、
露出しているとはどういう状態でしょうか?
一番外側の断面を調べた結果、がん細胞が見つかったという事を指すのでしょうか?
5㎜以内とは、一番外側の一つ手前の断面で見つかったことをいうのでしょうか?
私の場合、調べた中の一番外側にはなかったが5㎜以内にはあった、
しかし、取り出した組織は丸みを帯びているので、全部の断端を調べるのは難しいから
温存で残した乳腺の中に残っている可能性はある
と言われ、癌が残っているのに再手術をしなくていいのか心配しています。
3か所とも広範囲に広がっていたのではなく、
乳管分の大きさ?顕微鏡レベルでしかわからない大きさ?なのかという
印象を持ったのですが違うでしょうか?
先生なら再手術を勧めますか?放射線追加で問題ないでしょうか?
分かりにくい文章で申し訳ありませんがよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1b(7mm), pN0, pStageⅠ, luminal A 十分な早期です。
回答
「露出しているとはどういう状態でしょうか?」
⇒「切除断端そのものに癌がある」
と言う事です。
「5㎜以内とは、一番外側の一つ手前の断面で見つかったことをいうのでしょうか?」
⇒5mm切片の中に「癌が存在していた」ことをさします。
「断端に露出」までは「踏み込んでいない」と思います。
「3か所とも広範囲に広がっていたのではなく、乳管分の大きさ?顕微鏡レベルでしかわからない大きさ?なのかという印象を持ったのですが違うでしょうか?」
⇒質問者の理解通りだと思います。
「先生なら再手術を勧めますか?放射線追加で問題ないでしょうか?」
⇒担当医のコメントは、間違ってはいないと思います。
実際に再手術を勧めるかは「切り出し図」がないと「無責任には言えない」ですが、
「小範囲」であり、「非浸潤癌」であることは確かなようです。
担当医を信頼してもいいのではないかと思います。