[管理番号:8399]
性別:女性
年齢:51歳
病名:乳癌
症状:非浸潤性乳管癌
投稿日:2020年3月18日
はじめまして。
いつもこちらを参考にさせて頂いております。
今回局所再発での手術が終わり病理と治療についてお伺いしたくご連絡をさせて頂きました。
2008年
非浸潤性乳管癌
核グレード2
エストロゲン0%
プロゲステロン0%
温存、放射線治療
2020年
Right breast.total mastectomy
Ductal carcinoma in situation.
pTis.pN0
Paget’s disease
Lymph nodes No metastasis
広がりABCDE領域に
9.0×4.0x3.0cm
ステージ0
核グレード2
ホルモン
エストロゲン60%
プロゲステロン0%
Ki-67 1%
Ly0.V0
g+.f-.s-.p-,w-
pN0=0/2
伺いたいのは
病理所見にて
陰性ですが1mm未満の部位に癌細胞がみられる
追加
尾側断端一箇所二つのDCIS病巣が皮膚断端に接近しており、その距離200um程度
但し手術検体では断端への露出がなく陰性とします
となっておりました。
主治医は経過観察しましょうと言われています。
11年での再発と
病理を見て不安でいます。
陰性でもギリギリとなりますので
陽性になる物か?
追加で手術するものか?
追加手術でなく、ホルモン治療などをするものか?
お忙しいと思いますが
先生の見解をお伺いできたらありがたいです。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
温存乳房内再発のようですが、(浸潤前に見つかって)全摘することで根治となってます。
不安になる要素は全くありません。
「陰性でもギリギリとなりますので陽性になる物か?
追加で手術するものか?
追加手術でなく、ホルモン治療などをするものか?」
⇒全摘なのだから、(そもそも)断端など気にする必要はありません。
今回は特に非浸潤癌なのだから、「乳腺に切り込まない限り(それは通常ありえません)断端を気にする必要はなし」
ご安心を。
『今週のコラム 86回目 このようにすれば、全摘で深部側断端が陽性となることはないのです』をご参照してください。