[管理番号:5763]
性別:女性
年齢:40歳
気管支の疾患で7月に胸部CTを受けてまた1月に胸部CTを受けます。
乳腺の吸収線量は20mGy
とのことで、放射線の乳腺への影響が心配なのですが、マンモグラフィの検査は最後のCTからどれくらい間隔をあけたら乳腺へのダメージは緩和されるでしょうか?よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
検査で行う線量で「乳癌の発生が上がる」というデータもないし、その心配は要りません。
皆さん、勘違いされているようですが…
私がCTや骨シンチ、PETなど「無用な被爆を避けましょう」と言っているのは…
乳癌の発生が心配なわけでは全くなく(実際、乳癌に話を絞れば影響は殆ど無いでしょう)、生涯被爆量がトータルとしての発癌リスクに繋がるということです。
その意味で、マンモグラフィーは(そもそも)被爆線量が大きくないので(妊娠期以外は)全く意識する必要はありません。
○乳癌だけに話をしぼれば、「温存乳房照射のような(検査で受ける線量と桁違いの線量)大線量で乳腺に発生する可能性があるのは(乳癌ではなく)血管肉腫」が知られています。
トップページの「乳がん以外の乳腺悪性腫瘍」の中の「続発性血管肉腫」をご参照のこと
「放射線の乳腺への影響が心配なのですが、マンモグラフィの検査は最後のCTからどれくらい間隔をあけたら乳腺へのダメージは緩和されるでしょうか?」
⇒お解りですか??
マンモグラフィーは(線量がCTの1/100程度なので)全く影響ありません。
(そもそも乳腺へのダメージという視点なら、CTも無関係です)