[管理番号:1214]
性別:女性
年齢:56歳
こんにちは!
はじめまして、6年前会社の健康診断でマンモグラフィーを行い右集簇性石灰化があ
り要検査でした。
3ヵ月後マンモグラフィーとエコーと触診で次は6ヵ月後の経過でと
いわれ色々な事情で今まで検査にいけませんでした。
8月の初めに冷房の寒さで右の胸の芯が痛みがあり
2日位痛みその後背中と胸の右上と上腕の痛みがあり9月初めにマ
ンモグラフィーと触診の検査に行き右胸淡い不明瞭な集族性石灰化があり両胸に乳腺
腫瘤疑いありFADとなりエコーが10月中に検査となりました。
6年も放っておいたので心しておりますが今からの治療ではもう遅いですか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
6年前の「右集簇性石灰化」が、今回の「右胸淡い不明瞭な集簇性石灰化」と同一所
見だとは思いますが、(もしも癌だとしても)まだ「しこりではない」ようなので心
配する様な状況ではないようです。
回答
「8月の初めに冷房の寒さで右の胸の芯が痛みがあり2日位痛みその後背中と胸の右上
と上腕の痛み」
⇒これらの症状は「乳腺の症状(例え癌だとしても)とは無関係」だと思います。
「6年も放っておいたので心しておりますが今からの治療ではもう遅いですか?」
⇒全くそんな事はありません。
但し、「今回は(経過観察ではなく)きちんと組織診断」してください。
石灰化は「経過観察しても何の解決にはならず」ステレオガイド下マンモトーム生
検をして「決着をつける」事をお勧めします。
質問者様から 【質問2】
いつも御多忙中の中、回答してる姿に感謝しております。
このサイトがあるのに不安な気持ちもいくらか和らげる自分がおります。
この間、乳腺外科のエコーで、又、6ヶ月経過観察と言われ、マンモトーム生検をしなくてはと、聞きましたが大丈夫でしょうと、言われ心配で昨日違う病院にて、マンモグラフィーとエコー検査をして事情を説明しマンモトーム生検をして欲しい旨伝えましたが、造影MRIを11/4にすると言われました。
田澤先生は、いつもMRIではなく、マンモトーム生検を言われていますが、この後マンモトーム生検をして貰えるのか心配です。
そこの病院はマンモトーム生検出来る病院です。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「6ヵ月後に経過観察」するような石灰化は「ご本人が希望」すればステレオガイド下マンモトーム生検ST-MMTすべきです。
残念ながら、そこの病院は「ST-MMTに積極的ではない」病院なのでしょう。
ST-MMTがあるからといって「実際には稼働していない病院」があることは事実です。
回答
「マンモトーム生検をして欲しい旨伝えましたが、造影MRIを11/4にすると言われました」
⇒残念な診療です。
「石灰化」を「最初期の乳癌の手掛かり」と捉えれば「MRI等全く無用(MRIで写る
まで待っていたら最初期とは言えません)」です。
○要は、「MRIで見える様になるまで、待ちましょう。(それ以前に診断したっ
て)大した変わりはないですよ」というスタイルと言えます。
「この後マンモトーム生検をして貰えるのか心配です」
⇒この流れからすると「MRIで所見が無いから…」といって「ST-MMTはしない」つもりのようです。
質問者様から 【質問3】
こんにちは、先日、造影MRIを受けて、結果大丈夫でしょうとの事で
6ヶ月後の経過観察と言われました。
田澤先生がおっしゃったとおりになりました。
カテゴリーは3だとおっしゃったので、マンモトーム生検をと言いましたが6年も放っておいてどうもないので悪いものではないでしょうとのこと。
乳腺外科2件行って同じ回答なのですが、もう一度違う3件目の病院に行ったほうが良いのか同じ病院でして貰えるかわかりませんが6ヵ月後
かすぐ行きマンモトーム生検をどうしてもして欲しいとお願いしたほうが良いのか田澤先生に診てもらえると安心するのですが、住んでる所が
○○県で、主人が病気療養中で家をあけれないので、それも難しく不安でなりません
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
やはり「予想通り」でしたね。
「MRIを撮影する」時点で「その病院の(早期発見に対する)姿勢」が見え隠れします。
「すぐ行きマンモトーム生検をどうしてもして欲しいとお願いしたほうが良いのか」
⇒残念ながら、世の中には「早期発見や患者さんの不安に興味の無い」医師が多いのです。
3件目を受診しても、無駄になりそうで申し訳ない限りです。
「住んでる所が○○県で、主人が病気療養中で家をあけれない」
⇒御事情も解りますが…
つい最近も「北陸新幹線が開業した」○川県から「ST-MMTをして」いきました。
その日の「午前中に受診、夕方からのST-MMT]で、新幹線で帰って行きました。
病理結果は「癌の場合は来てもらう」ことにしましたが、「それ以外なら、郵送」としました。
質問者は「それもできない」のでしょうか?
○最終的な判断は「自分自身にある」のです。