[管理番号:1617]
性別:女性
年齢:47歳
質問させていただきます。よろしくお願い致します。
去年9月胸のエコー検査で先生が 右胸下辺りを 大丈夫だと思うんだけどとおっしゃりながら細い針を刺す検査をしました。
結果は、大丈夫でした 半年後に又来る様にとの事でした。
今年8月マンモグラフィーには写らないけど、エコーに何か有る様で、「去年と変わらないですし、急いでという訳ではないですが、安心の為MRIをしましょう」でした
10月6日検査を受け、「やっぱり黒く写ってるんです」と。(悪性を否定出来ません) との結果報告でCNB検査をする事になっております。
乳房専門病院です。外胸下の先生から見て時計の7時の辺りだそうです。
頭が真っ白になってしまい、必要な事も尋ねることも出来ずCNB専門の先生と11月6日に検査説明をして頂き、その日に検査日を決める流れです。
専門の先生の都合で、検査までに時間がかかる形になってます。
乳腺のひきつれ とおっしゃいます しこりの事なのかも写ったものの大きさも聞きそびれました 自分では、グミのような感じがふれますが、
(年中あちこちにあったりきえたり)皮膚のひきつれ 凹み 形の変化 分泌物は見当たりません。
ただ、乳頭がひりひり赤くなってます、触ったりしてませんが家ではブラの背中を外してます。
乳輪あたりに違和感がありまして、軽くズーン 、ズキン、とする様な、つまんだら治る感じです。
最初の検査から2カ月以上も経ってますが、もしもの場合この間にも…と1日1日が長く不安にかられてしまいます。MRI陽性でも、ガンでない事も有るとききましたが、よく解らない説明で申し訳ないのですが、先生の限界はいかがでしょうか。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
正直、私にはこの「乳房専門病院」なる病院の診療についてコメントしたくありません。
コメントしてしまうと、質問者には不快に感じる内容になってしまうのです。
もし、それであれば「ご覧にならない」ことをお勧めします。
そもそも診断するのに「MRIを用いる」ことに私は反対です。
♯今回も「もし、MRIで陰性にでたら、針生検しないつもり」だったのでしょうか?」
非常に危険な診療と思います。
「マンモグラフィーには写らないけど」とありますが、「マンモグラフィーで写らない癌」などいくらでもあります。
そのような「消極的な診療になっている」原因が解りました。
その「CNB専門の先生」なる人の存在です。
逆にいうと「今まで診断してくれていた担当医」は「CNBできない」のでしょうか?
CNBできない医師が「診療」していると、「どうしても、(ぎりぎりまで)CNBをせずに、経過を見る(極めて消極的な)診療となってしまう」のだと思います。
○その診察していた医師自身が(CNBをすることに抵抗が無ければ) 「気になるので」針生検しておきましょう。となるのですが… どうしても自分ができない検査に回すことに抵抗が出てきます。
それは「石灰化をステレオガイド下マンモトーム生検の無い施設で診療すべきで
ない」という事と全く同一です。
★今回の場合には「針生検のできない医師が診療すべきでない」となります。
「専門の先生の都合で、検査までに時間がかかる形になってます」
⇒全く問題外です。
診療する医師全てが「精度あるCNBを気軽に(日常的に)できること」が当たり前
でなくてはなりません。
CNBができない医師が診察すると「間違いなく、無駄に経過をみることとなり、早
期発見の妨げ」となります。
「MRI陽性でも、ガンでない事も有るとききましたが、よく解らない説明で申し訳ないのですが、先生の限界はいかがでしょうか」
⇒私は診断にMRIは使わない(使うべきではありません)のでコメントは控えます。
組織診断こそ、唯一の「確定診断」なのです。
その「CNB専門の医師」なる人が、その名の通り「精度の高いCNBを行う」ことを願っています。
★蛇足ですが…
私は
エコーは「エコー技師」
診察する医師は(自らは、エコー機器を操作せず)「エコー写真をみて判断するだけ」
針生検は別の「CNB専門の医師」 ★私は今回初めて(このネーミングを)聞きましたが…
手術はまた別の「手術のグループ」
術後の治療は「腫瘍内科」
これらの、「ガンセンター」とか「乳腺専門の病院なる病院」、「大学病院」など
(大病院にありがちな)分業システムには「非常に問題を感じて」います。
これでは、「どういうエコー所見が、どのようなCNBの感触であり、どのような治療になっていくか」全てを見とおす事ができる医師が育ちません。大変な問題です。
誤診を生むシステムと危惧しています。
「診断から治療まで、一貫して行えない」と、どこかに「綻びがでる」そう思います。