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細胞診断クラス4、乳癌なら炎症性乳癌といわれた。

[管理番号:2378]
性別:女性
年齢:45歳
昨年11月上旬頃から、右側の腕、脇の下、乳房、背中のほうまで痛み、胸の張り固さ、肥大があり乳頭から分泌物。
乳腺外科を受診して乳癌検査をうけマンモグラフィ-では、問題なく、超音波検査で両方の胸に嚢胞がいくつか確認。
視触診でしこりもなし。
1ヶ月ぼと、抗生物質と漢方薬を使い乳房の固さはだいぶとれたが、乳頭下の固さ大きさはあまりかわらず。
右胸の嚢胞の細胞診断の結果。
一部血液に埋没し詳細な観察が困難ですが、核肥大、核の大小不同、核濃染を示す導管上皮細胞を筋上皮が不明瞭で細胞結合の弱い不整形集塊で認めます。
クラス4、乳管癌の可能性を否定できない像です。
組織診による確定診断が必須の症例です。
という結果でした。
主治医は乳房が熱をもっているからか、癌なら炎症性乳癌と言われました。
ネットで調べた、乳房全体の赤みや、ミカンのような見た目など自分や家族にも確認してもらってもありません。
組織診断の結果は一週間後です。
食事もできない位心配です。
ご意見よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
まずメール内容からの印象ですが…
同考えても「経過から」いきなり「炎症性乳癌の発想」は無茶苦茶です。
「乳腺外科を受診して乳癌検査をうけマンモグラフィ-では、問題なく、超音波検査で両方の胸に嚢胞がいくつか確認。視触診でしこりもなし」
⇒この状況から、いきなり1カ月後に「炎症性乳癌かもしれない」などというコメントが出る事自体、非常識と言えます。
 
ただし、細胞診の結果からは「癌を疑わざるを得ない」と言えます。
この辺の臨床所見との乖離が上手く説明できないとも言えます。
 
「主治医は乳房が熱をもっているからか、癌なら炎症性乳癌と言われました」
⇒この担当医は「炎症性乳癌を知らない」のではないでしょうか?
 本来、炎症性乳癌は「炎症がない」乳癌です。
 「皮下のリンパ管が癌細胞で閉塞することにより皮膚全体が真っ赤」となり、『あたかも、炎症が有る様に見える』だけで、絶対に「炎症はない」のです。
 
「乳房全体の赤みや、ミカンのような見た目など自分や家族にも確認してもらってもありません」
⇒それであれば、「炎症性乳癌ではない」と思います。
 
「組織診断の結果は一週間後です。食事もできない位心配」
⇒御心配な気持ちは解ります。
 ただし、「炎症性乳癌」ということはないでしょう。
 ○あまり、無責任なことも言えませんが、経過からは「単なる炎症」「肉芽腫性乳腺炎」なども鑑別に挙がります。
 
 診断には注意が必要です。
 きちんとした診断ができるのか注意が必要です。