［管理番号:8508］
性別:女性
年齢:52歳
病名:
症状:左乳房に１センチ弱のしこり
投稿日:2020年5月11日
初めて質問させていただきます。
３週間ほど前に左乳房に小さなしこりを発見して翌日乳腺科のあるクリニックで受診しました。
エコーと細胞診の結果、クラス３aでした。
しこりは１センチ弱だそうです。
クリニックと連携している病院で生検するよう紹介していただき、４日前に行ってきました。
その際クリニックでは行わなかったマンモともう一度エコーをした後に生検となりました。
エコーの画像には少し血流が見えました。
先生は少し血流も見られるし、すごくグレーな感じですと…。
クリニックの先生はほぼ良性だから大丈夫とのことで少し安心しておりましたが、生検を受けてからは気持ちが落ち着かない日々です。
もちろん結果が出るまで待たないといけませんが、クラス３aでも血流などがある場合癌の可能性が高いのでしょうか？
どうぞよろしくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「クラス３aでも血流などがある場合癌の可能性が高いのでしょうか？」
⇒残念ながら細胞診は技術が必要な検査なので、同じ評価はできません。
細胞診が上手い医師が行って3aなら、（癌ではなく）良性
細胞診が下手な医師が行って3aなら、癌の可能性が高い
お解りでしょうか？
細胞診は技術が要るのです。
本当に癌なら、美味い医師ならクラス3aはありえません。（クラス５がでます。
微妙な病変であっても４以上）
しかし、下手な医師だと（癌を細胞診しても）クラス４以上が出せない（細胞が上手く採れないから）
★ クラス3aなら「良性です。良かったですね。」と、言いたいところですが、そのクリニックの医師の行う細胞診の精度が解らないので評価の仕様が無いのです。
★★ （針）生検は（細胞診に比べれば）格段に簡単（つまり技術による差が出ない）ですが、それでも「きちんと診断できない」医師がいることには注意が必要です。注 1 ）
注 1 ) なぜ、私がこんなコメントをするのか？は、
『今週のコラム 208回目 「5mmと小さいから、上手くできないかも…」 そもそも、その発想に問題あり。『超音波で見えるものは、たとえ3mmでも100%確定診断しなさい』』をご覧になれば理解できます。
質問者様から 【結果２ 】
トリプルネガティブステージ1
性別:女性
年齢:52歳
病名:トリプルネガティブ乳癌ステージ1
症状:
投稿日:2020年6月10日
以前細胞診のことで質問させていただきました。
針生検の結果、トリプルネガティブ乳癌ステージ1(腫瘍径1.3㌢）と診断され、その後造影MRIとCTを行いリンパへの転移も無さそうとのことで来週温存手術を受けることになりました。
ここまでの結果が出るまでの不安と絶望的な気持ちを前向きな気持ちに変えてくださった田澤先生の乳癌プラザには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
治療はこれからですが、どんな質問でも真摯に答えてくださる信頼できる主治医にも出会えたので頑張れそうです。
また質問させていただくこともあるかと思いますが、その時はどうぞよろしくお願い申し上げます。
質問者様から 【質問３ 】
トモセラピーの回数
性別:女性
年齢:53歳
病名:乳がん トリプルネガティブステージ1
症状:
投稿日:2021年1月6日
いつもこちらで勉強させていただいております。
昨年６月にトリプルネガティブステージ１（腫瘍径と浸潤径1.5センチ、リンパ節転移なし）で部分切除し、１２月に抗がん剤治療（AC、パクリタキセル）を終えました。
今月から手術と化学療法とは別の病院で放射線治療に入るため受診したところ、トモセラピーを１６回（合計42.5gy）しましょうと言われました。
２５回すると思っていたので主治医に伺ったところ、コロナのこともあるし１６回でも大丈夫でしょうと…。
家に帰って少し調べてみたら、１６回にする場合の条件の一つに抗がん剤治療をしていないことと記載されているものがいくつかありました。
来週のCTまでに２５回に増やしたかったら連絡くださいと言われているのですが、田澤先生の病院ではどのように回数を決めておられますか？
１６回で済むのなら嬉しいのですが、万一局所再発となった場合後悔しそうです。
ちなみにグレードは３です。
田澤先生のご意見をセカンドオピニオンとしてお聞かせいただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
田澤先生から 【回答３】
こんにちは田澤です。
「田澤先生の病院ではどのように回数を決めておられますか？」
⇒私が決めているわけではありませんが（放射線科医に一任です）
通常の温存照射は１５回です。（リンパ節転移４個以上あった際にＳＣもいれた場合は異なります）
質問者様から 【質問４ 】
手の強張りと浮腫み
性別:女性
年齢:53
病名:乳癌 トリプルネガティブステージ１
症状:
投稿日:2021年5月17日
いつも田澤先生の言葉に助けられております。
ありがとうございます。
トリプルネガティブステージ１で昨年６月に温存手術、その後AC～パクリタキセルを経て２月にトモセラピーを終え現在無治療です。
来月末に術後１年検診がありますが、それまで通院の機会がないので質問させていただきます。
パクリタキセル治療中から生活に支障がない程度の手足の痺れがありましたが２ヶ月ほど前からそれに加えて手の強張りと手先の浮腫みの症状が出てきました。
朝は指が曲げられなくて物を掴むのも困難です。
時間が経つと改善されていきますが、しばらくじっとしているとまた曲がらなくなり、最近はばね指の症状も出てきました。
これは抗がん剤の副作用と考えて時間が解決してくれるのか、それとも整形外科などを受診した方がよいでしょうか？
どうぞよろしくお願い申し上げます。
田澤先生から 【回答４】
こんにちは田澤です。
質問者の年齢と化学療法歴からして、「化学療法閉経」の状態と推測します。
「これは抗がん剤の副作用と考えて時間が解決してくれるのか、それとも整形外科などを受診した方がよいでしょうか？」
⇒抗がん剤の直接の副作用ではなく…
化学療法閉経によるホルモン欠病症状ですね。