Site Overlay

クラスⅢとは

[管理番号:1578]
性別:女性
年齢:36歳
はじめまして。
しこりについてネットで調べていたらこのホームページへたどりつきました。
過去に似ている質問もありましたが、やはり不安で質問させていただきました。
23歳のときに右胸の上の部分にしこりを見つけ検査をしました。
その時は8mmほどだったと思います。今現在はどのくらいなのかわかりません。
当時の検査の結果は(マンモ・超音波・細胞診をしました。麻酔なし)
良性とのことで定期的に検診をうけて
おりましたが、なかなか時間の融通がきかず、健康診断はしていたので
だんだん病院へいくのをやめてしまいました。
少ししこりが大きくなったような気もしており、
2年ほど前の健康診断でクラスⅡという結果がでたのをきっかけに
改めて仕事しながらでもいけるように、土曜日がやっていたり
短い時間で検査をしてくれる
クリニックを探し、今回予約受診し、マンモ・超音波・触診をしました。
すこし固いのと気になるので細胞診をしましょうということになり、
(局部麻酔をしておこないました。)
今回クラスⅢという結果になりました。
先生からはグレーで、良性とも悪性とも言えない状態などという説明をうけました。
1年後に検査をするには期間が開きすぎており、
かといって3ヶ月後は若干早い気がするので
半年後にまた検査をしましょうと言われ予約をとりましたが、
頭が真っ白になってしまったため、質問するまで気がまわらず
とくに先生もなにもおっしゃっていなかったので
なにも聞かずに帰ってきてしまいました。
帰ってきてから冷静になるにつれて、
細胞診の結果もみせてはいただきましたが、
せめてコピーをもらうべきだったな。
結局しこりはなんだったんだろう。いまどのくらいの大きさなんだろう。
そんなに放置しておいてもいいのかな?
なんでもっと質問してこなかったのか、
今になって不安になりしっかりしていない自分に後悔ばかりしております。
帰宅して慌てて色々となホームページ見てみましたが、
クラスⅢといわれた方の多くは
Ⅲのなかでもaとbがあるようなことがかかれていたり、
わりとすぐにまたちがう検査などを行っているような気がするのですが、
私のように半年後にまた検査しましょうと
のんびりしていてもいいものなのでしょうか。
せっかくちゃんと通おうと、病院を探し、
3つの検査もしたので、うやむやなまま半年を過ごすのはいやだし
改めて病院へいき質問をしたいと思っております。
いざ、病院へいくと、聞きたいことはあったはずなのに
焦ってしまい何もいいだせなくなってしまうので、もっとしっかり
自分でもしらべなければいけないなと思っております。
この場合は、どのようなことを確認し、聞いておくべきなのでしょうか。
注意点や先生のお考えをお伺いできればいいなと思い質問しました。
そして質問しても不安が残るようであれば別の病院へ行くことも
考えているのですが、その場合、
また新たに検査をすることになるとはおもいますが、
検査はそんなに頻繁におこなってもいいものなのでしょうか?
お忙しい中、こんな質問で大変申し訳ありませんが、
ご回答いただけるとうれしいです。
どうぞ、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
クラスⅢですね。
基本的な考え方としては
ⅢA:より良性所見を考える(画像所見で良性と考えられるならば、良性と考える)
ⅢB:この場合は「より積極的に精査を進める」 特に多いのが「乳頭状病変」という
もので、「乳管内乳頭腫や乳癌」などの可能性があります。

回答

「Ⅲのなかでもaとbがあるようなことがかかれていたり、わりとすぐにまたちがう検
査などを行っているような気がする」「半年後にまた検査しましょうとのんびりして
いてもいいものなのでしょうか」
⇒「臨床所見と併せて考える必要」が本来あります。
 ★勿論「ⅢAかⅢBか」という問題もありますが、「すこし固いのと気になる」ので
あれば、(例えⅢAであっても)組織診(針生検)すべきと思います。
 針生検の提案は全く無かったのでしょうか。
 
「この場合は、どのようなことを確認し、聞いておくべきなのでしょうか。」
⇒「ⅢAなのかⅢBなのか」
 「画像所見では何が疑われるのか?」
 「組織診で確認した方がいいのではないか?」
 注)「それでは、まずはMRIしましょう」などということにならない様に注意が必要です。
 MRIなど、診断には無用な検査です。
 
「また新たに検査をすることになるとはおもいますが、検査はそんなに頻繁におこなってもいいものなのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
 ただこの場合「マンモグラフィーの再撮影は不要」と思います。
 エコーや組織診(針生検)などは、全く問題ありません。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先生こんにちは。
先日はお忙しい中、回答していただき本当にありがとうございました。
先生にアドバイスいただいていた質問、自分の気になる点をあわせて
質問にいってきました。
全体的に濁しているつもりではないのでしょうが、
噛み合わないというか、はっきりとした回答はいただけませんでした。
例えばですが、
クラスⅢにもaとbがあると・・・と話している最中に→グレーです。灰色。
画像所見について→ポリープみたいなものですよ。
脂肪だったり、このしこりは何かわからないのでしょうか?→おできですね。
何度か質問を変えて似たようなことを聞いてみましたが、
大丈夫大丈夫、気にしすぎですよ。
と最終的にはなってしまいました。
時折小さな痛みもあり、そちらについても質問しましたが、
う~ん・・・気にしすぎかなといわれてしまいました。
私の聞き方がへたなのかもしれませんが・・・
忙しかったのでしょうか、7分ほどしてまぁ大丈夫ですよ。
またいつでもきて。と立ち上がられてしまったので
最後は諦めました。
細胞診の結果は持ち出し不可で見て帰る分にはかまわないとのことで
必死に読んで覚えてる限りメモに残しました。
結果には細胞診と組織診断の2つの結果がありました。
前回、細胞診をすると説明をうけて行いましたが
検査があまりにも私には痛かったため目をつぶっていてしまいました。
2つの検査をした記憶がまったくありませんが、
同時に両方の検査が可能なのでしょうか?
組織の検査についてはまったく説明を受けていなかったため
結果の用紙を見たときは、しばらくパニックになりました。
結果的に2つの検査をしていたのであれば安心にはかわりがないのですが・・・
組織診断報告のようなことがかかれているものと
細胞診(右上のほうにスライド?)のような文言がかかれているものでした。
やはり2つの検査をしていたということですね・・・
気付いていない自分が情けないです・・・
細胞診にはクラスⅢ・クロマチン?増量と配列の乱れを示すところがあり
二相性は不明瞭。精査ねがいます。
組織診のほうには、腫瘤、組織1本、脂肪組織が主体で微量な乳腺組織がみられ、
明らかな腫瘍性病変はみられません。正常または良性、組織型?不明
というようなことが書いてありました。
※慌ててメモに抜粋してかいたため、ところどころぬけております。
クラスⅢ、組織では良性と自分では解釈したのですが、
例えばとってしまうことはできないのか、デメリットがあるのかも伺いましたが、
癌でない以上は、なにもしないんですよとのことでした。
組織結果で正常または良性と書いてあれば安心していいものなのでしょうか?
この場合は経過観察が一般的なのでしょうか?
お忙しいのに何度も質問してすみません。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
今回のメールで「私が最も疑問に思った事」は『組織診をしていたのに、担当医が
「グレーで、良性とも悪性とも言えない状態」と説明している事』です。
「細胞診でクラス3」であれば、担当医の「そのコメント」も納得できますが、「組
織診をしていたのであれば、本来良性と断定できる筈であり、少なくともグレーとの表
現にはなりません」
更に注目したのは「ポリープみたいなものですよ」というコメントです。
単なる比喩なのかもしれませんが… 「嚢胞内腫瘍の可能性」がありそうです。
○嚢胞内腫瘍であり、「乳頭状病変」であれば「細胞診でクラス3」も大いに頷けます。
 しかも組織診での結果「脂肪組織が主体で微量な乳腺組織がみられ、明らかな腫瘍
性病変はみられません」というレポートからは「病変を外している」可能性が十分あります。
○ここは私の推測ですが、担当医自身「針生検で病変を外したと思っている」から
「組織診で良性でした」ということができないで「お茶を濁している」ように見えます。

回答

「同時に両方の検査が可能なのでしょうか?」
⇒可能です。
 というか、今でも思い出しますが…
 十数年前、「針生検をするようになった最初の頃」は「針生検の精度に自信がな
く、必ず細胞診を併用」していました。
 いつからか、「針生検の精度に自信を持つようになって」わざわざ細胞診を併用
することはしなくなりました。
 
 ○担当医は、「組織診に自信がない」のかもしれません。
 
「組織の検査についてはまったく説明を受けていなかったため結果の用紙を見たとき
は、しばらくパニックになりました」
⇒通常ならば「組織診の結果が優先」な筈です。
 やはり、「組織診の結果に自信をもっていない」と思います。
 
「組織結果で正常または良性と書いてあれば安心していいものなのでしょうか?」
⇒冒頭でコメントした通りです。
 「針生検の精度に問題がある」ように思います。
 
「この場合は経過観察が一般的なのでしょうか?」
⇒組織診断結果に不安があるのであれば(私の推測ですが…)「再検するべき」です。
 勿論「摘出(外科的生検)」も候補に挙がります。