乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:2064]
性別:女性
年齢:57歳
妻が数年前,検診で病院での検査を勧められ,受診いたしましたが,膿疱でガンが潜んでいる可能性はあるが,その時点では2年に一度,検査に来て経過を見れば良い,とのことで,数回,受診しておりましたが.今回,前回の検査から,2年半ほど間隔があいてしまいました.
11月下旬頃,右胸乳頭右横数センチの位置に数センチのしこりがあることに気づいたそうです.それまでは同じように触っていたときには感じなかったそうです.不安になり,検査でお世話になっている病院の乳腺外科を受診いたしましたところ,
乳がん ステージ2B 大きさ2.1mm リンパ節転移 1の診断を受けました.
受診のきっかけとなった線状のしこりはリンパ節転移であり,気づいていなかった乳頭近辺に乳がんがある,とのことでした.
担当していただいている先生から治療方針として
乳房削除術(本人の希望:放射線療法が不要なため)+腋窩リンパ節郭清の後,薬物療法:・化学療法 ・ホルモン療法
・化学療法,ホルモン療法については,手術で取り出したガンから判断して決定する
・リンパ節転移については,リンパ節をすべて郭清し,4つ以上の転移があれば,放射線療法も行う.
とうかがいました.また,先生が書籍を推薦してくださり,これを読めば,先生がおっしゃったことを理解できるとのことでした.
手術後のリンパ浮腫に不安があり,尋ねましたところ,程度の差はあれ,50%程度は生じるが,いつ,誰に生じるかはわからないとの回答をいただきましたが,手術には踏み切れていない状況です.
検査の結果は下記のようでした.
細胞診断報告書
臨床診断 右乳房上外側部乳癌
陽性
推定病変および所見
1,2:背景にリンパ球を伴って,アポクリン分化を窺わせる異形上皮のシ集塊を多数認めます.ductalcarocinomaのリンパ節転移なども推定されます.
3,4:細胞の変性を伴っていますが,アポクリン分化を窺わせる異形上皮の集夏塊を多数認めアポクリン分化を伴うductal carocinomaと考えます.
臨床診断 左乳房下内側部乳癌
Class Ⅱ
推定病変および所見
5,6:変性物質や組織球を多く認め,膿疱が推定されます.
7,8,9:組織成分をほとんど認めず判定困難です.
MRI検査報告書
フリーコメント
臨床診断 両側乳癌の疑い
検査目的 右C領域の乳頭部付近と腋窩部に膿腫有り.
乳癌の可能性あり.
左B領域とC領域に膿瘤影あり(C領域は嚢胞の可能性あり)
所見
右乳腺膿腫と腋窩の病変は拡散強調画像でも高信号で,ADCも低下しています.造影早期から強く濃染しています.
左Bの病変は冠状断で内部にfluid-fluid leveを認めます.
左Cは全く濃染しません.
胸骨傍リンパ管は腫大していません.
Conclusion
右乳がん 腋窩リンパ節腫大 左は?胞にみえます.
不安のため,神経質になっているのかもしれませんが,線状のしこりが固くなっているような気がし,先端上部にジンジンした感じがする,また,しこりに気付く前頃から,めまいを感じているが乳がんと関係があるのか,不安を感じている,と申しています.
少しでも的確な情報を得たいとの思いから検索し,田澤先生の乳がん Q&Aを拝見することができ,先生の治療を希望しています.
ただ,遠隔地(○○県在住)のため,継続した治療を受けることができるのか,もし,治療していただくことができても,少しでも早く手術をしたほうが良いのであれば,近隣の病院を探す必要があるように考えています.
とりとめのない文になってしまいましたが,先生にご教示いただきたいのは,
1.治療していただける可能性
2.手術の緊急性
3.めまいと乳がんの関係
4.腋窩リンパ節郭清のレベル
です.
ご多忙中,誠に申し訳ありませんが,よろしくお願い申し上げます.
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「・化学療法,ホルモン療法については,手術で取り出したガンから判断して決定する・リンパ節転移については,リンパ節をすべて郭清し,4つ以上の転移があれば,放射線療法も行う.」
⇒妥当な治療方針と言えます。
 
「手術後のリンパ浮腫に不安があり,尋ねましたところ,程度の差はあれ,50%程度は生じる」
⇒高すぎます。
 もし、それが「その医師の実感」であるならば「手術精度に問題」があります。
 私の実感だと、どう考えても「10%以下、5%無い」です。
 
○細胞診とMRI結果より「右乳癌」左は「嚢胞」のようですね。
 
「めまいを感じているが乳がんと関係があるのか,不安を感じている,と申しています.」
⇒乳癌とは無関係です。
 乳癌は「初期治療の段階で遠隔転移」の心配はありません。
 ♯ただし、ここがターニングポイントであり「何らかの理由で治療を拒否し(免疫療法その他の代替療法とした場合)2~3年で遠隔転移の可能性」が出てくるので、そこはご注意ください。
 
「1.治療していただける可能性」
⇒大丈夫です。
 遠隔地ですが、「手術」及び「ホルモン療法」は問題ないでしょう(3カ月に1回程度の通院ですから)
 ただ、「温存手術の場合の放射線治療」や(状況によっては)「術後抗がん剤治療」については(一時的にしろ)地元の病院で行う必要があります。
 もしもご希望ならば小平秘書 secretarya@edogawa.or.jpへご連絡ください。

江戸川病院 乳腺外科 小平秘書
電話:070-6977-7527
メール:secretarya@edogawa.or.jp
メールには①Q&A管理番号(ある方のみ) ②現在の症状 ③氏名 ④生年月日 ⑤電話番号 を記載してください。
 
*ドメイン設定(受信拒否設定)をされている方の場合、江戸川病院 乳腺外科 秘書室から送るメールを確認することができません。
 ドメイン設定を解除して頂いただくか、又はドメイン edogawa.or.jp を受信リストに加えてください。

 
 
「2.手術の緊急性」
⇒緊急性は高くありません。
 それでも「2カ月間」を目安に考えた方がいいでしょう。
 
「3.めまいと乳がんの関係」
⇒前述したように、それは「全く関係ありません」
 
「4.腋窩リンパ節郭清のレベル」
⇒これは「画像所見」によります。
 細胞診で「リンパ節転移陽性」は解っていますが、「それ以上の情報」がありません。
 画像で疑われる範囲は「郭清」しなくてはなりません。





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