[管理番号:4589]
性別:女性
年齢:37歳
はじめて田澤先生にご相談させていただきます。
よろしくお願いします。
浸潤性乳官癌、ステージ1、グレード1
Ki26%、ルミナルA型、ER、PgRともに強陽性
HER2陰性、腫瘍径5×8㎜
1月(中旬)日オペ、3月(下旬)日から放射線治療開始放射線医より年齢が若いためブースト照射をすすめられています。
放射線治療はもともと副作用を考えて消極的でした。
できれば25回で終了したいのですが、私の場合、温存内再発は低リスクとして考えてもよいのでしょうか。
またブースト照射を省略してもよいという見方はあるのでしょうか。
田澤先生のご意見をぜひ聞ければと思います。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問者はもしかして重大な勘違いをしているかもしれません。
局所と全身は完全に切り離しましょう。
「私の場合、温存内再発は低リスクとして考えてもよいのでしょうか。」
⇒質問者は「全身再発の低リスク」だとは思いますが、「温存内再発(局所再発)とは無関係」です。
○「局所再発」はあくまでも「局所(この場合には断端との関係)とのみ関係」するのです。
断端の情報が無いので、全く判断しようがありません。
「またブースト照射を省略してもよいという見方はあるのでしょうか。」
⇒放射線科医のいうように
「若いから」ブーストがいいというのは賛成できません。
断端に問題がなければ「Boostしたくない」と相談してもいいでしょう。
放射線科医としては「親切心」なのでしょうが…
○ただ、当院のように(放射線科医の信念で)「全例、Boost+]としていても問題はない(トモセラピーだからかもしれませんが)ので、ご本人次第でしょう。
質問者様から 【質問2】
先日は大変お忙しい中、ご相談にのっていただきありがとうございます。
重要な断端の情報が抜けてしまい申し訳ありませんでした。
断端陰性にて、オペでは腫瘍部より1.5cm距離をとっていると説明がありました。
断端陰性であるため追加照射の省略は不安もありますが…考えています。
また、乳ガンは同じステージでも個々により完治の可能性や再発率は異なってくると思いますが、私の場合、ホルモン治療を受けた場合、また受けなかった場合とどのくらい差が出てくるのでしょうか。
追加照射の省略は上記に影響がどのくらいあるのでしょうか。
お忙しい中、大変申し訳ありませんが、ご相談よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「私の場合、ホルモン治療を受けた場合、また受けなかった場合とどのくらい差が出てくるのでしょうか。」
⇒5%です。
「追加照射の省略は上記に影響がどのくらいあるのでしょうか。」
⇒前回の回答
『○「局所再発」はあくまでも「局所(この場合には断端との関係)とのみ関係」するのです。』
という言葉の裏返しで、
「局所治療はあくまでも「局所再発とのみ関係」するのです」(つまり局所治療と全身の再発とは全く無関係)