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腋窩リンパ節転移の治療について

[管理番号:8872]
性別:女性
年齢:53歳
病名:両側浸潤性小葉癌
症状:
投稿日:2020年9月11日

こんにちは。
よろしくお願いいたします。

両側浸潤性小葉癌と昨年末診断され、腫瘍はそれぞれ1cmから1.5cmとのこと部分切除術をしました。

手術後、右乳癌は腋窩リンパ節にも多数転移があり、一部は血管に癒着し取り切れなかったと説明受けました。
癌のタイプ「ER7/8
PgR8/8 Her2(-)K i67 15%」から抗がん剤が効きにくいがリンパ節転移4個以上あり、ddAc4回とドセタキセル4回施行しました。

今年の7月に全摘しましたが腋窩リンパ節転移は癒着が取り切れなかったと聞きました。

現在は右胸壁と鎖骨上の放射線療法25回とホルモン療法(タモキシフェン)内服中です。
リンパ郭清した腋窩には放射線療法はやらないとガイドラインにありました。
放射線と手術が無理だということはホルモン療法しか治療はないのでしょうか?
ホルモン療法で癒着した癌が消滅することはありますでしょうか?
よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「手術後、右乳癌は腋窩リンパ節にも多数転移があり、一部は血管に癒着し取り切れなかったと説明受けました。」
⇒そう、めったにリンパ節が取りきれないという事態はありません。

 そんなアバウトではなく、「その取りきれなかった」リンパ節がレベル1なのか2なのか3なのか? 詳しく聴いておくべきでしょう。
 リンパ節にかんしては、 『今週のコラム 248回目 治療(乳癌の治療)』の中の『1-2.リンパ節をどうするか?』をご参照ください。

「リンパ郭清した腋窩には放射線療法はやらないとガイドラインにありました。」
⇒それは普通に「取りきれている」場合です。

 現に残存しているのであれば、照射野に含めるべきでしょう。

「ホルモン療法で癒着した癌が消滅することはありますでしょうか?」
⇒上記とおり。