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術後の治療について

[管理番号:3200]
性別:女性
年齢:39歳
先生、こんにちは。
いつも、こちらの記事を参考にさせて頂いております。
5月に、右乳房全摘出しました。
術後組織検査の結果は
浸潤径1.0×1.0(しこりは1.6)
センチネンタルリンパ 1個中0
乳頭腺管がん
高度ホルモン反応性
グレード1
脈管浸潤なし
HER2スコア2+ DISH法 陰性
MIB27%
現在、ノルバデックス服用中です。
このしこり以外にも、小さい癌が多発していましたのと、MIBが27%とグレーゾーンだったのが、ホルモン療法だけで、いいのかと不安になっています。
リュープリン注射もした方が再発率が下がるのでしょうか?
私の、再発率、抗がん剤の上乗せ、等も教えて頂きたいです!
もうひとつ、オンコタイプの検査は、私のような場合に意味がありますか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1b(10mm), pN0, luminal, NG1
完璧な早期乳癌です。
「MIBが27%とグレーゾーンだったのが、ホルモン療法だけで、いいのかと不安」
⇒pT1b, NG1, luminalであれば「化学療法は不要」と思います。
 
「リュープリン注射もした方が再発率が下がるのでしょうか?」
⇒多少は効果があるかもしれませんが、「微々たるもの」でしょう。
 30歳代とはいえ「ここまで早期」だとLH-RHagonistは不要に思います。
 
「私の、再発率、抗がん剤の上乗せ」
⇒再発率は 無治療(14%)⇒ホルモン療法(9%)となります。
 抗がん剤の上乗せは3%です。
 
「もうひとつ、オンコタイプの検査は、私のような場合に意味がありますか?」
⇒化学療法の適応があるのか「迷う場合に行う」とすれば、「あまり意味がない(迷う必要が無い)」ようにおもいます。(適応はありますが…)
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日はお返事頂きまして本当に有り難うございました?
先生に早期乳癌と言って頂き、ようやく明るい光が見えてきました。
結局、わずかな効果でも良いのでリュープリン注射をする事にしました。
治療方針は決まりましたが、次は、再発転移
の疑問が出てきました。
またお答え頂きたくお願い致します。
今回の乳癌は2年位前から、たまに痛んだり、なんとなく違和感を感じていましたが、
市の検診の触診で異常無しだったので、病院に行っていませんでした。
そんな感じで2年も、ほっておいた為、自業自得ですが、私の感覚では早期発見とは思えず、乳癌ガイドラインを読んでも、かなり早期のうちから、全身に癌細胞が運ばれてると書かれているので不安になりました。
①しこり下の胸壁には転移しやすいですか?
押さえると痛いので、、
胸壁の検査はエコーですか?
②一番大きい癌は、脈管浸潤無しでした。
でもAC域に小さい癌が十個位、出来ていました。
小さい癌は、術後一つずつ調べて無いので、もしかしたら脈管浸潤してる可能性があるのではないですか?
もしくは、小さい癌のサブタイプが違ったりする事はありますか?
そもそも一つずつ調べるものですか?
③先生の経験のなかで、多発発生の人は、単発の人と比べて、再発転移する確率が高いでしょうか?
再発転移する人、しない人の違いは何かありますか?
自身の免疫を高めれば、少しは再発転移を防げますか?
④慢性B型肝炎なのですが、肝臓に癌細胞が飛んでた場合に、一般の人より発症しやすいとかありますか?
⑤私の年齢は、若い方かなと思うのですが、
遺伝性乳癌は考えられますか?
出産、授乳経験してます
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
質問者のような「早期乳癌で遠隔転移再発を気にする必要」はありません。(とは言っても「気になる気持ち」が解らないでもありませんが…)
「時だけが解決」することなので、「気にしない方がいい」と言っても(今の時期は)どうしようもないでしょう。
健康的に過ごす事です。
「乳癌ガイドラインを読んでも、かなり早期のうちから、全身に癌細胞が運ばれてると書かれているので不安」
⇒こんな記事が「多くの患者さんを不安に陥れる」としたら、削除すべきでしょう。
 殆どの早期乳癌は「9割型」再発は無いのです。
 それを、「皆の体に癌細胞が回っている」みたいな印象を与えるとしたら、「とんでもない過剰で、極めて無駄な心配」をさせることになるでしょう。
 ○忘れてほしくないのは「どんな早期癌だって、5%位は再発リスクがある」のです。
 そう言う意味では「どんな早期癌だって、癌細胞が全身に回っている可能性が5%位はある」とした方がいいのではないでしょうか?(まるで皆に回っているかの印象を与えているのでしょう)
 
「①しこり下の胸壁には転移しやすいですか?」
⇒「転移(遠隔転移再発)」ではありません。
 「局所再発」といいます。
 しかし「全摘後の局所再発」など「極めて稀」であり気にする必要はありません。
 
「押さえると痛いので」
⇒手術したのだから「暫く痛くて当然」です。 局所再発ではありません(そもそも痛みの症状などでません)
 
「胸壁の検査はエコーですか?」
⇒エコーでなくても(全摘後ならば)視触診で簡単に解ります(そもそも極めて稀なことです)
 
「小さい癌は、術後一つずつ調べて無いので、もしかしたら脈管浸潤してる可能性があるのではないですか?」
⇒全く余計な心配です。
 
「もしくは、小さい癌のサブタイプが違ったりする事はありますか?そもそも一つずつ調べるものですか?」
⇒通常は「全てを調べる」ことはありません。
 
「③先生の経験のなかで、多発発生の人は、単発の人と比べて、再発転移する確率が高いでしょうか?」
⇒全く無関係です。
 
「再発転移する人、しない人の違いは何かありますか?」
⇒勿論ステージが高い方が多いです。
 
「自身の免疫を高めれば、少しは再発転移を防げますか?」
⇒そんな効果的な方法はありません。
 普通に生活していればいいのです。
 
「④慢性B型肝炎なのですが、肝臓に癌細胞が飛んでた場合に、一般の人より発症しやすいとかありますか?」
⇒想像しすぎです。
 全く無関係です。
 
「⑤私の年齢は、若い方かなと思うのですが、遺伝性乳癌は考えられますか?」
⇒ルミナールだから違うでしょう。(今時30代の乳癌は普通です)



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