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今後の治療について

[管理番号:7359]
性別:女性
年齢:33歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:

はじめまして。

2018年11月に非浸潤性乳管がんと診断され、2019年1月に左乳房全摘+同時再建(エキスパンダー挿入中)を受けました。

以下術後の病理検査結果
3mmの浸潤性乳管癌を伴う広い上皮内癌。

リンパ節転移はなし。

ステージ T1N0M0 IA期
HER2 2.04(+?)
女性ホルモン感受性 +
核異形度 2
核分裂度 25%

【質問】

①私の場合はルミナルB型(HER2 陽性)でしょうか?浸潤形は3mmなので抗がん剤なしと言われました。

②主治医からは再発予防の治療として内分泌療法でタモキシフェン5年+皮下注射3~5年を勧められ、5月よりタモキシフェンを飲み始めています。
このままの予定ですと来月から皮下注射も始まります。

先生もやはりタモキシフェン+皮下注射を選択しますか?それとも内服だけでしょうか?

③年齢も年齢ですし妊娠出産を望んでおり、4月に受精卵の凍結もしました。
再建手術もあり、気持ち的にも一旦2年間ホルモン療法→妊娠出産→残りのホルモン療法。
で考えていますが問題ないでしょうか?それとも妊娠出産→5年間のホルモン療法を考えた方が良いのでしょうか?

お忙しい中恐れ入りますが先生の意見をよろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「①私の場合はルミナルB型(HER2 陽性)でしょうか?」
⇒その通りです。
 ★ luminal typeでHER2陽性の場合は(Ki67値とは無関係に)luminal B(HER2陽性)となります。

「浸潤形は3mmなので抗がん剤なしと言われました。」
⇒正しい。

「先生もやはりタモキシフェン+皮下注射を選択しますか?それとも内服だけでしょうか?」
⇒浸潤径3mmなら「無治療」を勧めます。(効果と有害事象のバランスから)

「2年間ホルモン療法→妊娠出産→残りのホルモン療法。で考えていますが問題ないでしょうか?それとも妊娠出産→5年間のホルモン療法を考えた方が良いのでしょうか?」
⇒出産を考えるのであれば、尚更・

 ホルモン療法を勧める必要はありません。
 無治療でいいのです。