[管理番号:3992]
性別:女性
年齢:39歳
よろしくお願いします。
今年8月に、乳がん検診を受けました。
たまたま、職場の人間ドックと重なり、毎年受けている乳腺外科と人間ドックの2カ所で検診をうけて、どちらも異常なしで、一年後の検診を指示されました。
数日前に右胸の上部外側に5mm以下(人差し指の3分の1ぐらい)の大きさのしこりをみつけました。
形は丸くて、グリグリしてます。
ビックリして、検診に行っている乳腺外科を受診したのですが、非常に混んでて、触診のみで、先生は、「丸いしツルツルだし、3mmぐらいだから悪いものじゃないと思う。
エコーでも3mmだと写るかなぁ~。
生検もこの大きさじゃ難しいし。
基本的に3mm以下のしこりは経過観察なんだけど、一応エコーする?」ということで来月に予約しました。
対応が少し心配で、色々検索したら、このサイトにたどりつきました。
先生が来られる市川のクリニックの予約を問い合わせしたら、3月だということで、ここに質問させて頂きました。
そこで、この先生の対応で大丈夫でしょうか?
私としては、最悪の結果も考えていて、それなら早く診断、治療をして欲しいと思いまして。
生検ができないなら、先生が来られる市川のクリニックにうかがった方がよいでしょうか?その場合、今の状態で3月まで待って大丈夫でしょうか?
最近まで、授乳していたのも今回のしこりと関係ありますでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
いつか「小さなシコリ」として「今週のコラム」を書こうと考えています。
まず概念として重要なことは、「乳腺は皮膚の奥の皮下脂肪の更に奥にある」という事実です。
何が言いたいかと言うと、『これほど奥に存在する乳腺内に小さな腫瘍ができても、それは触知することは不可能』だという事実です。
○最近外来受診で「米粒みたいなシコリを触れた」としていらっしゃる方が多いですが、(確かに触れますが)それは「殆どの場合は、皮下或いは乳腺表面の凹凸」なのです。
米粒みないた小さな腫瘍が乳腺内にあっても、『それを皮膚表面から触知することは不可能』なのです。
つまり、「米粒大のシコリを触れる=皮下や乳腺表面の凹凸≠乳腺内の腫瘍」と考えるべきです。
★勿論、私は「早期発見に勝る治療無し」を掲げて「小さいから、経過観察」などとする考えには大反対です。
ただ、それはあくまでも「超音波で見える小さなシコリ」です。
自己検診では「ビー玉位」を目安にするようにお話しています。
それ以下の「小さな(本物の)シコリ」は『超音波で見つけましょう』
「そこで、この先生の対応で大丈夫でしょうか?」
⇒上記コメント通りです。
この医師も(触診で3mmのものは)「(乳腺内の)本物の腫瘍ではない=エコーで見えない」だろうと考えています。
ただ、せっかく「実際に超音波」するのだから、もしも本当に「超音波で写る腫瘍」があれば、それが例え3mmであっても細胞診なり組織診の対象になります。
(まずは超音波で乳腺内の腫瘍なのか確認してからの話です)
「生検ができないなら、先生が来られる市川のクリニックにうかがった方がよいでしょうか?」
⇒もしも(超音波でみて)「乳腺内に(本当に)シコリがあるのであれば、」そして、その担当医が(小さい事を理由に、経過観察しかしないのであれば)受診してください。
「その場合、今の状態で3月まで待って大丈夫でしょうか?」
⇒もしも本当に「乳腺内のシコリ」だとしても…
3mmであれば、全く問題無いレベルです。
「最近まで、授乳していたのも今回のしこりと関係ありますでしょうか?」
⇒可能性はあります。