[管理番号:1171]
性別:女性
年齢:42歳
先生のこのホームページで、
乳がんについて勉強をさせていただいています。
つたない文章で申し訳ありません。
先月、生理前に左乳房の一部分のみ痛くなり、
いつもと違う痛みの為、乳腺外科へ診察に行きました。
痛みがあった為、マンモは行わず、
痛みがある部分にエコーで、1センチほどのしこりがみつかり、
細胞診を行いました。
1週間後に結果を聞ききに行くと、陰性でしたが、
出現細胞が少数の為、不十分な判断と追記があり、
針生検を行うこととなりました。
(クラス表記はありませんでした)
細胞診から1週間後、乳首をギュッと摘むと
乳頭から血性分泌があり2週間経っても出ます。
左乳房は2つの穴から一つは透明~ミルク色、
もう一つは血性です。
右乳房も絞れば透明~ミルク色が出ます。
本日、針生検を行う時に、主治医に伝えたのですが、
細胞診の影響だと言われました。
細い針での検査で、2週間も血液が出るのでしょうか?
◯単孔性になると思うのですが(一つの穴のみ血性)
乳管造影も行った方がいいでしょうか?
◯細胞診でクラス表記がなしの結果はありえますか?
悪性だから、針生検を行ったのでしょうか?
姉が乳がんで、現在も治療中です。
高齢出産の為、まだ小さな子供がいるので、
不安で不安で押しつぶされそうです。
針生検の結果を悪性の可能性ばかり考えてます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
結局「細胞診」をしても「検体不適性」となり、確定診断のためには「針生検が必
要」となります。
「無駄に不安な」期間が延びるだけで「百害あって一利なし」です。
回答
「出現細胞が少数の為、不十分な判断と追記」
⇒「検体不適性」です。
文字通り「細胞量が十分採取されていない」のです。
細胞診はまず「検体不適性」と「検体適性」に分けられ『検体不適性は、そもそも
クラス分類の対象にはならない』のです。
「細い針での検査で、2週間も血液が出るのでしょうか?」
⇒あります。
腫瘍は通常「乳管と連続」している訳であり、「血性乳頭分泌の原因」として2週
間程度は珍しくありません。
「単孔性になると思うのですが(一つの穴のみ血性)乳管造影も行った方がいいで
しょうか?」
⇒「細胞診してからの血性」であれば、様子を見ましょう。
単に、「細胞診による出血」であれば、その内治まります。
逆に「細胞診する前から血性分泌があれば」乳管造影すべきです。
「細胞診でクラス表記がなしの結果はありえますか?」
⇒前述した通りです。
「検体不適性」はそもそも「クラス分類の対象外」なのです。
「悪性だから、針生検を行ったのでしょうか?」
⇒違います。
細胞診では「検体不適性」だったのです。
この場合、「診断には、結局針生検が必要」なのです。
○今回の「診療内容」からは全く「良性とか悪性とかの判断」は困難です。
必ずしも「悪性が疑わしいから」針生検したとは限りませんが「どの程度の所見で
あるか、担当医からのコメントは無いのでしょうか?」