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構築の乱れ カテゴリー4

[管理番号:8857]
性別:女性
年齢:35歳
病名:
症状:
投稿日:2020年9月8日

市の検診(マンモ)で構築の乱れカテゴリー4で乳腺外来の個人医院へ。

そこでマンモ、エコーではっきりしないと言われ血液検査、MRIを受けました。

画像は見せてもらえなかったのですが触診とエコーではわからないがマンモとMRIにしこりのようなものが写ってると言われ診断確定は大きい病院に紹介ですと言われて今日その大きい病院に行ってきました。

マンモ(スライスした画像も撮れる)とエコー、
触診でマンモに写ったひきつれ(部位M)はエコーでみると多分ここかな?程度ではっきりしたしこりはできていない。

癌だったとしても超初期で医師によっては見解が違うかもと言われました。

その先生は非常勤の大学病院の先生で今できることは経過観察か細胞診ですと言われ、組織診をしてほしいとお願いしました。

私は非常勤なので組織診は常勤の医師に引き継ぐから日を改めてその先生に診てもらうよう言われ、明後日組織診の予約を入れてもらいました。

こちらのサイトを参考に組織診をお願いしたもののやはり悪性疑いとは癌なのかと不安でたまりません。

しかし今は構築の乱れのなかの微妙なひきつれだけですが経過観察をしたところで進行して癌になるのを待ってることになるのか、それでも癌にならないかもしれないのに手術で取らなければならないのかとモヤモヤしております。

組織診で受ける場合マンモトームと外科的生検ならどちらのほうが良いのでしょうか?

この状態の組織診で癌の可能性は高いのでしょうか?

これはADH、ALH、DCISにあたるのでしょうか?過剰治療ですか?

手術の場合全摘のほうが後のリスクがないのは理解していますが切除の範囲、癌の広がりによっては温存でも大丈夫なのでしょうか?
再発のリスクも調べましたが胸がなくなる覚悟ができません…。

大変動揺していてまとまりがなく申し訳ないのですが良ろしければ先生の見解をお聞かせください。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

非常に混乱している状況、お気持ちお察しします。
ただ、幾つか重要な視点を回答に替えさせていただきます。

1.構築の乱れ カテゴリー4
 一口にカテゴリー4と言っても「癌の疑わしさ(確率)」には雲泥の差があり、(癌の可能性が)高い順に
 「エコーでのカテゴリー4」>「マンモでのカテゴリー4石灰化」>「マンモでのカテゴリー4腫瘤」>>「マンモでの構築の乱れ カテゴリー4」となります。
 
 ★ つまり「エコーでのカテゴリー4=癌の疑いが強い」に比較すると「マンモでの構築の乱れカテゴリー4=癌の可能性もあるかもよ?」と、かなりトーンダウンします。

2.その個人医院の『診断確定は大きい病院に紹介です』というコメント
 ⇒私は常々言っていますが…

  自分で診断確定できないような医師が開業するなど「持ってのほか」(私見です)
  そのような医師が(最初の段階で)診断にかかわることで、「曖昧なまま(確定診断もされず、紹介もされず)放置と言う名の経過観察」による悲劇の元凶だと思います。(私見です)

 ★ 自分で確定診断出来ない医師は「所見が(ある程度)はっきりするまで」経過を見る傾向があるのは明らかなのです。(それが、早期発見の妨げとなります)

3.非常勤の大学病院の医師
 細胞診で「お茶を濁そうと」している(いた)
 これは、(最初から真剣に診断する意志はなく)「とりあえず、検査はしました。
悪性はでないから経過観察にしましょう」と「診療体裁を整える(後で癌と判明しても避難されないように)」としか思えません。

4.組織診の精度
 エコーで(必ずしも)はっきりしないような所見ではCNBは全く当てにならず、必ずMMTEが必要です。
 ただし、(MMTEするからには)「100%確定診断です」と言い切れる医師でないと、(上記3と)似たような事態となります。

さて、上記1から4を踏まえ回答しましょう。

「しかし今は構築の乱れのなかの微妙なひきつれだけですが経過観察をしたところで進行して癌になるのを待ってることになるのか、それでも癌にならないかもしれないのに手術で取らなければならないのかとモヤモヤしております。」
⇒当然、確定診断すべきです。(MMTEで)

「組織診で受ける場合マンモトームと外科的生検ならどちらのほうが良いのでしょうか?」
⇒MMTEで十分(ただし、その医師が「これは100%確定診断です」と言い切れる場合のみ) それが断言できないようでは「外科的生検するしかない」とは思います。

「この状態の組織診で癌の可能性は高いのでしょうか?」
⇒画像を見ていないから解らないし、(見ても)メール内容から想像するに、そこま
での判断はできない。(つまり組織診断すべき)

「これはADH、ALH、DCISにあたるのでしょうか?過剰治療ですか?」
⇒その可能性もありますが、もしもそれらだったら、「尚更」過剰でも何でもなく、
「寧ろ」今のうちに治療すべきです。

「手術の場合全摘のほうが後のリスクがないのは理解していますが切除の範囲、癌の広がりによっては温存でも大丈夫なのでしょうか?」
再発のリスクも調べましたが胸がなくなる覚悟ができません…。」

⇒診断もまだなのに…

 治療を考えるのは全くナンセンス!

★ 私から言えるのは、(もしかすると)質問者は大事なターニングポイントにいるかもしれないということです。
  診断を曖昧にして「半年後ないし、1年後に」後悔しないことだけを切に願います。