[管理番号:3271]
性別:女性
年齢:31歳
質問者様の別の質問新たな管理番号としました。 |
いつも拝見しております。
大変勉強になります。
乳腺科の検診にてエコー、マンモを受けました。
今までは職場の検診を受けておりましたが退職し、最後の検診から2年ほど経っています。
自分なりに自己検診は毎月やっているつもりで、しこりなどは見つけられませんでした。
先日検査結果が届き、左はエコーで所見あり、線維腺腫で経過観察、右はマンモグラフィーにて微小石灰化、不明瞭、領域性、区域性にてカテゴリー3でした。
その後、先生のお言葉にあるようステレオガイドマンモトームのある乳腺外科にて精密検査を受け、再度エコー、マンモグラフィー(右のみ3方向です、最初の検査と二度目の左は2方向のみでした)
マンモグラフィーの画像から、担当医の言うことには「右のみに石灰化が多くあり(確かに10~20個あったように思います)見るからに異常はありません、おそらく左には石灰化がほぼないが片方のみに見られたための要精密検査だったのでしょう、エコーでも触診でもしこりは見つけられません」とのこと。
今後はこの石灰化が増えてないかを見るために1年後に来てくれと言われ検査を終えました。
悪い結果ばかりを想像していたため拍子抜けしてしまい、あまり深く聞くことができなかったのですが、このようにマンモグラフィーで石灰化の所見(しかも区域性のカテゴリー3)でもマンモトームを必要しない場合もあるのでしょうか?
また左の腺腫については聞きそびれてしまいましたが何も言及なかったということは特に心配ないということでしょうか?
今になってあれもこれも心配になってきました。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
結論から言うと「全く問題なし」のようです。
物事は「整理」して考えましょう。
①エコーで見える「線維腺腫」
これは、そもそも(要精査ではなく)「経過観察」となっています。
もしも「癌の可能性が少しでもあれば」(線維腺腫:経過観察ではなく)「乳腺腫瘍疑い:要精査」となるのです。
★この時点で「気にする必要は無い」ということです。
②マンモで見える「右石灰化」
検診で確かに「要精査となっている」ようですが…
私が注目したのは(微小石灰化、不明瞭、領域性、区域性にてカテゴリー3という
記載の中の)『領域性、区域性』という記載です。
⇒これは「領域性>区域性」ということだと私は想像しています。
それは担当医の「おそらく左には石灰化がほぼないが片方のみに見られたための要精密検査だったのでしょう」という記載に表れています。
もしも「区域性」であれば、このようなコメントにはなりません。つまり「単に左右差があるというだけ」ということです。(実際はカテゴリー2)
「このようにマンモグラフィーで石灰化の所見(しかも区域性のカテゴリー3)でもマンモトームを必要しない場合もあるのでしょうか?」
⇒上記コメント通りです。
おそらく検診で「領域性、区域性」としていますが、実際は(区域性ではなく)
「領域性(カテゴリー2)」なのだと思います。
「また左の腺腫については聞きそびれてしまいましたが何も言及なかったということは特に心配ないということでしょうか?」
⇒そもそも「要精査」でさえありません。
検診の場で「線維腺腫」と診断されているのです。
質問者様から 【質問2】
田澤先生こんにちは。
先日「要精密検査 カテゴリー3 石灰化」
について質問させて頂いた者です。
丁寧に回答頂き、本当にありがとうございました。
お忙しい中申し訳ないのですが、もう少し質問させて下さい。
ひとつは、左胸の経過観察になっている線維腺腫は正確には「線維腺腫疑い(9㎜×4㎜)」と書かれていたのですが、これは線維腺腫ではない可能性もある、ということなのでしょうか?
また、毎年異常なしだったマンモグラフィーですが今回石灰化が指摘されたということはこの2年でいきなり石灰化が増えたということなのでしょうか?もしかすると、毎年違う検査病院に行っていたので前からあったが良性と判断され指摘されていなかったのかなとも考えたりしています。
検査後かなり念入りに胸を触るようになったのですが、胸というのはきをつけて触ると結構ボコボコしていて、胸の中にたくさん虫刺され?がある感じです。
これは普通の乳腺なのでしょうか?私はかなり貧乳なので乳腺に触れているのだろうか…それとも普通の人はこんなにボコボコしてないのだろうか…と心配になり暇さえあれば胸を触っています。
次は1年後でよいと言われましがエコーだけでも半年後にはまた行こうと思います。
急ぎませんのでお返事頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「ひとつは、左胸の経過観察になっている線維腺腫は正確には「線維腺腫疑い(9㎜×4㎜)」と書かれていたのですが、これは線維腺腫ではない可能性もある、ということなのでしょうか?」
⇒そう言う事になります。
但し「腫瘍疑い」ではなく「線維腺腫疑い」としたことからは「より良性を疑っている」とは言えます。
「また、毎年異常なしだったマンモグラフィーですが今回石灰化が指摘されたということはこの2年でいきなり石灰化が増えたということなのでしょうか?もしかすると、毎年違う検査病院に行っていたので前からあったが良性と判断され指摘されていなかったのかなとも考えたりしています。」
⇒ご本人の言う様に「前からあったが良性と判断され指摘されていなかったのかな」ということでしょう。
「検査後かなり念入りに胸を触るようになったのですが、胸というのはきをつけて触ると結構ボコボコしていて、胸の中にたくさん虫刺され?がある感じです。これは普通の乳腺なのでしょうか?」
⇒その通りです。
乳腺は「表面がボコボコ」しています。(ツルツルだったら解り易いのですが…)
○だから、「触診で胸を探る様にしてしまうと、何でもかんでも心配」となります。
「自己検診には発想の転換が必要」です。
「自己検診」では「1cm位のものを発見」すればいいのです(数ミリのものは、そもそも触診で見分けることができず、無駄な心配の種となるだけです)
「さーと撫でるだけ」でいいのです。
撫でた際に「指腹に引っかかるもの」だけを気にするようにしましょう(決して乳腺の中をグリグリ探ってはいけません)
「それとも普通の人はこんなにボコボコしてないのだろうか…と心配になり暇さえあれば胸を触っています。」
⇒これは「全く」良くありません。
週に1回(もしくは月に1回)指先で「サーと撫でる」だけに留めましょう(無駄な心配をする必要はありません)
質問者様から 【質問3】
田澤先生こんにちは。
管理番号3271と3439にて質問をし、11月15日に診察の予約をした者です。
一昨日の土曜に自分の妊娠が判明しました。
産婦人科の先生には、このまま妊娠が継続した場合、マンモグラフィーについては大丈夫だろうが、予約時期の飛行機は念のため避けて欲しいと言われました。
マンモグラフィーだけでも田澤先生にみて頂きたい、
なんとか東京に行きたい、とこの2日ずっと悩みました。
家族にも相談しましたが、やはり大事をとって今回の田澤先生の診察をキャンセルさせて頂くことになりました。
勝手で申し訳ありません。
(キャンセルについて秘書の中川様にも同様のメールをお送りさせて頂きます。)
予想外のことで、本来なら喜ばしいことのはずが、何で今このタイミングなんだと自分が情けなくて悔しくてたまりません。
今は江戸川病院に行けなくなってしまったということで頭がいっぱいです。
せっかくの予約をこの様な形でキャンセルにしてしまったこと、大変申し訳ありません。
秘書の中川様にも、他の予約を待ってらっしゃるたく
さんの方にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
勝手で本当に本当に申し訳ありません。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
そもそも、あくまでも「念の為の受診」なのだから心配ありません。
心配し過ぎない事です。