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カテゴリー3

[管理番号:8143]
性別:女性
年齢:25歳
病名:
症状:

今朝?の線維腺腫の方の先生の回答を読み自分はどうなのかと、疑問に思いました。

私は嚢胞や線維腺腫が昔からたくさんあります。
「悪いものでないけどあなたは影がたくさんある」と言われています。

腫瘍について私は癌の可能性が1%でもあるのならば、生検してくれ、と言いますが、医師にいつも言われているのは、「癌の可能性が低いもの(カテゴリー3)をいちいち生検していたらキリがないとよく言われます。
おっぱいが穴だらけになるし、これを生検していたらもう胸を全部取るしかないよ
経過観察でも万が一、癌だったとしてもそれから生検でも全然遅くない!」と言われます。

しかし心配性の私のことを考えて結局、カテゴリー3の腫瘍があればマンモトーム生検を行ってくれる優しい乳腺医です。

最近またカテゴリー3の濃縮嚢胞?があり医師には、生検しなくていい、経過観察で充分大丈夫だよ!(経過観察といっても1年後)と言われましたが無理いって生検してもらいました。

結果はやはり良性。

その生検をやりたい!と言った私に医師は「絶対大丈夫だけど他の乳腺外科でこの場所見てもらう?もしかしたら違う医師にはカテゴリー2と言われるかもよ?すぐに生検という考え方はやめて、まず他の乳腺外科の意見を聞いてみたらどう?」と言われました。

この提案も私は受け入れることが出来ずでしたが。

医師によって見立てが違うのは当然ですよね。

話しが長くなりましたが

質問Ⅰ、田澤先生に聞きたいのは、田澤先生はカテゴリー3から生検するみたいですが
癌の可能性が極めて低いのに生検をするのは何故でしょうか?
カテゴリー3って癌の可能性は5~10%ですよね。

質問Ⅱ、私のように乳腺症持ちで嚢胞やら線維腺腫がたくさん出来る患者はカテゴリー3の腫瘍は全て調べなくてはいけないでしょうか?

質問Ⅲ、乳腺外科へ幾度に何かありカテゴリー3だから1%でも可能性あるなら生検したいと思っていますが、カテゴリー3でも生検せずにやっぱり良性だった人の方が多い気がしますがどうでしょうか。

先生はたくさんマンモトームを行っているようなので、統計的な?ものがあれば教えて頂けると助かりますが
田澤先生がカテゴリー3と判断→マンモトーム行って実際に癌だった方は100人いたら何人くらい居たのでしょうか?

今年だけでカテゴリー3の所見が3つあったので、マンモトーム三回しています。
私が通っている乳腺外科医がいうようにほんと、キリがないなと思い、疲れちゃいました。

私はどうしたらいいのでしょうか?カテゴリー3の度に100%の安心を求めて毎回生検した方がいいのでしょうか。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

患者さんは大きく分けると以下の3通りとなります。

1.心配で心配で(何かあると言われると)「とにかく、癌でないのか?はっきりしたい」
2.生検が「怖い」もしくは「面倒くさい」できるだけ、経過観察にしたい。
3.その中間

ちなみに「我々」医師側も、同様に3通りに分けられます。
①悪性の可能性があるのであれば、(生検で)白黒つけたい
②生検は嫌い(もしくは慣れていない)、できるだけ「経過観察で引き延ばしたい」
③その中間

「相田みつを」ではないですが、『人間だもの』いろいろな考えがあるのです。

その中で私は①に属しているし、(他院で断られるような)1の人達も沢山生検してきました。(例え癌の可能性が殆どなくても「希望」はできるだけ叶えてあげたい)

「質問Ⅰ、田澤先生に聞きたいのは、田澤先生はカテゴリー3から生検するみたいですが
癌の可能性が極めて低いのに生検をするのは何故でしょうか?
カテゴリー3って癌の可能性は5~10%ですよね。」

→5%は十分高いと思っていることと。

 更に、「たぶん良性だけど(癌の可能性もあるよ)」という「不安」の中での経過観察よりも「100%確定診断」つける方を、(もしも自分自身だったら)選択するからです。(だから患者さんにも勧めます)

「質問Ⅱ、私のように乳腺症持ちで嚢胞やら線維腺腫がたくさん出来る患者はカテゴリー3の腫瘍は全て調べなくてはいけないでしょうか?」
→違います。

 そもそも質問者がいうように「医師によって見立てが違うのは当然」です。
 生検を沢山している私にとっては(経過観察ばかりしている医師よりも)ずっと「癌の可能性のある所見は絞られている(feed backがかかっているから)」のです。

 ★例えばの話
  もしも私が質問者を診察したとしたら…
  本当にカテゴリー3は「殆ど無い」と推測します。
 
  もしもあれば、「それだけの生検を勧めて」、それ以外の「どうでもいい嚢胞や線維腺腫は経過観察も不要」とします。

「質問Ⅲ、乳腺外科へ幾度に何かありカテゴリー3だから1%でも可能性あるなら生検したいと思っていますが、カテゴリー3でも生検せずにやっぱり良性だった人の方が多い気がしますがどうでしょうか。」
→?
 ご自身が「癌の可能性が5-10%」とおっしゃっていますよね?
 つまり90%以上はそうなります。(それは当然ですよね?)

「先生はたくさんマンモトームを行っているようなので、統計的な?ものがあれば教えて頂けると助かりますが
田澤先生がカテゴリー3と判断→マンモトーム行って実際に癌だった方は100人いたら何人くらい居たのでしょうか?」

→統計は残念ながらとっていません。

 ちなみに私の中ではカテゴリー分類ではなく、
 (癌の可能性が)
  0%
  5%以下
  20%以下
  20~50%
  50%~80%
  80%以上
  100%
   のように、細分化されています。(エコー所見を見た際に)
 その感覚はだいたい当たっています。(というか、経験的にその感覚になってきています)

「私はどうしたらいいのでしょうか?カテゴリー3の度に100%の安心を求めて毎回生検した方がいいのでしょうか。」
→それはご本人次第なのです。

 ただ、言えるのは…
 漠然と「カテゴリー3」ではなくて、きちんと「これは大丈夫(5%以下)」「これは20%以上の可能性があるから生検したほうがいいよ」というように、所見を細分化してもらい
 最後は、どこまで「白黒つければ自分自身が納得できるか?」で決めましょう。