乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:7901]
性別:女性
年齢:40歳
病名:粘液癌
症状:

田澤先生、とても心配なので助けてください。
カナダにて左胸に複数のしこりが見つかり、粘液がんと診断された為、左胸の全摘出と4つのセンチネルリンパ節のバイオプシーをしました。
手術後の病理結果と、オンコタイプDXの結果は下記のとおりです。
田澤先生の意見を聞かせてください。
どうかよろしくお願いいたします。

★手術後の病理結果
◎Final diagnosis
A. Left sentinel node #1 excision
-One benign lymph node.
-Tumer present in lympathic space within capsule of node.
B. Left sentinel node #2 excision
-One benign lymph node.
C. Left sentinel node #3 excision
-Two benign lymph nodes.
D. Left breast, new superior lateral and anterior margin, excision:
– Benign breast tissue; negative for malignancy E.Left breast, total mastectomy:

◎TUMOUR
– Invasive Carcinoma:Present
– Histologic type: Mucious Carcinoma
-Dubular differentation: Score 2 -Nuclear plemorphism Score 3 -Mitotic rate Score 1 Overall Nottingham Score: Grade 2 Number of Foci: 3
Size of Indivisual Focus #1: 12mm #2: 8mm #3: 8mm
Lymphovascular Invasion: present
In Situ Component: present
In Situ Component type: DCIS
Nuclear Grade: 2
Necrosis: Not identified
DCIS estimated size 27mm
comments: DCIS is presented in scatterd foci

◎Margin
invasive carcinoma margin: negatve for invasive carcinoma
distance from closest margin: 2mm closest
margin: posterior
DCIS margin: negative for DCIS
Distance of DCIS from closest margin: 0.2mm closest margin: posterior

◎Lymph Nodes Regional
Number of Sentinel Node Examined: 4
Micro/Macro Metastasis: Not identified
Number of Lymph nodes with isolated Tumour cells: 0

◎Pathologic stage – mpT1c pN0

★オンコタイプの結果
RS result :10
Distant reocurrence risk at 9 years with AI or TAM
alone: 3%
Chemotherapy benefit: <1%

質問1.
A. Left sentinel node #1 excisionと書かれた下にOne
benign lymph nodeとTumour present in lympathic space within capsule of nodeと書かれているのですが、Tumourとあるのに、何故陽性ではなく、benign
lymph node(陰性と言う意味ですよね?)なのかが分かりません。
ステージもmpT1c pN0と書かれているし、
Lymph Nodes Regionalの欄もMicro/Macro Metastasis:
Not identifiedになっているのですが、手術後の病理結果に間違いがあるのでしょうか?またLymphovascular
Invasion: presentとあるのは、このTumour present in lympathic space… のことを指しているのでしょうか?
主治医は私が質問するまで、このOne benign lymph
nodeの下にTumour present in lympathic space within capsule of nodeと書いてあるのに気付いていなかった様で(泣)、これについて、次回の会議の時に放射線治療が必要かどうか他の医師も含めて検討するそうです。

もしかしたらこの結果は偽陰性で、本当はリンパ節に転移しているのではないかと、とても心配です。
リンパ節転移の可能性は高いでしょうか?田澤先生だったら、この結果から、どういう治療をしますか?

質問2
MarginのところでDistance of DCIS from closest
margin: 0.2mm closest margin: posteriorとなっていて、
マージンは陰性にはなっているもののDCISとは言え、0.2mmと凄く少ないのが心配です。
その上に書いてある浸潤がんの2mmも少ないので心配です。
これらに対しても放射線治療も必要でしょうか?

質問3
主治医からはルミナールAのため、抗がん剤は無しで、
ホルモン剤を飲むことになると言われたのですが、私は先天性の脳性麻痺で、一日中ずっと車椅子に乗っているため、骨密度がもともと低く、(両足の股関節亜脱臼の手術も子供の頃しました。)且つ、血栓などのホルモン剤の副作用が心配です。
オンコタイプでも再発率は低かったのですが、やはりホルモン剤は飲んだほうがよいでしょうか?田澤先生なら、どういった治療をするか教えてください。

質問4 
今回のオンコタイプの結果というのは,質問1と質問2の問題も考慮した上での結果なのでしょうか?
それとも、そこまでは考慮されていない為、実際の再発率はもっと高くなるのでしょうか?ちなみに、オンコタイプの結果の1ページ目の最初にNode Negativeと書いてあるのですが、これはオンコタイプ独自でもセンチネルリンパ節の転移の有無を検査して、陰性だったということでしょうか?
お忙しいところ、大変申し訳ありませんがご意見いただけると嬉しいです。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「リンパ節転移の可能性は高いでしょうか?田澤先生だったら、この結果から、どういう治療をしますか?」
⇒おっしゃる意味は解りますが…

 「◎Lymph Nodes Regional」の記載が正しいと思います。(「Tumer present in lympathic space within capsule of node.」という記載は誤りでは?)

「0.2mmと凄く少ないのが心配です。その上に書いてある浸潤がんの2mmも少ないので心配です。
これらに対しても放射線治療も必要でしょうか?」

⇒どちらも「後側断端」だから、全く問題ありません。

「骨密度がもともと低く」
⇒tamoxifenであれば、骨密度は問題ありません。

「今回のオンコタイプの結果というのは,質問1と質問2の問題も考慮した上での結果なのでしょうか?」
⇒違います。

 純粋に「遺伝子発現」のみの結果です。
 

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

病理検査結果についての疑問 前回の続き
性別:女性
年齢:40歳
病名:粘液がん
症状:

田澤先生、先日はご回答いただき、ありがとうございました。
再度この件について質問させてください。

A. Left sentinel node #1 excision
-One benign lymph node.
-Tumer present in lympathic space within capsule of node.
◎Lymph Nodes Regional
Number of Sentinel Node Examined: 4
Micro/Macro Metastasis: Not identified
Number of Lymph nodes with isolated Tumour cells: 0 ◎Pathologic stage – mpT1c pN0

前回の質問時に書きましたとおり、病理検査結果の上記
について、主治医が昨日の会議で検討し、その会議の結
果が気になったので、今日oncologistである主治医に
メールで問い合わせたところ、The tumour showed a
bit of lympho-vascular invasion in the specimen and there were isolated tumour cells in one node.
They are a cluster of cells < 0.2mmだったとのことです。

そのためステージも正確に言うとmpT1c pN0(i+)になるとの返事が来ました。

と言うことは、病理監査結果にあるNumber of Lymph
nodes with isolated Tumour cells: 0という記載は誤りであった、と言う事ですよね?この病理検査をした検査技師の名前を見たところ名前の横にResident(研修医?)と書いてあり、他の記載内容に関しても本当に信頼できるのか、他3つのセンチネルリンパ節やMarginは本当に陰性なのかなど、色々心配になってきました。

この心配な気持ちやまだresident doctorである病理検査技師に対する不信感、また、結果の記載内容がおかしい事を私が指摘するまで気づかなかった主治医であるoncologistの事などモヤモヤした気持ちがあり、田澤先生どうかお助けを!という気持ちで、この質問を書いております。

実は、私の今回の全摘手術を執刀した外科医も去年8月まではResident Doctorだったようでちゃんとした?
Doctorになってまだ一年ちょっとのようなので、私の粘液がんは珍しい種類、それもしこり3個なこともあり、ちゃんと全部残さずに乳房を取ったのか、という不安もあるのです。
特にカナダの人達は様々な面においてルーズで間違いは日常茶飯事なので余計に不安なのです。
すみません、何か愚痴になってしまいましたが、質問させてください。

質問1.
病理検査をもう一度、他の経験のある医師で出来ないか頼んでみようと思うのですが、心配し過ぎでしょうか?
病理検査結果の記載間違いや、検査手順の間違いなど、
あってはいけない事だと思うのですが、例えばセンチネルリンパ節やマージンが陽性か陰性かを調べる検査、というのは検査技師の経験や技術を要するものなのでしょうか?

質問2
そもそも、9月上旬に行った手術の病理検査を今になって再度行うこと自体可能なのでしょうか?

質問3
lympho-vascular invasion: presentでisolated tumour cells が確認されたため、一応、放射線担当の医師とも
会って、放射線治療するメリットとデメリットを聞いたうえ、放射線治療をするかしないか自分で決めて欲しいと言われたので近々会って来るのですが、田澤先生の過去の他の患者さんたちへの回答を見ると、私の病理検査結果からは、放射線治療は必要ないですよね?(この病理検査結果が正しいのか自体不安ではあるのですが…)

質問4
粘液がんは、珍しい部類のがんに入り、多くは60代~70代以降の方に発生するようですが、私の年齢で複数のしこり(invasive3個+DCIS 1個)と言うのは、滅多に無いことなのでしょうか?粘液がんの上しこりが複数ある為、手術で全部癌を取りきれてなかった為再発、という確率も、他の種類の乳がんに比べて上がるのでしょうか?
私の勝手な想像なのですが、粘液なので取り残しが起き易そうに思うのですが、、、。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「質問1.病理検査をもう一度、他の経験のある医師で出来ないか頼んでみようと思うのですが、心配し過ぎでしょうか?」
⇒病理のセカンドオピニオンでもいいでしょう。

「例えばセンチネルリンパ節やマージンが陽性か陰性かを調べる検査、というのは検査技師の経験や技術を要するものなのでしょうか?」
⇒一般的なことです。

「そもそも、9月上旬に行った手術の病理検査を今になって再度行うこと自体可能なのでしょうか?」
⇒病理のセカンドオピニオンは、いつの段階でも可能です。

「私の病理検査結果からは、放射線治療は必要ないですよね?」
⇒その通り。

「粘液がんは、珍しい部類のがんに入り」
⇒一応「特殊型」に分類されますが…

 特殊型の中では「小葉癌」「粘液癌」は珍しくもなんともありません。

「私の年齢で複数のしこり(invasive3個+DCIS 1個)と言うのは、滅多に無いことなのでしょうか?」
⇒普通です。

「粘液がんの上しこりが複数ある為、手術で全部癌を取りきれてなかった為再発、という確率も、他の種類の乳がんに比べて上がるのでしょうか?」
⇒想像力逞しすぎ!

 全摘なのだから、(どんな組織型であっても)局所再発はありません。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

(病理検査結果についての疑問)の続きです
性別:女性
年齢:40歳
病名:今までは粘液癌と言われていましたが今回、Invasive mucinous
micropapillary carcinomaだろうと言われました
症状:

先日はご回答ありがとうございました。

 
前回、田澤先生に質問させて頂いた後、10月○○日に、放射線治療のドクターと会い、私の場合isolated tumer
cellsなので、放射線治療は必要ない,lymphovascular
invasionが有りでも、放射線無しで大丈夫との説明を受け、家に帰ってきました。

また、昨日11月○○日に主治医のoncologistに会い、今後の治療方針(骨密度低下防止の薬を飲みながらタモキシフェンを服用すること)と、前回の質問で記載しました
とおり、私の術後の病理検査結果について10月○○日のtumour conferenceで他の医師と再検討した結果のコピーを貰ってきました。
主治医からはその場では結果の
詳細については説明を受けなかったので、貰ってきたコピーを家に帰って来てからよく読んだところ、心配な部分がいくつかあるので質問させてください。
よろしくお願いいたします。

Breast, left,total mastectomy
-Invasive mucinous micropapillary carcinoma,
multiple foci
-three grossy identified foci,panning 12mm, 8mm,
8mm, plus additional foci of microinvasion
-Nottingham histological grade 2 (tubules 3,
nuclei 2, mitoses 1 ; overall 6/9)
-Repeat biomarker testing (all foci) ER
positive(allred 8); PR positive (allred 8);HER2
negative(0)
-Associated ductal carcinoma in situ(DCIS),
intermediate to focally high grade, micropapillary
and cribriform type, with calcifications and focal
necrosis, estimated at 5.6 cm(14 consecutive
sections,× 4mm each)
-Positive for lymphovascular space invasion,
multiple foci,
-Negative margin:
-closest margin to invasive carcinoma: posterior
margin at 1.8 mm
-closest margin to DCIS: posterior margin at 1.0
mm; anterior margin at 2.5 mm
-other findings: focal skeletal muscle not
involved by carcinoma; Flat epithelial atypia(FEA)
-Pathologic stage:mpT1c pN0(i+)(sn)

DIAGNOSIS COMMENT
in my opinion, the invasive carcinoma is actually
a mucinous variant of invasive micropapillary
carcinoma. This explains the presence of lymphatic
invasion, which is not usually seen in typical
invasive mucious carcinomas. There are multiple
areas of lymphovascular invasion.I would also note
that the tumour present within the lymphatic space
of the lymph node capsule counts as involvment of
the lymph node. The focus is <0.2mm and
thusconsistent with isolated tumour cells.

また、その他に貰った用紙にも、

tumour have an unusual histology with abundant
mucin production as well as micropapillary features.
There was significant LVI.
The Oncotype recurrence score on the largest
lesion is 10.
と書いてありました。

質問1

癌の告知をされた時から今までずっと、mucinous
carcinomaと言われていたので,大人しい癌だと思ってい
たのにドクターのコメント蘭にin my opinion, the
invasive carcinoma is actually a mucinous variant
of invasive micropapillary carcinomaと書かれていた
ので、調べてみるとInvasive micropapillary
carcinoma(浸潤性微小乳頭ガン)は悪性が多く,早くから転移を起こし、再発率も他の癌と比べて高いとネットで
書かれており落ち込んでいます。

結果にINVASIVE MUCINOUS MICROPAPILLARY CARCINOMAと
いう書き方もされているのですが、私の癌は総合的に見て悪性度は高いのでしょうか?それとも大人しい癌で
しょうか?

質問2

tumour have an unusual histology with abundant
mucin production as well as micropapillary
features.とも書かれておりunusual histologyの部分が気になっています。
私の癌はそんなに珍しいのでしょうか?

質問3.

また、オンコタイプのRSが10で、Tam使用で3%となっていても、私のように、There are multiple areas
of lymphovascular invasion.や、There was
significant LVI.という事だと、再発率はどのくらい上がってしまうのでしょうか?リンパ管侵襲があるのは
知っていましたが、複数あるとは知らなかったので心配です。

質問4.

放射線治療は無しと言われたのですが、3つのinvasive
carcinomaの内、2つが乳首の下にあったことや、リンパ管侵襲が複数ある為に、本当に放射線治療をしなくても大丈夫なのでしょうか?

質問5.

Associated ductal carcinoma in situ(DCIS),
intermediate to focally high grade, micropapillary
and cribriform type, with calcifications and focal
necrosis, estimated at 5.6 cm(14 consecutive
sections,× 4mm each)
DCISとはいえintermediate to focally high grade, で
5.6cmと広範囲なのが気になります。

そこから再発や転移する可能性はありますか?

田澤先生のご意見をお聞かせください。
お手数おかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「質問1

癌の告知をされた時から今までずっと、mucinous
carcinomaと言われていたので,大人しい癌だと思ってい
たのにドクターのコメント蘭にin my opinion, the
invasive carcinoma is actually a mucinous variant of invasive micropapillary
carcinomaと書かれていた
ので、調べてみるとInvasive micropapillary
carcinoma(浸潤性微小乳頭ガン)は悪性が多く,早くから
転移を起こし、再発率も他の癌と比べて高いとネットで
書かれており落ち込んでいます。

結果にINVASIVE MUCINOUS MICROPAPILLARY CARCINOMAと
いう書き方もされているのですが、私の癌は総合的に見て悪性度は高いのでしょうか?それとも大人しい癌でしょうか?」

→考えすぎ。
 NG1(nuclear atypia 2 / mitotic counts 1)だし、何といってもOncotypeDXの
recurrence scoreが10なのですから。(これ大事)

「質問2

tumour have an unusual histology with abundant mucin production as well as
micropapillary
features.とも書かれておりunusual histologyの部分が気になっています。
私の癌はそんなに珍しいのでしょうか?」

→私は病理医ではないので、そんなにマニアックには見ませんが…
 気にするポイントではありません。

「質問3.

また、オンコタイプのRSが10で、Tam使用で3%と
なっていても、私のように、There are multiple areas
of lymphovascular invasion.や、There was
significant LVI.という事だと、再発率はどのくらい上がってしまうのでしょうか?リンパ管侵襲があるのは
知っていましたが、複数あるとは知らなかったので心配です。」

→変わりません。(OncotypeDXは、あくまでも遺伝子発現でみているので、全てコミコミなのです)

「質問4.

放射線治療は無しと言われたのですが、3つのinvasive
carcinomaの内、2つが乳首の下にあったことや、リンパ管侵襲が複数ある為に、本当に放射線治療をしなくても大丈夫なのでしょうか?」

→その通り。

「質問5.

Associated ductal carcinoma in situ(DCIS), intermediate to focally high
grade, micropapillary and cribriform type, with calcifications and focal
necrosis, estimated at 5.6 cm(14 consecutive sections,× 4mm each)
DCISとはいえintermediate to focally high grade, で
5.6cmと広範囲なのが気になります。
そこから再発や転移する可能性はありますか?」

→非浸潤癌の広がりは転移とは無関係だし、全摘しているのだから何ら気にする理由
がありません。
 ご安心を。





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