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浸潤性微小乳頭がん?

[管理番号:1120]
性別:女性
年齢:49歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:861「リンパ節微小転移乳癌への抗がん剤追加要否

 
 
田澤先生、
先日は貴重なアドバイス、有難うございました。
7月中旬に右乳房切除手術を受けたA病院は、自宅から遠い為、仮に抗がん剤治療を受
ける場合には通院が大変になると考え、自宅近くの県立がんセンターB病院を紹介し
て頂き、A病院の主治医の事前了解の後、B病院の先生にも抗がん剤の要否について相
談した結果、ホルモン療法単独を選択し、8/21からLH-RHアゴニスト注射及びタモキ
シフェン服用を開始致しました。
一方、8月上旬にA病院にて病理検査結果の説明を受けた時から気になっていたのです
が、腫瘍径が11mmと比較的小さいのに、脈管侵襲ly2であり、0.2mmの微小ながらセン
チネルリンパ節転移が1個有ったことから「浸潤し易いタイプなのではないか」とい
う疑問が有りました。A病院の主治医も「浸潤し易いタイプかも知れない」というこ
とを言われていましたが、余り明確な根拠は無い様子で、推測ですが、「オンコタイ
プDX等で遺伝子検査してみないと分からない」というようなニュアンスに聞こえまし
た。
病理検査レポートを改めて見てみた処、
「#31,35ブロックを全割検索(各々650枚)したところ、微小胞巣状の浸潤癌と
papillary typeのductal componentが見つかりました。浸潤性乳管癌(乳頭腺管癌)と
なります。神経内分泌マーカー(synaptophysin,chromogranin A)陰性です」
という記載が有り、この「微小胞巣状の浸潤癌」というのは、もしかしたら、「浸潤
性微小乳頭癌(invasive micropapillary carcinoma)」を指しており、「全体的は、
乳頭腺管癌ではあるが、一部に浸潤性微小乳頭癌が含まれている」という意味ではな
いかと勝手ながら素人的に推測で解釈して、心配になって来ました。
勿論、この疑問については、病理検査を実施したA病院の主治医に再確認するのがベ
ストなのですが、事実上、B病院に転院した状況になっており、A病院の主治医の次回
予約を取ろうとしても相当先になってしまう為、出来ましたら、乳腺臨床医の田澤先
生の目から見て、上記の病理検査レポートの表現は、常識的には、どのように解釈さ
れるのかについて、教えて頂けないでしょうか。( A病院の主治医は、組織学的分類
面の懸念点については、明確には指摘されていなかったので、私の勝手な誤解・取り
越し苦労の可能性が高いようには思うのですが )
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
転院先のB病院では「ホルモン療法単剤」となったのですね。
一見必要無さそうな「LH-RHagonistの追加」は、妥協のたまものでしょうか?

回答

『腫瘍径が11mmと比較的小さいのに、脈管侵襲ly2であり、0.2mmの微小ながらセンチ
ネルリンパ節転移が1個有ったことから「浸潤し易いタイプなのではないか」という
疑問』
⇒このようなことは「往々にしてあります」が、大した意味は無いと私は思います。
 少なくとも「ITCレベルのリンパ節転移」が「血行性転移のリスクになる」という
のは「考え方が飛躍」し過ぎています。
 
「微小胞巣状の浸潤癌」
⇒これは「invasive micropapillary carcinoma」を疑う記載ではありません。
 おそらく「微小」という表現に引っかかると思うのですが、あくまでも「癌胞巣が
小さい」というだけであり、このような病理像は「乳頭腺管癌」にもよくある所見で
す。
 「invasive micropapillary carcinoma」は「線維性組織による芯が欠如した特徴
的な構造」なので区別は容易です。
以上が、私の「臨床医として数多くの病理レポートを見ていて」のコメントです。



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