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ADH複数あり温存は可能であったのか

[管理番号:7087]
性別:女性
年齢:54歳
病名:右乳房浸潤性乳管癌
症状:

お世話になります。

2018.11.(下旬) 右乳房部分切除、リンパ節郭清

病理検査の結果は
浸潤癌…18mm
リンパ節転移あり…(3/5)
核グレード…2
組織学的グレード…2
脈管侵襲あり
切除断端…陰性
ER90% P gR80%
HER2…陰性
MIB-1…15%
f+ pT1c ly1 v0

切除標本の中央に18×18×13mmの腫瘍があり、全部で11個に分類されていました。
その内「線維増生の中に核クロマチンが濃染した腫大核を有する腫瘍細胞が小型の管状構造を呈し、孤在性に浸潤増殖しています。

小範囲ですが標本2と4にADH相当の像があり、標本9にも腫瘍巣が見られます」とありました。

切除断端は陰性とありましたが、浸潤増殖の文字が重くのしかかっており、標本3つも複数腫瘍ととらえ、全摘が相当だったのかと落ち込んでいます。
ADHは前がん病変ととらえて良いのでしょうか。

宜しくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「ADHは前がん病変ととらえて良いのでしょうか。」
→違います。

 是非、その誤解を「トップページ」の『ADH』をご一読することで解消してください。