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ADHについて

ADH : atypical ductal hyperplasia
1, 2腺管以内の異型を示す増殖性病変である。
adh
 

質問1

癌と何が違うの?
石灰化1
 

回答1

石灰化2
異型乳管の範囲(ADHは2mm以内)の違いだけです。
実はlow grade DCIS(低悪性度の非浸潤性乳管癌)とは、それ以外の性質は全て同一です。

adh1
 
取り扱い
ADHの診断が
①外科的生検(摘出しての)診断であれば
⇒ それ以上の治療は不要
針生検(マンモトーム生検を含む)での診断
⇒ 乳腺の部分切除を推奨

(乳癌の併存の除外のために)

 
 

質問2

マンモトームでADHと診断され、「手術での摘出」を勧められました。癌が実際に見つかる確率はどの位?
石灰化1
 

回答2

石灰化2
施設(病院)により報告は様々ですが、(大規模な報告によると)30%程度とされています。
気をつけなくてはならないのは、「癌になりかけ」ではなく「癌だけど、極めて少ないだけ」であるという事です。
◎余程の事情が無い限りは「手術的な摘出」(外科的生検)を勧めます。