[管理番号:1157]
性別:女性
年齢:62歳
質問者様の別の質問質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。 |
すぐのご解答ありがとうございました。とても心強いです。放射線の適応が、あるの
ですね。担当医からはまだ、話はなかったみたいなので手術、抗がん剤後に検討され
るのかもしれませんね。
辛い抗がん剤ではありますが、最初にあった乳の赤い腫れぼったさ、脇付近の突っ張
りなどは引いてきてるようで自身でも違和感がなくなったそうです。これは、抗がん
剤の効果がでていると考えていいのでしょうか?
そして、今後手術、抗がん剤で、完治の可能性はあるということでしょうか?先生の
ご意見よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
本来、「術前化学療法の効果」は治療方針に影響を与えるものではありません。
抗がん剤が効いたから「術後の放射線は不要」みたいな判断は『明らかな誤り』なの
です。
回答
「担当医からはまだ、話はなかったみたいなので手術、抗がん剤後に検討されるのか
もしれませんね」
⇒それは誤りです。
(抗がん剤の適応もそうですが)全ての治療の方針は「化学療法前の病状」で判断
されます。
化学療法で「効果が○○だったから」放射線療法の適応があるとか、無いとかでは
ありません。
最初の時点で「治療方針は決まっているはず」です。
★決して「抗がん剤が効いたから放射線は不要」などの判断ではいけません。
抗がん剤前の「画像所見だけで放射線治療の適応は判断されるべき」なのです。
「抗がん剤の効果がでていると考えていいのでしょうか?そして、今後手術、抗がん
剤で、完治の可能性はあるということでしょうか?」
⇒術前抗がん剤の効果があるとかないとか、予後とは全く関係ありません。
手術をして術後抗がん剤をしても「根治の可能性はある」し、「術前抗がん剤の効
果があって手術をして」も「同様に根治の可能性はある」のです。
○もともと根治の可能性はあるのです。
術前抗がん剤の効果に一喜一憂しても仕方がありません。
術前抗がん剤はリスクのある治療です。「抗がん剤治療中に増大する可能性」を
常に意識する必要があります。