[管理番号:13115]
性別:女性
年齢:55歳
病名:浸潤性乳管がん
症状:
投稿日:2025年10月04日
いつもQ&Aやコラムを拝読し、大変勉強になっております。
今回は、皮膚再発により全摘した場合の抗がん剤についてご質問させていただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
2019年12月に左乳房にしこりが見つかり、乳がんとの診断を受けました。
2020年3月
左乳房 浸潤性乳管がん 乳房部分切除にて手術
核異形度 2
センチネルリンパ生検にて リンパ節転移なし
脈管侵襲 あり リンパ管
ルミナルタイプB
腫瘍の大きさ 1.2cm ステージ1a
エストロゲン受容体 90%
プロゲステロン受容体 80%
HER2 陰性
Ki67 31.9%
断端 陰性
この時はあまり顔つきが良くないねという話でした。手術後は放射線治療を25回行い、それ以降は無治療で経過観察をしました。
2023年ごろ閉経。
今年の3月に手術痕から1cmくらい離れた乳輪の傍に、ケロイドのような丘疹を見つけたので主治医に伝えたところ、皮膚生検で乳がんの皮膚再発と診断されました。
そのため、今年の8月に左乳房の全摘手術をしました。
浸潤性乳管がん
核グレード 1
センチネルリンパ生検 3個中1個に微小転移あり
エストロゲン受容体 80%
プロゲステロン受容体 0%
HER2 2+ FISH法にて陰性
Ki67 0.6%
断端 陰性
ルミナルはAかBか微妙とのこと
他臓器に転移はありません。
この先の治療として、下記を勧められています。
AC療法 3ヶ月
タキサン療法 3ヶ月
その後ホルモン治療(アロマターゼ阻害薬)
またはアロマターゼ阻害薬とベージニオ(2年)
わたしとしては抗がん剤はせずにホルモン療法のみというのが希望です。今までのQ&Aを拝見して、先生の回答では、再発後の抗がん剤は不要としている場合と推奨している場合がありましたが、下記について先生の見解を伺えればと思います。
今回のように転移もなく、リンパ節転移も1個で微小の場合、抗がん剤は行わないという選択はありですか?主治医にはその意志は伝えていますが、参考までにということで抗がん剤治療の話もされています。
ちなみにプロゲステロン受容体が0%になったのは、閉経したことが影響しているのでしょうか?これが前回と同様に受容性があれば、主治医からもホルモン治療だけを勧められたのでしょうか?
やらなくて良いものはやらずにおきたいのです。お忙しい中恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
わたしとしては抗がん剤はせずにホルモン療法のみというのが希望
→再発だからOncotypeDXの適応がないわけだから、抗がん剤するしないは「ご本人の意志」でいいと思います。
前回(何故か?)ホルモン療法をしていないことを考えれば、(それを飛び越して)抗がん剤ありきは必要ないのでは?
ご参考に。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/10/20
***