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湿潤性小葉がんの治療について

[管理番号:13068]
性別:女性
年齢:74
病名:湿潤性小葉がん
症状:
投稿日:2025年09月10日

ご多忙の中、このような場を設けてくださり心から感謝いたします。
74歳の母が湿潤性小葉がんと診断されました。今後の治療の進め方についてご相談させていただきたく下記につきましてご意見をいただけますでしょうか。
〈経緯〉
8/(中旬) 左胸にしこりを感じクリニックを受診。マンモグラフィーとエコー検査を実施
8/(中旬) 2つのしこり(2.5cmと3.5cm)が認められたため針生検を実施
9/(上旬) 湿潤性小葉がんと診断
〈針生検の結果〉
ER:90% PgR:90% Her2:1+ ki67:10%
NA:1 MC:1 TF:1
ルミナルタイプ(A/Bは明言しない方針とのこと)

腫瘍の広がりや転移の状況を確認するためにMRIとCT検査を受けており、現在は結果待ちの状況です。
結果が判明次第、主治医と治療方針を決めることになっておりますが、事前にどのような対応が可能かなど先生の見解をお聞かせいただきたく存じます。

①現在、確認出来ているこの病状では全摘+ホルモン療法が最適な対応でしょうか。
可能であれば温存療法(部分切除)を希望したいのですが、しこりの大きさなどを考えると難しいでしょうか。

②温存療法が不可であった場合、術前にホルモン療法を行い、温存療法が可能になるまで様子見というのは、現実的ではない選択でしょうか。(ホルモン療法のみでは現在ある腫瘍に対して大きな効果は望めないものなのでしょうか)

母が診断結果にショックを受けており、何より全摘(する可能性があること)に対してとても悲観的になっております。
年齢を考えても本人の望まない治療方法で進めることは、それが例え標準治療であっても避けられればと考えております。
まだMRI、CT の結果も出ていない状況ではありますが、先生のご見解をお聞かせください。何卒よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①現在、確認出来ているこの病状では全摘+ホルモン療法が最適な対応でしょうか。
可能であれば温存療法(部分切除)を希望したいのですが、しこりの大きさなどを考えると難しいでしょうか。

→それを確認するためのMRIですが…

2つの腫瘍が「同じ乳管系」であれば、(MRI次第で)温存も可能だとは思いますが、
その2つの腫瘍が別の乳管系であれば避けるべきです。

②温存療法が不可であった場合、術前にホルモン療法を行い、温存療法が可能になるまで様子見というのは、現実的ではない選択でしょうか。(ホルモン療法のみでは現在ある腫瘍に対して大きな効果は望めないものなのでしょうか)
→術前ホルモン療法は考えない方がいいでしょう。(進行のリスクを考慮すべき)

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/9/26
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