[管理番号:13047]
性別:女性
年齢:44
病名:
症状:
投稿日:2025年09月05日
マンモトーム生検をした結果、非浸潤乳がん0期と告知を受ける。
紹介されてその後受診した病院にてMRIを受けたところ、技師の所見として、「右乳房7持参方向に近緑微細鋸葉状の分葉形腫瘤を認めます。大きさは13.7×9.0×11.1mm(頭尾×左右×深さ)。超早期相で濃染され、TICはfast washout patternで、拡散制限を認めます。
後期相は中抜けの造影効果を呈し、rim enhancement様に見え、組織診でDCIS. ということであれば対応する所見と考えますが、MRI上は小さな浸潤癌も考える所見です。乳頭方向に索状のenhancementが伸びており、前後方向に2.7cm と計測しましたが、それ以外は比較的限局病変です。乳頭までの距離は4.4cm と計測しました。
両側乳房ともにBPEが比較的強く、右乳房内部の天状のenhancementはBPE主体と思われますが、一部、境界明瞭でやや目立つ染まりが散見されます。 右乳房7時半方向、
上記腫瘤より頭側に位置する染まりや、6時方向の染まり、さらに乳頭に近い6時方向の染まり等です。いずれも明らかな拡察w)EURエ制限を認めず、TICでfast-plateau~persistent patternを呈しています。BPEの一部あるいはFAや嚢胞等の良性腫瘤を考える所見です。US時にも再度確認します。右腋窩リンパ節レベルIにやや大きいリンパ節を認めますが、リンパ節門は保たれており、扁平な形で明らかな異常はないと考えます。内胸リンパ節も明らかな腫大を認めません」との事。
恐らくその他超音波やマンモグラフィーの画像や血液検査も含めて院内カンファレンスをした結果、本日受けた説明では、「非浸潤癌0期、核グレード1、エストロゲン受容体+、プロゲステロン受容体+、HER2 陰性1+」との説明を受けました。
もともと告知をしてくださった先生からは非浸潤癌は思った以上に乳管で広がっている可能性があるので恐らく全摘になるだろうと説明を受けていたのでそのつもりでいたが、実際に手術をする病院でのMRIの結果、温存(部分切除)でも良いと思うとの説明を受ける。
MRI技師の所見には浸潤している可能性もあると書いてあるのに本当に大丈夫なのか確認したところ、浸潤している場合は部分切除でも放射線とホルモン療法で大丈夫との説明があった。
個人的にはまだ幼い娘がいるので、今後とも見た目よりも術後の再発率や遠隔転移の可能性を最小限に留める方向性でお願いしたいと聞いてみたが、温存でも全摘でも変わらないと言われ、非常に悩んでいます。私の第一優先は癌とおさらばすることです。
そして今は非浸潤癌ではセンチネルリンパ節生検もやらないと聞き、少し驚きました。そもそもマンモトーム生検を受ける前から脇の近くの違和感を感じているので、
もしかしたらリンパ節に転移しているのではないのかという不安があり、今だに不安です。そしてMRIの結果にも大きなリンパ節を認めると書いてあったので尚更。今後外科外来でのエコー検査を予定しているので、その時にもエコーで見て頂けるようにお願いする予定ではいます。
部分切除にするか、全摘で乳頭乳輪温存にするか悩んでいます。そしてものものリスク最小限にするには乳頭も残さない全摘の方が良いですか?
(全摘の場合、乳頭を温存するしないでリスクにかわりは無いと言われましたが、、、)
また再建にかんしても異物を入れての感染症のリスクに抵抗があるのと、エキスパンダーを入れておく長い期間が嫌で自家組織を考えています。あまりにも動機不順な考え方でしょうか?
手術を一回で終わらせたく、一時再建自家組織で考えております。これをやった後に万が一浸潤癌だった場合、どんなリスクが考えられますか?
1.センチネルリンパ生検をしない場合、どのようにリンパ節に転移しているか否かを判断するのでしょうか?
今後の遠隔転移等の可能性を排除したいです。先生の「わきの下の痛みはリンパ節転移とは関係ない」という記事は複数拝見しているので
痛みがあるから心配というより今後の遠隔転移等の可能性を極限排除したいというのが心配な理由です。
2.非浸潤癌と言われていても実際には浸潤癌だった事例も多数あると思います。
MRIの試験にもわずかながらその可能性がある旨の所見も書かれています。
もし、部分切除、または乳頭乳輪温存全摘を選択した場合、全摘と比べて万が一浸潤だった場合の再発率・遠隔転移のリスクはどれぐらい上がりますか?
3.MRI結果前段階では全摘でも乳頭乳輪温存できるだろうという話があり、
そんな手術方法もあるのだと初めてしりました。全摘でも乳頭温存できるならそれが良いかもと思っていましたが、調べると乳頭温存の場合、微量な乳腺が残り再発のリスクは全摘よりはあると認識しました。主治医に聞いた時は、残しても残さなくてもリスクは変わらないといわれたのですが。。。
私の病院では乳頭温存の場合、放射線はしないとの方針だったと思います。私は自家組織同時再建を希望しているのですが、乳頭温存全摘をして自家組織同時再建をした場合、私の一番の目的「癌とおさらば」から外れていますか?
全摘からの自家組織同時再建が一番安全でしょうか?乳頭温存全摘でがん細胞が乳頭に残っていた場合、遠隔転移の可能性も高まりますか?
そして、自家組織再建をした後に乳頭で再発した場合、再度の自家組織再建はできなくなりますか?
4.また再建にかんしても異物を入れての感染症のリスクに抵抗があるのと、エキスパンダーを入れておく長い期間が嫌で自家組織を考えています。あまりにも動機不順な考え方でしょうか?手術を一回で終わらせたく、一時再建自家組織で考えております。これをやった後に万が一浸潤癌だった場合、どんなリスクが考えられますか?部分切除の場合、再建後の放射線はあまりやらないと田澤先生のQ&Aに書いてあったと記憶していますし、部分切除の場合は再建もしないとも書いてあったと記憶しますが、もし部分切除でも自家組織再建をした場合のその後の治療法のオプションはあるのでしょうか?
5.田澤先生の場合、どのような手術、再建方法を勧められますか?
検査の結果いろんな「可能性」がでてきたのは本来は嬉しいことなのでしょうが、私としては迷う理由になっています。再発も遠隔転移の可能性も完全全摘と違いが無いのであれば乳頭温存全摘に決めたいですが、私の場合入院回数を1回にしたいので自家組織同時再建を希望しています。そもそも私の病院では乳頭温存でも放射線はしない方針だと思いますが、田澤先生は絶対に放射線はした方が良いとの方針。同時再建に拘らず、
放射線をお願いすれば、全摘を同じ「根治」になるのでしょうか?そもそも私の1番の目的は「癌とおさらば」なのだから、全摘からの自家組織同時再建一択で考えるのが良いでしょうか?
10月(上旬)日に手術を予定しています。どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
手術を一回で終わらせたく、一時再建自家組織で考えております。これをやった後に万が一浸潤癌だった場合、どんなリスクが考えられますか?
→同時再建した場合に問題となるとしたら「照射が必要な場合」となりますが…
さすがに、その心配はなさそうです(全摘後の照射適応はリンパ節転移4個以上です)
1.センチネルリンパ生検をしない場合、どのようにリンパ節に転移しているか否かを判断するのでしょうか?今後の遠隔転移等の可能性を排除したいです。先生の「わきの下の痛みはリンパ節転移とは関係ない」という記事は複数拝見しているので痛みがあるから心配というより今後の遠隔転移等の可能性を極限排除したいというのが心配な理由です。
→術前に「病変全体を検索して=外科的生検で腫瘍そのものを切除して非浸潤がんという診断」でない限りは、センチネルリンパ節生検は必須です。
2.非浸潤癌と言われていても実際には浸潤癌だった事例も多数あると思います。MRIの試験にもわずかながらその可能性がある旨の所見も書かれています。もし、部分切除、または乳頭乳輪温存全摘を選択した場合、全摘と比べて万が一浸潤だった場合の再発率・遠隔転移のリスクはどれぐらい上がりますか?
→浸潤、非浸潤の違いは「あくまでも、全身遠隔転移再発のリスクの差」であり、「拡がり=術式=局所再発のリスク」とは無関係です。
3.MRI結果前段階では全摘でも乳頭乳輪温存できるだろうという話があり、そんな手術方法もあるのだと初めてしりました。全摘でも乳頭温存できるならそれが良いかもと思っていましたが、調べると乳頭温存の場合、微量な乳腺が残り再発のリスクは全摘よりはあると認識しました。主治医に聞いた時は、残しても残さなくてもリスクは変わらないといわれたのですが。。。 私の病院では乳頭温存の場合、放射線はしないとの方針だったと思います。私は自家組織同時再建を希望しているのですが、乳頭温存全摘をして自家組織同時再建をした場合、私の一番の目的「癌とおさらば」から外れていますか?
全摘からの自家組織同時再建が一番安全でしょうか?乳頭温存全摘でがん細胞が乳頭に残っていた場合、遠隔転移の可能性も高まりますか?
そして、自家組織再建をした後に乳頭で再発した場合、再度の自家組織再建はできなくなりますか?
→単純に乳頭には乳管が10数本流入しているので、その部分の乳腺を残している=厳密には全摘とはいえない ということです。
4.また再建にかんしても異物を入れての感染症のリスクに抵抗があるのと、エキスパンダーを入れておく長い期間が嫌で自家組織を考えています。あまりにも動機不順な考え方でしょうか?手術を一回で終わらせたく、一時再建自家組織で考えております。
これをやった後に万が一浸潤癌だった場合、どんなリスクが考えられますか?
部分切除の場合、再建後の放射線はあまりやらないと田澤先生のQ&Aに書いてあったと記憶していますし、部分切除の場合は再建もしないとも書いてあったと記憶しますが、もし部分切除でも自家組織再建をした場合のその後の治療法のオプションはあるのでしょうか?
→上記「手術を一回で終わらせたく、一時再建自家組織で考えております。これをやった後に万が一浸潤癌だった場合、どんなリスクが考えられますか?」と同じ(趣旨の)質問ですね? 上記回答参照のこと
5.田澤先生の場合、どのような手術、再建方法を勧められますか?検査の結果いろんな「可能性」がでてきたのは本来は嬉しいことなのでしょうが、私としては迷う理由になっています。再発も遠隔転移の可能性も完全全摘と違いが無いのであれば乳頭温存全摘に決めたいですが、私の場合入院回数を1回にしたいので自家組織同時再建を希望しています。そもそも私の病院では乳頭温存でも放射線はしない方針だと思いますが、田澤先生は絶対に放射線はした方が良いとの方針。同時再建に拘らず、
放射線をお願いすれば、全摘を同じ「根治」になるのでしょうか?そもそも私の1番の目的は「癌とおさらば」なのだから、全摘からの自家組織同時再建一択で考えるのが良いでしょうか?
→質問者のいう「癌とおさらば」に優先順位をおけば、無論「(乳頭も含めた)全摘」です。(再建の有無やその方法は問わない)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/9/23
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