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遠隔転移について

[管理番号:12822]
性別:女性
年齢:33
病名:
症状:
投稿日:2025年06月16日

去年の夏に乳がんと診断されました。
わかっていることは
トリプルネガティブ
2.8センチ
リンパ転移なしのステージ2A

手術、抗がん剤治療を終えましたが、先日撮ったCTで肝臓に何か写っているとのことでエコーをしましたが、エコーでは何も見当たらなかったようです。
主治医にはエコーで映らなかったということは5ミリ以下の可能性がある。
腫瘍?が小さすぎるためMRIをしても転移かどうかの確定診断するには難しい。
との説明を受けました。
遠隔転移なのか違うのかモヤモヤした日々を過ごしています。
ここで1つ目の質問です。
肝転移は腫瘍が小さすぎると確定診断はできないのでしょうか。

遠隔転移は延命での治療しかできないと認識しておりましたが、先生は積極的に治療していることを知り、世の中には諦めずに前向きに向き合ってくださる先生がいるんだという事に励まされています。
ここで2つ目の質問です。
転移の場合は乳腺外科でなく転移の場所によって受診する科が変わるのでしょうか。
先生の元で治療していただきたい気持ちは山々なのですが福岡県在住で小さな子どもがおりますゆえ、中々現実は難しいかと思っております。
何とか通える範囲で根治を目指す治療をしてくださる先生を探したいと思っておりますが、どうしてもの場合は先生にお願いすることは可能でしょうか。

お忙しい中とは思いますがよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

遠隔転移なのか違うのかモヤモヤした日々を過ごしています。
ここで1つ目の質問です。
肝転移は腫瘍が小さすぎると確定診断はできないのでしょうか。

⇒やはり、プリモビスト造影MRIはやるべきでしょう。
  ↑
 それでも解らない場合には経過観察しかないとは思います。

遠隔転移は延命での治療しかできないと認識しておりましたが、先生は積極的に治療していることを知り、世の中には諦めずに前向きに向き合ってくださる先生がいるんだという事に励まされています。
ここで2つ目の質問です。
転移の場合は乳腺外科でなく転移の場所によって受診する科が変わるのでしょうか。
先生の元で治療していただきたい気持ちは山々なのですが福岡県在住で小さな子どもがおりますゆえ、中々現実は難しいかと思っております。
何とか通える範囲で根治を目指す治療をしてくださる先生を探したいと思っておりますが、どうしてもの場合は先生にお願いすることは可能でしょうか。

⇒それは無論、可能です。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/7/15
***

  

質問者様から 【質問2】

肺遠隔転移
性別:女性
年齢:33
病名:
症状:
投稿日:2025年08月06日

お世話になります。

先日MRIをしました所、肝臓は何ともなく、たまたま映った左肺に1箇所腫瘤があったとのことで、造形剤なしのCTを急遽追加でし、同じように左肺に1.3cmの腫瘤が確認されました。
主治医より恐らく転移だとは思うが、画像だけで診断して誤診は絶対にしたくない。
造形剤を使ったCTを撮り、他に転移があれば肺も転移という事が考えられるし、左肺の1箇所だけであれば呼吸器内科の先生に診てもらって手術で取って病理に出した方がいい。と言われました。
そして、転移であればもう完治する事は絶対にない。延命しかできない。とハッキリ言われました。
今のところは1箇所なので手術で取れば画像上はなくなるのでは?と言いましたが、
もう転移している時点で全身に散らばっているため、何をしても絶対に完治はできない。と言われ、それでも諦めきれないため、絶対にですか?と念押して聞きましたが、絶対にです。と言われました。
今まではセカンドオピニオンで何ヶ所でもまわってどうにか完治を目指せる主治医を探したいと思っていましたが、もうあなたには延命しかないとハッキリ言われ、暗闇から這いあがろうと手を伸ばしたのに叩き落とされた気分になり、どこに行っても同じ事言われて更に私はもうダメなんだと思うことしかできないのではないかと恐怖と諦めの気持ちが出てきてしまいました。

子もまだ小さく生きられるならば、どれだけ痛かろうが辛かろうがやってやる気持ちだけはあります。
まだどうしても死ぬわけにはいかないのです。
トリプルネガティブのため、抗がん剤しかないのも分かっています。

遠隔転移の場合は、延命のための抗がん剤をするしかないのでしょうか。
わたしは抗がん剤するならば希望を持って治療したいのです。

先生のお考えを聞かせていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

事実の話として
薬物療法の進化を本当に実感するだけの経験数と、それに伴う(実際の)成功体験を持たないと(私が医者になったばかりの30年以上前と同様に)「遠隔転移は治らない」一択となるでしょう。

しかし、様々なgame chagerが現れた真の意味を知ると、30年前とは全く異なる可能性に気付くのです。

転移であればもう完治する事は絶対にない。延命しかできない。とハッキリ言われました。
⇒悲しいかな。
その医師には絶対的な成功体験が足りない(経験数がそもそも足りずに、昔からの言い伝えを『自分自身の経験でアップデート』できていない)

今のところは1箇所なので手術で取れば画像上はなくなるのでは?と言いましたが、
もう転移している時点で全身に散らばっているため、何をしても絶対に完治はできない。と言われ、それでも諦めきれないため、絶対にですか?と念押して聞きましたが、絶対にです。と言われました。

⇒馬鹿じゃないの、このヘボ医師は!! 
 こんな医師を相手にしても仕方ないですよ。

今まではセカンドオピニオンで何ヶ所でもまわってどうにか完治を目指せる主治医を探したいと思っていましたが、もうあなたには延命しかないとハッキリ言われ、暗闇から這いあがろうと手を伸ばしたのに叩き落とされた気分になり、どこに行っても同じ事言われて更に私はもうダメなんだと思うことしかできないのではないかと恐怖と諦めの気持ちが出てきてしまいました。
子もまだ小さく生きられるならば、どれだけ痛かろうが辛かろうがやってやる気持ちだけはあります。
まだどうしても死ぬわけにはいかないのです。
トリプルネガティブのため、抗がん剤しかないのも分かっています。
遠隔転移の場合は、延命のための抗がん剤をするしかないのでしょうか。
わたしは抗がん剤するならば希望を持って治療したいのです。

⇒無論、「根治しますよ」とは言いません(私は宗教家でも、ペテン師でもない)
そうではなく、「根治の可能性を考えるなら、これがベスト」という治療法については経験があります。

アプローチとしてはまず2つですね。

1.肺病変を「転移なのか?の確定診断目的+(局所療法としての)切除目的+(転移ならば)サブタイプを確認する目的」で(胸腔鏡下に)切除⇒その後全身療法
2.まずは全身療法(やはりfirst line はsacituzumab govitecanとなるでしょう)
⇒(肺病変が)消失しないのであれば「ここで」肺の手術

上記1,2どちらにせよ、まずは「画像上完全緩解cCR」 それをどの位維持できるか? この維持が10年を超えた時、それは根治の可能性を秘めてきます。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/9/1
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