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転移してないか心配です。

[管理番号:12818]
性別:女性
年齢:52
病名:トリプルネガティブ
症状:
投稿日:2025年06月22日

初めてメールさせていただきます。乳がんと診断されてから拝見させていただいております。
52才です。
5月(下旬)日に初診。
6月(中旬)日トリプルネガティブと診断されました。
右胸 腫瘍は5センチ位です。リンパに転移がありました。
大きい病院に転院し、6月(下旬)日に骨シンチ、CTを行う予定です。ステージ3Aと言われました。(下旬)日に診断があります。
最近、腰が痛くなり、首、背中も痛くなってきました。更に、両手が痺れています。
今まで無治療なので、転移しているのではないか。転移していたらステージ4になってしまい、私はどうなってしまうのか心配しております。
質問
1、骨転移していても根治の可能性はありますか?
2、私は、手術してとってもらいたいです。この場合でも先生がおっしゃっているように抗がん剤はあとがいいのでしょうか?
3、(下旬)日まで待っても大丈夫でしょうか?
4、もし、積極的に治療していただけなかった場合、田澤先生に診ていただくことはできますか?

まだまだ生きていたいです。
お忙しいところ申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

最近、腰が痛くなり、首、背中も痛くなってきました。更に、両手が痺れています
⇒勿論、こんな転移の症状があるわけなく(乳がんプラザのお知らせを見て言る方であれば)「100%更年期に伴う症状+がん告知のストレス」であることは10000%火を見るよりも明らかです。
ご安心を。

転移していたらステージ4になってしまい、私はどうなってしまうのか心配
⇒心配する気持ちは解りますが…

明らかに「更年期に伴う症状を乳癌の転移の症状と勘違い」しているだけです。
ご安心を。

1、骨転移していても根治の可能性はありますか?
⇒そもそも骨転移を疑う理由がありません。

2、私は、手術してとってもらいたいです。この場合でも先生がおっしゃっているように抗がん剤はあとがいいのでしょうか?
⇒「骨転移を前提」として考える理由がありませんが…
5cmの乳癌やリンパ節転移は先に摘出したほうが、(その後の)薬物療法はシンプルになります。

3、(下旬)日まで待っても大丈夫でしょうか?
⇒全く緊急性はありません。

4、もし、積極的に治療していただけなかった場合、田澤先生に診ていただくことはできますか?
⇒遠隔転移はないでしょうが…

ただ「リンパ節転移=術前抗がん剤ゴリ押し」とする医療機関が増えているのには辟易しています。
もしそうなれば、当然手術先行する当院へ転院を考えるべきです。

「江戸川病院での手術」はこちら。

「手術相談」メールはこちら。

YouTubeチャンネル「乳がんプラザ」

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/7/10
***

  

質問者様から 【質問2】

診断、手術のお願い
性別:女性
年齢:52
病名:トリプルネガティブ
症状:
投稿日:2025年06月28日

おはようございます。
前回の質問にご回答をいただき誠にありがとうございました。
再質問は2週間後のお約束を承知でこんなに早く再質問させていただくことお許しください。
6月(下旬)日に治療方針についての説明がありました。

トリプルネガティブ、
リンパ転移あり、
ステージ3A
腫瘍5センチ
遠隔転移なし(ただし、胸にしこりが見えるの。細胞診をしようとしたがエコーで確認取れず出来ませんでした。)
腫瘍マーカー基準値より高い。数値は言われません。

治療方針としては、
キイトルーダ+パクリタキセル+カルボプラチンを12週間→キイトルーダ+ECを12週間→手術→放射線→キイトルーダ27週間
と言われました。
手術を先にお願いしたい旨伝えましたが、「抗がん剤の効き方、免疫療法は術前でないと出来ない。」と言われました。術前の理由はキイトルーダを使った方が再発率を下げられる。
リンパ転移は奥の方にあるので手術で取りきれるとは限らない。
ki67が10%以下なのですが、抗がん剤は効きますか?との質問に「トリプルネガティブでこんなに低いはずはない。たまたま、取ったところが低かったのだと思う」

完治を目指して頑張りたいので、田澤先生に診断をしていただき、手術をお願いしたいと思っております。お願い出来ますでしょうか?可能でしたら、どのような手順となりますか?いつでも行くことは可能です。

昨日、先走って手術相談メールを送ってしまいました。申し訳ありません。
しこりが見つかってから数ヶ月が立ちまだ無治療なのでとても心配です。

長い文で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

トリプルネガティブだと、どうしても術前抗がん剤ゴリ押し医師が登場します。
それについては、「今週のコラム499回目」をご覧いただければ
KEYNOTE522試験の結果のことを言っていることをご理解いただけるでしょう
ただし、(そのコラムで記載しているように)免疫関連有害事象immune-related
adverse events の問題点もあるし、そもそもトリプルネガティブは「ER,PgR,HER2が全て陰性という点だけが共通なだけの雑多な集団」なのです。
その中には(そもそも)抗癌剤を必要としない(効かない)タイプもあれば、当然「効くタイプもある」わけです。

質問者がおっしゃるように、Ki67が低値の場合には(一般的には)抗癌剤が効きにくい可能性はあります。

上記を前提として回答します。

内容は了解しました。
まず(前回、回答したように)様々な(ご本人が骨転移を心配した)症状は骨転移の症状ではないと解釈していましたが実際に確認して安堵していることでしょう。

「ただし、胸にしこりが見えるの。細胞診をしようとしたがエコーで確認取れずできませんでした」
⇒この文章が不明です。

「胸にしこり」とは、(PETかCTか何かで)左胸に所見があった?のでしょうか?(手術相談メールから右乳癌と了解しています)

手術を先にお願いしたい旨伝えましたが、「抗がん剤の効き方、免疫療法は術前でないと出来ない。」と言われました。術前の理由はキイトルーダを使った方が再発率を下げられる。
⇒これについては冒頭に示したように「今週のコラム 499回目」をよく理解しましょう。決して「トリプルネガティブ=抗癌剤が効く単一のタイプ」ではないことは医師自身が理解すべきことです。
何でもかんでも「エビデンス」を振りかざすのは誤り。

リンパ転移は奥の方にあるので手術で取りきれるとは限らない。
⇒腋窩郭清に自信がないようですね。(鎖骨下は、自分では無理と言っているようです)

ki67が10%以下なのですが、抗がん剤は効きますか?との質問に「トリプルネガティブでこんなに低いはずはない。たまたま、取ったところが低かったのだと思う」
⇒このコメントが(その医師が)トリプルネガティブを理解せずに「エビデンスにただ乗り」しているだけであることが明白ですね。厳しいようですが…

完治を目指して頑張りたいので、田澤先生に診断をしていただき、手術をお願いしたいと思っております。お願い出来ますでしょうか?
⇒まさに「そのために」私はいるのです。

可能でしたら、どのような手順となりますか?いつでも行くことは可能です。
⇒それは、先日「手術相談メール」の返信に

外来受診は手術前に2回必要となります。
火水木ですが来週でも大丈夫です。
ご希望をお聞かせください。

と返信した筈ですが…
ご確認ください。

江戸川病院 田澤

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/7/14
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