[管理番号:12761]
性別:女性
年齢:40
病名:乳がん 多分アポクリン癌
症状:
投稿日:2025年05月27日
乳がん専門の個人病院にて
2025.4月に右乳房全摘、センチネルリンパ2個中1個微小転移あり
リンパ郭清はせず。
術後病理結果
浸潤性乳がん
浸潤径 13ミリ
グレード3
ホルモン -
HER2 3+
ki 未測定
組織型 アポクリン癌(多分。聞いたら生検結果の紙の方を見て言われその紙をもらったが、それにはアポクリン癌だと思うがアポクリン化成を伴う乳がんと鑑別が必要。組織型は手術標本にて確定したい。っと書かれてた)
治療は、
3週間毎に
ドセタキセル75mg/m2を4クール、ハーセプチンを1年間
体表面積1.46で計算。
ドセタキセル量110mg
実際の点滴には、80mg1本20mg2本で作製と紙に書かれてた。
入院して5.(中旬)にドセタキセル投与。ナースコールをもたらせることもなく、側に誰も居ない。バイタルチェックのための何かは何もついてない。
ついてるのは点滴だけ。それも管と薬がつながってるだけのやつ。(投与量設定やエラーが出るタイプではない)
息苦しくなり目の前真っ暗になり、慌てナースコールを必死に探しコールし一時中断。
ドクターが見に来ることなく、落ち着いたから再開。
次の日ハーセプチン投与。特に何もなし。
5.(下旬)退院前採血。
血算のみの結果で判断
白血球700分画は想定してない。
何もせず退院
質問①
初回投与なのに、そんな適当な見守りはふつうなのか?
また投与量が計算すると82mg/m2になるが多すぎやしないか?
質問②
白血球少ないが何もせず退院させられたが、その対応はあってるのか?
普段から白血球が2500ぐらいと少なめな体質であったため、白血球が少なくなって感染症をおこしたり、少ないことで投与スケジュール通りにできなくなるのではというのが、自分の中で不安があった。
なので、白血球700だったため心配で白血球あげる薬を注射とかはしないのか?っと聞いたら、発熱してないからしない。そもそもそんな先に投与して予防する乳がん治療のレジメンはない。
と言われた。
半年前他病院で入院中隣の方が乳がん化学療法初回の方だったらしく、話が聞こえた際、投与後白血球下がるのを防ぐためこの薬をお腹に付けますっと話が聞こえてきた。
そんな話を聞いたことあったから、自分もそんな風に防げる薬があるのであれば使いたいっというと、じゃあそこの病院行けば?。乳がんレジメンにそんなのはない。だから、ないものをすることは出来ない。この県は皆自分の病院の治療法を真似たがる。的なことを言われた。
質問③
質問②で病院側の対応が間違っていた場合、他の病院へ行ったほうが良いのか?
またこんな中途半端な治療途中で病院変更可能なのか。
長々なってしまいましたが回答よろしくお願いします
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
私の純粋な感想ですが…(質問者とはちょっと異なることは承知ですが)少なくとも、ものごとを知っている医師だとは思います。
質問①
初回投与なのに、そんな適当な見守りはふつうなのか?
⇒施設によってバラバラですが(特に個人病院のようなので、コスト重視もありそう
ですが)
ドセタキセルは所謂「即時型アレルギー:アナフィラキシー」のリスクがあるので、
当院では少なくとも初回は「かなりの厳重」監視下となっています。
また投与量が計算すると82mg/m2になるが多すぎやしないか?
⇒もしも、計算上そうであるなら次回そのように医師にいうべきでしょう。
質問②
白血球少ないが何もせず退院させられたが、その対応はあってるのか?
普段から白血球が2500ぐらいと少なめな体質であったため、白血球が少なくなって感染症をおこしたり、少ないことで投与スケジュール通りにできなくなるのではというのが、自分の中で不安があった。
なので、白血球700だったため心配で白血球あげる薬を注射とかはしないのか?っと聞いたら、発熱してないからしない。そもそもそんな先に投与して予防する乳がん治療のレジメンはない。
と言われた。
⇒気持ちは解りますし、逆に「抗癌剤を知らない医師ならば大騒ぎをする」と思いますが、その対応は「完全に正しい」と、抗癌剤を実際に他の医師以上に行っている私には理解できます。
白血球が下がるのは想定内であり、まさにその医師のいうように「発熱していないからしない」というのも(寧ろ)抗癌剤を知り尽くしているから言える言葉です。(其の意味で、その医師は信頼に耐えると思います)
所謂発熱性好中球減少症は「白血球減少だけではなく、発熱も伴う」ことであり、想定内の「白血球が低下⇒回復」ということとは無寒腋なのです。
ただし、「投与後白血球下がるのを防ぐためこの薬をお腹に付けます」
⇒これはpegfilgrastim(ジーラスタ)のことで、「乳がんレジメンにそんなのはない」というのも、実は「誤り」でありTC療法はジーラスタの適応となるので(江戸川病院では)TC regimenでは使用しています。
ついでにいうとEC regimenも適応となったと(だから是非、ECの際にも使ってほしいと)ジーラスタ発売業者からは何度か勧められましたが、実際には不必要なのでECでは使っていません。(患者さんが過去にECやった際に発熱性好中球減少症となったことがある。と言われた際に1度だけECにも使いましたが…)
質問③
質問②で病院側の対応が間違っていた場合、他の病院へ行ったほうが良いのか?
⇒上記回答で、その病院の「対応が間違っている」と思うのであればそれを検討してもいいでしょう。
またこんな中途半端な治療途中で病院変更可能なのか。
⇒それは可能だとは思いますが、どうしてもスケジュールがズレル可能性があること
は承知しなくてはいけないでしょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/18
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質問者様から 【質問2】
白血球減少
性別:女性
年齢:40
病名:
症状:
投稿日:2025年07月04日
***感想として扱います。***
管理番号:12761
前回は回答ありがとうございました。
セカンドオピニオンをしなかったので先生の意見や感想を聞き、今の病院にものすごい不信感しかなかったのですが少し不信感は払拭出来、もう一度信頼関係を繋げるように努力してみようと思えました。
その後ですが、
結局質問した日に発熱し、そしてみるみる体調が悪化し意識を失い倒れ、大病院へ緊急搬送されました。
敗血症ショックバイタル(DIC所見もあり)により、救命センターにて入院治療する羽目になりました。
体調が悪化した際もやはり医師の発言や態度は、私はじめ家族も不信感が増しました。(体調悪いと訴えていても、私には体調わるいようにみえませんけど?等)
大病院(転院したい病院)の方では救命センターと乳腺外科の先生が主治医になってくださったので色々転院の話の相談をしたけど、キャパオーバーになっていてやはりスケジュールが狂う恐れがあり、転院はしませんでした。
主治医性ではない病院でしたが、なぜか毎回不信感のある医師が私を見ていたので、
その医師をNGにしてもらい、現在2クール目はジーラスタを打ってもらい、点滴の抗がん剤漏れによる皮膚障害を除き無事に何もなく終えることができました。
入院担当看護師は、酷い人が多かったのですが(針刺す前消毒すら忘れる、症状を訴えたら逆ギレされる)外来看護師は皆安心でき、また新しい先生とも、しっかり会話ができ信頼関係が結べそうです。
敗血症ショックに抗がん剤漏れ?と思われる皮膚障害と、起きたらいけないことばかりが続きましたが、先生の意見を聞けたことで前向きに今の病院と向き合えました。
質問ではありませんがお礼が言いたくて投稿しました。
ありがとうございした。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/18(本日から質問可能)
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