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NCCST439からPET

[管理番号:12416]
性別:女性
年齢:29
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2025年01月20日

2021.1 右乳房上外側部部分切除

浸潤性乳管癌
HER2(2+)→FISH(-)
ER 8 、PGR 6
MIB-1 index 16.7%
pT1aN0
ステージ1A

大きさ11mm×9mm
浸潤2mm×1mm
波及度g
Ly0.V0
核グレード2
EIC(-)
断端陰性
脈管浸潤不明
センチネル(-)0/2 pN0

術後放射線とタモキシフェン内服し丸4年になりました。
内服後1年で脂肪肝指摘、
内服後3年でAST80台ALT160台まで上昇しましたが食事療法で脂肪肝は改善し、肝機能は現在ALT130台になりました。

2024.10と2025.1の採血で
NCC ST 439が70→139と上昇しておりPETを撮ることになりました。
CEA、CA15-3、ICTPは基準値内で上昇認めず。

年に1度子宮頸がん、体がん検診
胃カメラ、大腸カメラ(毎年ポリープ切除あり)
直近の検査で腹部CT、胸部X-P、腹部エコーしましたが問題ありませんでした。

このような状況ですので、PETを撮ることになりました。主治医は骨の転移を疑っているようです。

田澤先生でしたらこの状況どうお考えでしょうか。
・骨転移の可能性
・NCC439の上昇の原因

病理の結果からこのようなことが起こると思わず動揺しております。
お忙しい中すみません。どうぞよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

田澤先生でしたらこの状況どうお考えでしょうか。
・骨転移の可能性
・NCC439の上昇の原因

⇒腫瘍マーカー上昇する原因は無論「癌の再発(そもそも、そのために測定しているのだから)」を考えるのは至極尤もなことで主治医が「骨転移を疑う」ことも無理はありません。

ただ私が注目するのは
①浸潤径2mm
②肝機能障害(改善してきているとはいえ…)
③CEA,CA15-3が正常

無論骨転移の可能性を完全には否定できないのでPETで確認することは正しいですが、「肝機能障害による腫瘍マーカーの上昇」は当然考慮すべき一つです。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/6
***

  

質問者様から 【質問2】

タモキシフェン内服延長について
性別:女性
年齢:40
病名:右乳房上外側部乳癌
症状:
投稿日:2025年10月07日

前回の年齢が29歳で、今回が40歳になっています。

2025.1にPETの件に回答頂きありがとうございました。
PETでは問題はありませんでした。現在、肝機能は服薬にてALT70台で経過しています。

(質問)
・私の病理組織からはタモキシフェンを5年ではなく10年内服したほうが良いでしょうか?

2026.1で当初予定していた5年となりますが、
本日主治医が病理所見からタモキシフェンを10年服薬してもいいよと言っており、5年で内服終了か、更に5年継続するかは私が決めて構わないそうです。

理由は、組織型はおとなしめだが、細胞の種類がタチ悪いとのこと。

現在タモキシフェン内服による肝機能障害以外にも、卵巣刺激症状があり、エコー上
排卵時の黄体に血液貯留。
MRI(単純)内膜症性嚢胞、悪性所見なし、子宮体癌検診と子宮頸癌検診は問題なし。
婦人科の主治医は卵巣の摘出も適応になるので、希望があれば…と経過観察中です。

以下、乳腺病理組織診断の報告書コメント
11×9mm大の病変を認めます。
#7に2×1mm大のmicropapilly patternを呈する浸潤と思われる所見をみます。
それ以外の部位は、intraductal componentです。EIC(+).
Invasive micropapillary carcinoma with a predominant intraductal component
と考えます。
乳腺内に留まっていると思われ、波及度g。脈管浸潤は明らかではありません。
Ly0.V0. Grade2
(腺腔形成3点.核異型度2.核分裂像数1点)
断端陰性、EIC(-)、浸潤径2×1mmでありpT1aと思われます。
センチネルリンパ節に転移を認めない(0/2)pN0.
pT1aN0

お返事いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

浸潤径2mmで10年を勧める理由はありません。(しかも肝機能障害もありますし)

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/10/30
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