Site Overlay

トリプル乳がん

[管理番号:12388]
性別:女性
年齢:77
病名:トリプルネガティブ
症状:しこり3センチ
投稿日:2025年01月12日

12/○日にしこりが見つかりマーモグラフティ、細胞組織検査をしましてトリプル乳がんと診断されました。
しこりの大きさは3センチ
今度CT1/○
MRI1/○
検査をして2/○日に検査結果を聞きに行きます。
開業医さんで形成外科専門の先生で5年ほど乳腺外科に勤めておられた○○クリニックです。
今後結果を聞き○○立医科大学か○○医療センターの乳腺外科にいこうと悩んでおります。
セカンドオピニオンなどでしっかりお話し聞いて選んだ方が良いのでしょうか?
そうしますと治療が遅れるので進行の早いトリプルネガティブなのでそれも心配して毎日悩んでます。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「今後結果を聞き○○○立医科大学か○○医療センターの乳腺外科にいこうと悩んでおります。
セカンドオピニオンなどでしっかりお話し聞いて選んだ方が良いのでしょうか?」

⇒大変残念なことに、おそらく「これらの選択」をした場合に想像されるのは、(私から見れば)極めて馬鹿げた提案「トリプルネガティブだから術前抗がん剤しましょう」と言われることでしょう。

このQを読んで私が想起するのは管理番号12327です。
84歳早期乳癌に対して、その担当医から出た言葉は
『HER2陽性だから、術前抗がん剤(この場合にはanti-HER2
therapy=trastuzumab+pertuzumab+chemotherapy)しましょう』というものです。

敢えて、言葉を選ばずに言わせてもらえば『馬鹿じゃないの、君!』

(12327の回答にも書きましたが)「HER2陽性だから…  術前抗がん剤ありき」という固定観念に縛られて「目の前の患者さんにとって、実際は何が正しいのか?」という観点が「完全に」欠如しています。
♯大学病院であれば、その「マニュアル通り」なのか?(もしも、そのマニュアルがあるのであれば、「70歳以上は手術先行、抗癌剤を選択しないケースもありうる」というオプションが「本来は」必要でしょう)
ただし、結局「(経験量や実力もバラバラである)医師個人に選択の幅を与えてしまうと、(その医師の未熟さによっては)とんでもない間違いをしでかしてしまう」⇒
それでは困るから(オプション無で)「医師個人の裁量を極力無くしたマニュアルにせざるを得ない」
            ↓
   あらゆる経験を積んだ私から見れば「滑稽極まりない」マニュアルとなってしまうのです。

話は逸れましたが(逸れていない?)
77歳であれば(手術不能で無い限り)普通に手術して、(トリプルネガティブではありますが)余程患者さん側から「抗癌剤を頑張りたい」という要望が無ければ、術後無治療。 これが真の外科医が行う治療です。
      ↑
 このような提案ができないようでは、その輩は「真の外科医ではない」私はそう言い切ります。
ご参考に。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/1/31
***