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骨転移疑い

[管理番号:12368]
性別:女性
年齢:45歳
病名:
症状:
投稿日:2024年12月27日

右胸に3-4センチのしこりをみつけクリニックを受診しました。
悪性である事は電話で連絡をうけましたが、年末年始である事もあり、詳しくは7日に、当日来院される大学病院の先生も同席されるとの事でした。
腰痛があり、酷くなっている事を電話で伝えると、骨転移疑いがあるからそのあたりも調べるとの事でした。
骨転移があると手術はできないし、根治も難しいと言われ、絶望感でいっぱいです。先生のブログを拝見していると、転移があっても根治されている方がおられます。
もう手立てはないのでしょうか?ちなみに左胸は7年前に癌になり、ステージ0の非浸潤の診断、乳頭直下の為全摘、センチネルリンパで異常なしでしたが、その後の病理で微小転移あり、抗がん剤と放射線、ホルモン治療を5年うけました。
まだ詳細がわからないような段階で申し訳ないのですが、ご意見いただければと思います。よろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

腰痛があり、酷くなっている事
⇒そもそも(年齢的に)卵巣が不安定となっている中で(今回の)ストレスによるホルモン分泌の刺激による腰痛で有る可能性の方が(無論、骨転移を完全には否定できませんが)圧倒的に高いですよ。
そんなことも解らずに「骨転移疑いがある」などと言うようでは、その医師の経験値に問題がありそうです。

骨転移があると手術はできないし、根治も難しいと言われ、絶望感でいっぱいです。
先生のブログを拝見していると、転移があっても根治されている方がおられます。もう手立てはないのでしょうか?

⇒前述したように…

そもそも「骨転移である可能性は低い」ですが…
「骨転移があると手術はできない」という方針には全く賛成できません。

重ねて言いますが(質問者は骨転移ではないとは思いますが)骨転移があったとしても、手術は無論行うべきであり(その骨転移も)放射線+抗癌剤+CDK4/6阻害剤+ホルモン療法でまずはcCRを狙うこと(その先にしか根治の可能性は無いのです)

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/1/28
***

  

質問者様から 【質問2】

肺転移とサルコイドーシス
性別:女性
年齢:45歳
病名:乳がん
症状:肺転移とサルコイドーシス
投稿日:2025年01月28日

前回はありがとうございました。

クリニックの先生には腰痛の位置が少し怖いので疑いありと言われましたが、その後大学病院の先生には『リンパに腫れがあるが、これを転移と決めつけるのは早々すぎるし、転移を疑うような状況ではないから安心してPETの結果を待っていればいい』
と言われました。色々聞きましたがほぼ田澤先生と同じ(痛みは年齢的なもの)ご意見でした。昨日PETの結果が出ましたが田澤先生のご意見通り、骨転移含む転移はございませんでした。

ルミナル HER2
Ki-67 18%
核グレード分類 1
大きさは2.2でした。
リンパに関しては2箇所転移がかなり疑わしいので恐らくいっているだろう、との事です。

パクリタキセルと抗HER2薬から治療開始し、8月に手術の予定となりました。今まで不安ではありましたが、今後の治療に向けて前向きに取り組む気持ちにもなれました。仕事をしながらの治療となりますが、そちらの段取りに対してもようやく動き出すこともできました。

ただPETで『転移所見なし』ではありましたが、肺のリンパがサルコイドーシス疑いとなっており、念の為呼吸器内科を受診する様にと同病院の呼吸器科を紹介されました。呼吸器の診察では左右対称に光っているのでサルコイドーシスの疑いが高いが今の段階では何とも言えない。目の症状はあるかと聞かれました。実は最近見えにくい症状がたまにあったり、虫が飛んでいる様に見えることがあり、ただこれも乳がんと言われて自分が神経質になっているだけだと気にしないようにしておりました。眼科で検査すればわかるとのことでまた眼科へ紹介をされることとなりましたが、これも少し先です。サルコイドーシスを知らなかったのでネットで調べましたが、正直目の症状は結構当てはまります。しかし呼吸器内科の先生は、PETで転移なしと出ていても画像は画像だからそれだけではわからない、細胞をとれば早いが小さいから取れるかどうか。乳腺科はこのステージと症状で遠隔転移の可能性はないとの見立てで転移ではないと診断してるんだろうが、それだけでは決めつけられない、これが転移だったら今予定している乳がんの治療プランもどうなんだって話になるから・u桙ヒ、(文字化け)といともあっさり言われてしまいました。

既に治療に向けた色々な検査を受けて準備をしている段階で、昨日乳腺の先生と『転移もないし頑張って治しましょう』と話をし、私も気持ちを切り替えたたばかりで、
昨日の今日でこんなことを言われてしまい、正直精神力が全く着いていかない状況です。骨転移疑いの時もそうですが何故こうも先生によって言われる事が違うのでしょうか?これは田澤先生がおしゃられる『経験値』によるものでしょうか?

再度で申し訳ございませんが田澤先生のご意見をいただけると助かります。
PETでもサルコイドーシス、乳腺科でも転移はないとの診断、私に肺転移の疑いはあるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

骨転移疑いの時もそうですが何故こうも先生によって言われる事が違うのでしょうか?これは田澤先生がおしゃられる『経験値』によるものでしょうか?
⇒まさに、その通り。
沢山の患者さんを診ていれば(無論、物凄い例外もありますが)それを超えて、自ずと「自分なりの常識から患者さんへお話し」ができるようになります。
そこまで達していないと(私自身も、無論若いころはそうでしたが)「全ての所見が、どの程度の意味をもつのか?」判断の物差しがないので、(ここからが重要ですが)「最悪のケースを(患者さんへ話しておくことこそ)その医師自身を守る事」だと身構えてしまうのです。

再度で申し訳ございませんが田澤先生のご意見をいただけると助かります。
⇒上記通りです。
ご参考に。

ただ、何故術前抗がん剤やるのか?
一度真剣に考えてみましょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/19
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