[管理番号:12212]
性別:女性
年齢:49歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2024年11月08日
いつもQ&Aを拝見させて頂いております。よろしくお願い致します。
10月(中旬)日に左乳房全摘手術を終えました。
11月(上旬)日に病理診断結果が出たのですが、言葉が難しくわからない部分が多いです。
【病理診断結果】
Nuclear grade:1(Nuclear atypia:2、Mitotic counts:1)
Histological grade:Ⅱ(Tubule formation:3、Nuclear atypia:2、Mitotic counts:1)
ただし、細胞虚脱が高度であり、Nuclear grade及びHistorical gradeについては参
考値です。
C、10?8㎜、invasive component:8㎜、PT1b、g(+)、f(+)、ly0、v0、surgical
margin:negative
浸潤辺縁部は脂肪織に及びます
浸潤性乳管癌の所見であり、充実型ないし硬性型の可能性を考えます
DCIS成分も認めます
浸潤部の最大径 8㎜
脈管侵襲は認めない
切除断端は陰性
Ki67 5%
ER 陽性
PgR 陽性
HER2 陰性
この結果は、悪いものなのでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
病理診断結果が出たのですが、言葉が難しくわからない部分が多いです。
⇒要点だけで言えば…
pT1b=8mm, pN0, NG1(2+1), IDC(scirrhous type), luminal type(HER2 negative), Ki67=5%, surgical margin negative
↑
これを更に噛み砕いて言うと…
ステージ1(しかも浸潤径10mm以下の)超早期がん、ホルモンが効く大変大人しい
タイプ、癌は手術で取りきれている。
★いう事なしです!
この結果は、悪いものなのでしょうか。
⇒最高にいい結果ですよ!
ご安心を。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/11/26
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質問者様から 【質問2】
ホルモン治療薬について
性別:女性
年齢:49
病名:浸潤性乳管癌
症状:手術後
投稿日:2024年11月26日
田澤先生、前回はご回答有難うございました。
よい結果と聞いて安堵致しました。
今回はホルモン治療薬についてお聞きしたく、質問させて頂きました。
私は生理が無くなり2年半程度経ちます。
血液検査の結果も閉経後でした。
それでも担当医からは「今の年齢からアロマターゼ阻害薬を服用すると骨密度が心配だからタモキシフェンにします」と言われました。
タモキシフェンは子宮体がんのリスクが高いし副作用もキツいと聞くので大変不安です。
「タモキシフェン服用して子宮が腫れてきたら閉経後薬に変えましょう」とも言われましたが、不安で仕方ありません。
田澤先生は私の病理診断結果の場合、どのような処方をされますでしょうか。
何卒よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
田澤先生は私の病理診断結果の場合、どのような処方をされますでしょうか。
⇒「最終月経から2年半」(おそらく)「E2 5>」であればaromatase
inhibitorを選択します。(ごく一般的です)
今の年齢で骨密度は十分高いでしょうし、(5年程度では)骨粗鬆症まではいかないと想像します。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/12/14
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