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乳腺線維腺腫

[管理番号:11517]
性別:女性
年齢:65
病名:右胸乳がん
症状:
投稿日:2023年12月25日

9月、田澤先生に手術をしていただいた者です。
その節は大変お世話になりました。

すでに過ぎてしまったことで、貴重な質問枠を使うことをお許しください。

<これまでの経緯>
最低でも6年前(まだ働いていた頃なので)、実際には10年くらい前のことだったような気もしています。
定期健診のマンモとエコーで「小さいけど血流があるのが気になる」と指摘され、精査のため、芸能人も通うという人気の乳腺クリニックを紹介されました。

そこでの細胞診の結果は良性の繊維線種、半年後のエコーも一年後のマンモもクリア。
その時点でも、自分でしこりは蝕知できませんでした。

要経過観察とは言われていないし、繊維線種と診断名があったのも安心材料でした。
追加のエコーやマンモは単にルーティンなのかと。
この件は私の中ですっかり終わったことになり、当時の検査結果もすでに廃棄してしまいました。
この夏に、偶然胸のしこりを蝕知するまでは・・・

「えっ、あの時の繊維線種がこんなに成長したの!?」
怖くなり、すぐ乳腺外科医を受診し、画像診断だけで乳がんを告知されました。
それでも、針生検の結果が出るまでは「いやいや良性でしょ?」ってちょっと期待していました。

まあ、とんでもなく長く放置したわりには25mm程度の大きさなので、もしかすると同側に出来た新しい腫瘍かもしれませんが。
どちらにせよ、コロナや忙しさを言い訳に、継続して検診を受けて来なかったことを深く反省し、後悔しました。
自分の胸に興味はなく、長くセルフチェックさえしてみなかったし。

そして、紹介された前大学病院では、皮膚浸潤している進行がんと言われ、手術先行の希望は叶いませんでした。
その後、運よく田澤先生の執刀で全摘手術をしていただくことができ、とても感謝しております。
幸いリンパ節転移もなく、今は術後の内分泌療法中です。

乳がんは切って終わりではないので、田澤先生の忙しさは日々増大しているものと想像します。
それでも、私は、一人でも多くの方が、私のように「間に合ってよかった」と思えることを心から願っています。
本当にありがとうございました。

<今回お聞きしたいこと>
もちろん私が一番知りたいのは「あれは乳がんではなく本当に繊維線種だったのか?」ですが、今更それを追及しても意味はないので、一般的なことを質問させてください。

①その頃、私はちょうど閉経の前後だったのですが、50代後半で新しく繊維線種ができることは普通にあることなのでしょうか?

②たとえ小さくてもマンモ・エコーで悪性を疑われる場合、細胞診ではなく最初から組織診を受けた方がよいという認識で間違っていないでしょうか?

③当時、細胞診の結果は「ご家族と一緒に聞きに来てください」と言われたのですが、細胞診(あるいは画像診断)だけで乳がんの確定診断となるのでしょうか?

お忙しいところ、長文、つまらない質問で申し訳ありません。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①その頃、私はちょうど閉経の前後だったのですが、50代後半で新しく繊維線種ができることは普通にあることなのでしょうか?
⇒さすがに「50歳代後半」であれば「普通」ではありません。

②たとえ小さくてもマンモ・エコーで悪性を疑われる場合、細胞診ではなく最初から組織診を受けた方がよいという認識で間違っていないでしょうか?
⇒今回のように「細胞診を平気で外す」乳腺外科医が多い以上、(細胞診よりは数段、手技的に簡単な)組織診をしてもらえば「そのような憂き目」に合わない可能性が上がることは間違いありません。
旨い乳腺外科医なら「細胞診でも100%クラス5を出せる」のですが、(結局は確定診断として)組織診へ進む必要があるので、その意味で最初から組織診の方が効率的なのは間違いありません。(だから私は細胞診をすることはほぼ無くなりました)

③当時、細胞診の結果は「ご家族と一緒に聞きに来てください」と言われたのですが、細胞診(あるいは画像診断)だけで乳がんの確定診断となるのでしょうか?
⇒細胞診でキチンと「クラス5(クラス3とか4ではなく)」を出して、画像上も全く矛盾しなければ確定診断と言えなくもありません。(ただし、組織診をせずに手術して万が一でも癌でなかったら確実に裁判で負けます)

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/1/2
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