[管理番号:11493]
性別:女性
年齢:39
病名:
症状:
投稿日:2023年12月13日
現在、化学療法のPhase1としてddAC×4クールの投与中です。
この後、Phase2として控えているパクリタキセルの投与について、タイトルの通り悩んでおります。
主治医からは「ddとweeklyで予後効果を比較した研究がないから、通院頻度や投与時間で選んで良い」と言われております。
しかし、ネットで先人の癌患者さんのコメント等拝見していると、「weeklyの方が投与料のトータルが多い、かつ、毎週投与することで癌を連続して叩けるから、主治医からweeklyを勧められた」といった主旨の事例が散見されました。
私としては、通院頻度等も大切ですが、条件の第一位は予後への効果であるため、両者で本当に予後に差がないのか、どちらを選ぶと良いのか、とても悩んでいます。
以上より、パクリタキセルのddとweeklyについて、田澤先生の見解をお教えくださいますと幸いです。
以下、病理情報です。
左胸下部に浸潤性乳管癌。
告知時、妊娠中期であったため、即刻左胸全摘。
手術後病理は以下。
腫瘍径21×18×18mm
腫瘍径in situ ca 含む 40×25×20mm
核グレード2
組織学的グレードⅡ
ER20%
PgR50%
HER2:score1
波及度f
脈管侵襲Ly1
静脈侵襲V0
リンパ節転移無
出産後、造影CTと骨シンチ=骨他臓器転移無し。
オンコタイプ dx=RS35、遠隔再発23%、上乗せ効果15%以上。
また、手術前針生検結果より以下。
ki67:34%
紡錘形異形細胞(化生癌)の可能性否定できず、とのことだったが、手術後病理では明らかでは無しとの結果。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
パクリタキセルのddとweeklyについて、田澤先生の見解をお教えくださいますと幸いです。
⇒私はdose denceは行わないので、私なら(通常の)weekly投与とします。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/21
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質問者様から 【質問2】
追加質問です
性別:女性
年齢:39
病名:
症状:
投稿日:2024年01月26日
田澤先生、先日は回答くださりありがとうございました。
先生はWeeklyPTXのみ実施と回答いただいたのですが、生まれたばかりの子の育児とのバランスを鑑み、ddPTXを受けることに決めました。
本日は私の乳がんについて改めて質問させて頂きたいです。
化学療法が術後のみのため、抗がん剤が癌に効いている証が見えず副作用ばかりが可視化されてしまっていること、また、オンコタイプのRSが高いこと、以上のことから今から再発を不安に思っています。
1.前述の病理結果より、RSが高い私の生存率はどのように考えると良いでしょうか?
2.ホルモン陽性ではあるものの、感受性がかなり低いのでは?と受けとっています。
また、Her2も全くの0ではありません。
ホルモン療法はルミナル向けのタモキシフェンで良いでしょうか?
Her2陽性向けの薬や、もしくはトリネガ向けの薬等も検討した方がよいのでしょうか?
田澤先生でしたらどのようなレジメンを組まれるかご意見くださいますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
1.前述の病理結果より、RSが高い私の生存率はどのように考えると良いでしょうか?
⇒OncotyepDXの結果の通りです。
良く見てください!!!
『オンコタイプ dx=RS35、遠隔再発23%、上乗せ効果15%以上』
この数字の解釈を聞いていないのですか??
ホルモン療法だけだと再発率は23%となるが、抗癌剤をすると(その上乗せは15%以上あるので)結果として8%以下になるということですよ。
よく考えましょう。
2.ホルモン陽性ではあるものの、感受性がかなり低いのでは?と受けとっています。
また、Her2も全くの0ではありません。
ホルモン療法はルミナル向けのタモキシフェンで良いでしょうか?
⇒当たり前!
Her2陽性向けの薬や、もしくはトリネガ向けの薬等も検討した方がよいのでしょうか?
⇒そんな「適応外診療」絶対に認められません。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/2/8
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