[管理番号:10674]
性別:女性
年齢:43歳
病名:非浸潤乳管癌 局所再発
症状:乳頭 爛れ
投稿日:2022年10月19日
初めまして。
いつも乳がんプラザを読んで勉強させてもらっています。
お忙しい中丁寧な回答をされていてこんなお医者様もいるんだと尊敬しております。
2018年に非浸潤乳管癌で乳頭乳輪温存皮下乳腺全摘手術をし術後無治療で半年ごとの経過観察を行ってきました。
2022年1月に乳頭のかぶれがありプレパラートで滲出液を検査するも癌細胞が確認されず経過観察をしてきましたが、薬を塗って治ってはまたかぶれを繰り返す為、乳頭の細胞を取り細胞診をし再発が確定しました。
こちらの検査は自分から懇願しました。
定期検査のエコー、血液検査共に異常なしでした。
自分で色々調べパジェット病に似ている為お願いをして検査してもらえました。
術前にCTによる全身転移の所見なし、乳房内の広がりをMRIで見て、部分切除でいけるとの事で乳頭乳輪切除をしました。
術後の病理結果は非浸潤でした。
ただ細胞診の時に浸潤癌の細胞があったこととHER2陽性であった事、再発治療と考えると、化学療法とハーセプチンが治療候補にあがったそうですが、再度細胞診の時の浸潤部分のサイズを調べ直してくれ浸潤部分が1ミリだったようで、カンファレンスをし放射線とホルモン治療でよいのではとなりました。
初発の時にセンチネルに転移なしでしたが
術後1年後ぐらいから脇の下にしこりがあり、主治医が変わった時に一回と、術前に念のため角度を変えてもう一回針生検をしていて共に陰性でしたがこの場合しこりは良性という事ですか?
脇に良性のしこりなどできるのでしょうか?コリコリしていて5ミリほどあります。
実は悪性でリンパ節転移を見逃してるのではと思っているのですが可能性はないでしょうか?
田淵先生にお伺いしたい事は
①化学療法を行った方が再再発や転移の可能性は下がりますか?
②局所再発は取ってしまえば予後は同じと見ましたが、非浸潤癌で転移する可能性が低い所からの局所再発で浸潤してた場合、初発のステージ1か微小浸潤癌と予後は同じと考えてよいのですか?
それとも再発したのでこれから転移の可能性がある悪性度が高い癌と考えた方がよいのでしょうか?
③造影剤によるCTで全身の所見はなかったのですが、術後首の頸椎から術側の肩甲骨などが痛みます。
骨シンチをして骨転移を調べた方がよいですか?
④1ミリでも浸潤した時点で全身に転移の可能性があるものになってしまったのでしょうか?非浸潤といわれ全摘し安堵していたのに残念です。
⑤ER40 PGR0 HER2陽性でしたが放射線とホルモン治療でも再再発は抑制でしますか?
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
あまりにも「あれこれ」考えすぎです。
物事はシンプルに考えましょう。
非浸潤癌が乳頭部に残存していて、それが局所再発しただけの話です。(放置したことで、1mm程度の微小浸潤となったとしても)
私であれば手術のみで「無治療」とします。
微小浸潤では全身治療(ホルモン療法も含む)は行いません。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/10/27
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