[管理番号:10657]
性別:女性
年齢:61歳
病名:
症状:
このような質問の機会を設けていただきありがとうございます。
60代女性です。
9月に乳がんの部分切除をし、病理検査結果が出ました。
その結果から、抗がん剤を受けるかどうか迷っております。
結果を以下に載せたいと思います。
術式(リンパ節):センチネルリンパ節生検、組織型:浸潤性小葉癌、組織学的異型度
(癌全体の顔つき):2、核異型度(がんの顔つき):1、腫瘍の大きさ(浸潤径):2.1cm、
リンパ節転移:なし、
脈管侵襲:なし、術前化学療法の効果:術前化療なし、
Stage:2A、サブタイプ:トリプルネガティブタイプ、ホルモン感受性なし(0パーセント)、
HER2(抗HER2薬が効くかどうか):なし、Ki67:7.7%、断端:陽性
今後の予定:化学療法終了後、全摘手術予定あり
上記の病理検査結果をふまえて質問があります。
・化学療法をするかしないで迷っております。
私としては、全摘のみで治療を終わらせたいと考えております。
理由としては、「predict breast caner」のサイトで自分の5年生存率を調べてみた結果、化学療法なしでの生存率は79%、ありでの生存率は85%と6%の差しかありませんでした。
個人的には、抗がん剤の副作用で苦しい思いをしても6%しか上がらないのかと感じ、受けなくてもいいのではないかと考えております。
また、別の方法として全摘だけをし、クリニックで定期検査をする方法も提案されました。
この方法だと3か月に一回定期検査をし、化学療法をしないで済むのですが、もし再発したときのリスクを考えた時の不安があります。
浸潤性小葉癌は、比較的おとなしく、またトリプルネガティブにも抗がん剤が効くのと効かないのがあるのでその点を踏まえてご回答をしていただきたいです。
また、抗がん剤が必要であるのであれば、その理由を詳しくお聞かせください。
以上、よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
また、抗がん剤が必要であるのであれば、その理由を詳しくお聞かせください
⇒抗がん剤をしなくてもいいというコメントをする根拠がありません。
理由は、単純に…
ガイドラインでは特殊型でも「腺様嚢胞癌」や「管状癌」以外はホルモン陰性であれば(通常の浸潤性乳管癌同様に)抗がん剤を省略していいというエビデンスがないと記載があります。
その意味で「浸潤性小用癌のトリプルネガティブ」である質問者では乳腺外科医として「抗がん剤しなくてもいい」と言ってはいけないというのが実状だからです。
★ただ自己責任として「Ki67が低値=抗がん剤が効かない可能性が十分ある」と理解して「やりたくない」と言われれば、勿論私は強くは勧めません。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/10/20
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質問者様から 【結果2】
化学療法をするかしないかで迷っております。
性別:女性
年齢:61歳
病名:トリプルネガティブ
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
ご丁寧にわかりやすく回答して下さいましてありがとうございます。
自己責任として、先生の強くは勧めないということを理解し、化学療法を受けることにしました。
<Q&A結果>
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【結果】の送信は、【質問】として扱わないので
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/10/20
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