[管理番号:10646]
性別:女性
年齢:25
病名:硬癌
症状:胸のしこり
投稿日:2022年10月7日
乳がんと診断されてから、こちらのサイトを拝見して勉強させて頂いております。
検査は全て終了しており、2ヶ月後に手術を控えています。
しこりのサイズ
17mm×15mm×7mm
画像上、リンパ節の腫れは見られず転移無し
推定組織型
invasive ductal carcinoma scirrhous type
所見
nuclear grade 1 (mitotic count 1 nuclear atypia 1)
in situ(+)
f(+)
ER : + 約90%
pgr : + 約90%
HER2 : score 1+
ki67 index : 10%
上記が針生検の結果で、現状ルミナールAのステージ1と言われております。
①全部調べたのですが、所見のin situ(+)とki67のあとについているindexの意味がわからず教えて頂きたいです。
②現状、ルミナールAとの事で手術先行、術後はホルモン療法+放射線治療(部分切除)の予定と主治医に言われているのですが、術後病理でルミナールBに変わってしまう確率は高いでしょうか?
人によってスコアの出し方が違うと拝見したので気になります。
③ルミナールタイプはホルモン療法を5~10年と言われています。
私はまだ25歳でホルモン療法を10年間続けても35歳です。
晩期再発が多いとの事で、ホルモン療法を10年以降も続けられないのでしょうか?
④若くして乳がんに罹患した人は、再発転移無しで平均寿命を迎えられる方は少ないでしょうか?
早期は9割治ると言いますが、先生の感覚でも9割は再発転移が無いと感じてらっしゃいますか…?
将来が怖いです。
⑤術前の画像ではリンパ節が腫れていない為、リンパ節転移は現段階では無いが手術しないとちゃんとわからないとの事です。
手術で実はリンパ節転移してたというケースは頻繁にある事でしょうか?
手術まで2ヶ月あくので、その間にリンパ節に転移してしまうのではないかと心配です。
お忙しいところ沢山質問してしまい、申し訳ありません。
手術まで日があるので、不安になってしまいました。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
①全部調べたのですが、所見のin situ(+)とki67のあとについているindexの意味がわからず教えて頂きたいです。
⇒in situ(+)とは「全てが浸潤癌」ではなく、「in situ(つまり非浸潤癌)の成分もある」ということです。
Ki67 indexとは Ki67が発現している(細胞分裂期にある)細胞の割合(%)の
値をindexと呼ぶのです。
②現状、ルミナールAとの事で手術先行、術後はホルモン療法+放射線治療(部分切除)の予定と主治医に言われているのですが、術後病理でルミナールBに変わってしまう確率は高いでしょうか?
⇒低い
③ルミナールタイプはホルモン療法を5~10年と言われています。
晩期再発が多いとの事で、ホルモン療法を10年以降も続けられないのでしょうか?
⇒続けられません(臨床試験で10年以上の有効性が明らかとはなっていないため)
④若くして乳がんに罹患した人は、再発転移無しで平均寿命を迎えられる方は少ないでしょうか?
⇒?
再発率が1割だとすれば…
9割の方が平均寿命をむかえるということですよ!
早期は9割治ると言いますが、先生の感覚でも9割は再発転移が無いと感じてらっしゃいますか…?
⇒その通り。
⑤術前の画像ではリンパ節が腫れていない為、リンパ節転移は現段階では無いが手術しないとちゃんとわからないとの事です。
手術で実はリンパ節転移してたというケースは頻繁にある事でしょうか?
⇒少数です。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/10/18
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