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再発乳癌 リンパ節転移の治療

[管理番号:10556]
性別:女性
年齢:50
病名:再発乳癌 鎖骨リンパ節転移
症状:鎖骨上リンパ節?にシコリ。左の腕から耳まで張りや痛みを感じる事がある。
投稿日:2022年8月31日

再発が分かり、度々拝見しています。
8年前左乳癌2cmステージ1.
ルミナルAで部分切除後放射線、ゾラデックス~リュープリン+タモキシフェンを5年。
その後昨年1月までは半年に1回経過観察
(CT、マンモ+エコーを交互に)。
次からは1年後と言われ今年2月末の経過は異常無(マンモ+エコー)の診断。
4月半ばに鎖骨上リンパ節と思われる所に枝豆大のしこりを見つけ、7月皮膚科に相談、かかりつけの乳腺外科に相談するよう言われ、8月受診。
鎖骨上下のリンパ節に再発したようです。
胸の手術した場所はCT、エコーでは、何もないそうです。
脇の方から鎖骨下リンパを太い針で取った検査結果は核グレード1、EG100、pgr0、ハーツーマイナス、Ki67:20、でホルモン陽性。
鎖骨下リンパ節転移。
鎖骨上のシコリも多分そうと。
CTで内臓には行っていない様子。
頭部MRIはこれからです。
薬で治療と言われ、放射線は鎖骨はしてない旨申告し、放射線の病院に確認頂き、放射線可能との回答。

薬はゾラデックス、フェソロデックス、ベージニオの予定です。

手術については、鎖骨付近は手術は出来ない場所で、放射線をしなくても、よく効く薬なのでシコリも消えると思うと説明されました。
今の薬はそんなに効くのか、とほっとしたのですが、ネットで色々調べると、やはり手術した方が生存率が高いように思います。
治療は無期限で、まず5年は頑張り、様子を見て薬を変える事もある、と説明されました。
帰って調べると、2年くらいしか使えない薬のように思え、薬では根治は難しいとの記事もあり、このままでは後悔するのではと悩んでます。
手術が誰がどう見ても不可能であれば、今の病院で自分からもっと要望を伝えながらみていただくのもいいのかもしれないとも思うのですが、
色々調べていると、薬の発展で予後がよくなり、遠隔転移の手術も再検討する時代になって来ている気がする一方で、手術を提案されないのは、もう諦められているのかなと思ってしまいます。

又はいい薬が手術不可能な患者への適用、などの事情でもあるのでしょうか。
ステージ1で再発しても局所なら手術してやり直せると思っていたのでまだ色々やり切れない気持ちです。

放射線だけでもするとして、シコリが消えてから、又は5年という薬の区切りがついてからでもよいのでしょうか。
放射線をかけてからやはり手術を、というのは不可能でしょうか。
今後再発転移が濃厚で放射線をとっておこうということも考えるべきなのでしょうか。
仮にBRCAが陽性だったら放射線はしない方がいいでしょうか。
薬だけでどれほどもつのでしょうか。
もう手術や根治は望めないのでしょうか。
お医者様のおっしゃる、割と、長期間、コントロール、とは、どのようにとらえるべきでしょうか。

うまくいけば画像上寛解で平均寿命も可能でしょうか。
的外れな質問でしたら申し訳ありません。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

鎖骨下リンパ節及び鎖骨上リンパ節再発ですね。
これから、記載する内容は「あくまでも」診察していない状況での「私の経験上の」コメントとなります。

まずステージ1だったとの記載、それが8年前という時期からしても手術は「乳房温存+センチネルリンパ節生検」⇒結果、転移なく郭清省略なのだと推測します。(正しいですか?)
もし、それであれば、(おそらく)鎖骨下だけではなく腋窩~鎖骨下リンパ節再発、および鎖骨上リンパ節再発なのだと推測します。
★何故なら、「鎖骨下リンパ節を脇から針生検」となっていますが、鎖骨下リンパ節は鎖骨下静脈に接しているので(細胞診ならまだしも)針生検は危なくてできない
⇒(実際は)腋窩リンパ節への針生検なのでは? と(私は)想像しています。

いずれにせよ…
(初回手術では腋窩郭清していない)とすれば、当然手術で「腋窩鎖骨下郭清」すべきだと思います。(失礼な話かもしれませんが、その主治医には鎖骨下郭清の技術がそもそもなく提案していないのではないか?と想像しています)
★ 初回手術で腋窩郭清していれば、(それによる)癒着により上記手術の手技的難易度は格段に上がりますが(前述のように)腋窩郭清省略されていれば、手技的に問題無いように想像しています(診察エコーしていないので確実ではないことは再度、御容赦ください)

更に、鎖骨上リンパ節の状況によては「鎖骨上リンパ節郭清」するか? もしも困難な状況であれば(診察しなくては、鎖骨上は判断できません)そこは放射線すべき

全体として(質問者から放射線の提案をされるまでは)「薬物療法一択の提案」だったことからも、局所治療(基本的には手術、そして放射線)に対する技術及び熱意に欠けている印象を受けます(失礼に当たった場合にはご勘弁ください。正直な感想なのです)

以上については、今週のコラムで取り挙げようと思います。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/9/8
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