[管理番号:10522]
性別:女性
年齢:49
病名:左乳がん
症状:
投稿日:2022年8月19日
はじめまして。
最近乳がんプラザに出合い、拝見させていただき勉強中です。
質問よろしくお願いいたします。
2020.7に左胸全摘、腋窩リンパ節郭清の手術を受け、その後抗がん剤治療8クール、終了後ホルモン療法でタモキシフェンを服用しておりました。
浸潤性乳管がん
T(4b) N(1) M(0)
ステージⅢb グレード1
ホルモン陽性 HER2陰性
ki67 20%
リンパ節転移 27個中22個
・使用抗がん剤
ドセタキセル 4クール
エピルビジン+エンドキサン 4クール
先日、年1回のCT検査で腰骨が少しもやっと写っていたので、骨シンチ検査を受けたところ、腰骨には異常がなかったのですが、CTでは何も写っていなかった胸骨に変異があり(数センチほど骨の中が赤くなっていました。
1ヶ所だけです。)骨転移だろうとのこと
で、リュープリン 、フェソロデックス、ランマーク接種し、現在イブランスが合うかを2週間試しているところです。
腫瘍マーカーは行なっておりません。
術後の左胸付近が1ヶ月ほど前から痛みが出たり引いたりしており、骨転移の診断を受けた数日前から痛みが増していたので、そのことを伝えましたが、それは骨転移の痛みではなく疼痛症候群の神経痛だろうとのことでした。
◯CTで写らない骨転移はあるのでしょうか?
◯骨シンチは、骨折や炎症も写るとのことですが、画像のみで骨転移の判断は出来るものでしょうか?
MRIや骨生検などを行なって、確定診断となるのでしょうか?
◯骨転移があっても腫瘍マーカーは上がらない場合がある、とこちらの掲示板の記事にございましたが、調べてみて数値が高い場合は、骨転移確定の要素にはなりますか?
◯胸骨への転移は、よほどのことがない限り痛まないのでしょうか?
痛みが何から来ているのか判断する方法はありますでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
術後の左胸付近が1ヶ月ほど前から痛みが出たり引いたりしており、骨転移の診断を受けた数日前から痛みが増していたので、そのことを伝えましたが、それは骨転移の痛みではなく疼痛症候群の神経痛だろう
⇒これは間違いなく骨転移とは無関係。ただし「疼痛症候群」などという無意味な名称ではなく、
1.質問者の年齢
2.化学療法閉経であること
上記1.2から(化学療法閉経から)完全に月経再開するかは不明ながら(自然閉経とは異なり)不安定な卵巣機能によるホルモン刺激症状でしょう。
★因みに骨転移の痛みは過重骨(椎体や骨盤)にはあっても胸骨などにはほぼありません。
ご参考に
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/8/30
***
質問者様から 【質問2】
骨転移 薬の副作用と投薬期間等について
性別:女性
年齢:49
病名:左浸潤性乳管がん
症状:白血球減少、めまいなど
投稿日:2022年9月7日
いつもありがとうございます。
再度質問よろしくお願いいたします。
2022/8に胸骨骨転移が見つかり、タモキシフェン からリュープリン 、フェソロデックス、ランマークに変更。
イブランス(100mg)を2週間試したのですが、強い疲労感や白血球減少などの副作用が出て、8/末から2週間休薬となり、フェソロデックス2回目の注射とデノタスの処方のみ受けました。
白血球数 35.0→20.0
血小板数 13.9→9.3
好中球数 2005→612
通院日から4日経った夜中、目が覚めた時に縦に揺れるようなめまいを感じ、起きようとしたら麻酔が覚めきってない時に起こる貧血のような状態で頭を起こすことが出来ず、1時間位経って手を借りながら何とか歩けました。
もうすぐ1週間になりますが、まだ首を振ったり姿勢を変えたりするとグラっとするので寝転ぶことが出来ずに、座椅子で頭を起こした状態で寝ています。
気分が悪いことはありますが、嘔吐はなく、頭痛はあってもうっすらのことが多いです。
漢方を飲んで少しずつましにはなっていますが、波があります。
元々、自律神経失調症から軽い不安障害があり、1日1錠抗不安薬を服用しています。
タモキシフェンでも様々な更年期症状が現れていて、ふらつきやかすみ目は以前からありましたが、こんなに強い症状は初めてです。
先生がお答えになられているQ&Aを拝見して、ホルモン剤変更により起きた更年期症状かと思っていたのですが、イブランスの影響や、脳転移も疑った方がいいのかなと不安を感じまして…
あと、再発治療について乳がんプラザコラムに
骨転移治療は 「palbociclib(abemaciclib)+Fulvestrant(閉経前なら、更にLH-RHagonist併用)が第1選択となります。」
まずは「画像上CR clinical CR」を目指す。
とあったので、それを目標に頑張りたいのですが、思っていた以上に色々辛い症状が出てしまい、何とかコントロールしながら治療を続けられないものかと考えております。
今週のコラム 248回目 治療(乳癌の治療)
↓転記↓
乳がんの治療
イブランスの減量について、他の方への回答に
「3週内服1週休薬のスケジュールに拘った減量(125→100⇒75→50)よりも休薬期間延長(125は無理でも100として3週内服2週休薬もしくは3週内服3週休薬)の方が効果も高い」とありましたが、効果はかなり変わりますか?100mg以下にしないのが重要ですか?
Fulvestrantもイブランス 投与に合わせて「5、6w毎でも何ら問題ありませんが…」
とありましたが、こちらは間隔を空けることによって更年期症状を少し軽減することも期待できますか?
リュープリン 、ランマーク接種もFulvestrantの投与間隔に合わせても大丈夫ですか?
乳がんプラザで検索して調べさせては頂いてるのですが、
過去にお答えになられている質問もしてしまっているかも知れません。
恐れ入ります。
お忙しい中お答え頂けることに本当に感謝しております。
なにとぞよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
自覚症状はホルモン療法の変更によるもので白血球低下はpalbociclibによるものです。
ごちゃ混ぜにせずに、きちんと分けて対処することです。
ただ疲労感はpalbociclibが原因だとは思うので、疲労感が回復したら(とりあえず75mg)で再開⇒それでも白血球が低下するなら3週内服2週休薬⇒(暫くして)
慣れてきたら「100mg 3週内服2週休薬」などへ上げてもいいでしょう。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/9/15
***
質問者様から 【質問3】
骨転移のホルモン療法の副作用、治療について
性別:女性
年齢:49
病名:左浸潤性乳がん
症状:めまいなど更年期症状
投稿日:2022年10月27日
いつもありがとうございます。
改めて質問させてください。
病状と治療の経緯を再掲いたします。
……………………………………………………
2020.7に左胸全摘、腋窩リンパ節郭清の手術を受け、その後抗がん剤治療8クール、終了後ホルモン療法でタモキシフェンを服用しておりました。
2022.8に胸骨骨転移が見つかり、タモキシフェン からリュープリン 、フェソロデックス、ランマークに変更。
イブランス(100mg)を2週間試したのですが、強い疲労感や白血球減少などの副作用が出て、8/末から2週間休薬となり、フェソロデックス2回目の注射とデノタスの処方のみ受けました。
浸潤性乳管がん
T(4b) N(1) M(0)
ステージⅢb グレード1
ホルモン陽性 HER2陰性
ki67 20%
リンパ節転移 27個中22個
……………………………………………………
前回の質問では、フェソロデックス2回目の接種後に出た目眩など
の症状についてはホルモン療法の変更によるもの、休薬となった
イブランスの再開の仕方についてお教え頂きました。
ありがとうございました。
前回相談させて頂いてから2か月ほど経ち、目眩は漢方薬などで少しましですが、更年期のような症状が色々と出てきて心身ともに辛くて通院が出来ず、リュープリンは6ヶ月製剤でしたので、それ以外が休薬になっています。
休薬も期間が長引くと、転移が広がるのではないかという不安があります。
再発なのでホルモン療法を止めることは難しいと思います。
ですが、今ホルモン療法の再開は考えづらい状況です。
副作用が強い患者さんの再発治療について、田澤先生はどのよう
な治療をされていますか?
まずランマーク だけでも再開したら骨転移の進行は防げますか?
リュープリンは、3か月や1か月製剤にしてもらう方が副作用の出方はましなのでしょうか?
田澤先生が常々おっしゃられている
「再発治療にスタンダードはありません。」
「放射線治療から抗がん剤で叩いてからホルモン療法で維持」というのは、骨折や痛みのリスクがほぼない胸骨骨転移にも当てはまりますか?
前回通院時に主治医に聞いてみたのですが、胸骨への放射線治療は考えておられないようでした。
タモキシフェンの服用をはじめた際も体調を崩してしまい、放射線治療を受ける予定でしたが、時期を逃してしまい受けられませんでした。
受けられていれば、再発は逃れられなかったにしても、少しでも時期を遅らすことは出来たのかもという思いがあります。
次回主治医に治療について相談する前に、田澤先生のご意見や治療方法をお教えいただいて、今の自分が出来る治療はどういうものかをしっかりと考えたいです。
お忙しい中相談を受けていただき、本当に感謝しております。
どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは田澤です。
「放射線治療から抗がん剤で叩いてからホルモン療法で維持」
というのは、骨折や痛みのリスクがほぼない胸骨骨転移にも当てはまりますか?
⇒その通り、私ならそうします。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/11/4
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