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術後の治療について

[管理番号:10491]
性別:女性
年齢:39
病名:乳癌
症状:喉のしめつけ感
投稿日:2022年8月2日

いつも患者の不安払拭の為に、このような場をつくって頂きありがとうございます。

左乳癌の診断、術前化学療法、昨年9月に全摘術、放射線治療。

現在はハーセプチン、パージェタの点滴と併用し、今年6月末よりリュープリン注射とタモキシフェン内服中です。

①喉の締めつけ感
タモキシフェン内服2週間後頃から、唾液を飲み込む際の違和感、首のリンパ腫れの様な圧迫感があります。

これは副作用でしょうか。
内服継続か薬剤変更か、先生でしたらどのような治療を促しますでしょうか。

②リュープリン注射の頻度について
何週間隔のタイプを選択するかは、過去の質問を読み返すと副作用を考えた上で間隔が短いものから始めるべきなのでしょうか。

(こちらで情報を得る前に24週タイプを選択、現時点では特に副作用はないのですが、24週後に打つ際に12週タイプへ変更すべきか迷っていました)

③リスク低減卵巣卵管摘出
BRCA2バリアント陽性、ハーセプチン・パージェタの全18回が終わる来年4月以降に手術を予定しています。

卵巣卵管摘出後、生理はこないのでリュープリンは打たなくて良いのでしょうか。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

①喉の締めつけ感
タモキシフェン内服2週間後頃から、唾液を飲み込む際の違和感、首のリンパ腫れの様な圧迫感があります。
これは副作用でしょうか。

⇒tamoxifenに対する薬剤アレルギーの可能性が高そうです。

内服継続か薬剤変更か、先生でしたらどのような治療を促しますでしょうか。
⇒一度休薬して改善したら、抗アレルギー剤と併用してトライを勧めます。

②リュープリン注射の頻度について
何週間隔のタイプを選択するかは、過去の質問を読み返すと副作用を考えた上で間隔
が短いものから始めるべきなのでしょうか。

(こちらで情報を得る前に24週タイプを選択、現時点では特に副作用はないのですが、24週後に打つ際に12週タイプへ変更すべきか迷っていました)
⇒当院では6か月製剤を使用しています。

③リスク低減卵巣卵管摘出
BRCA2バリアント陽性、ハーセプチン・パージェタの全18回が終わる来年4月以降に手術を予定しています。
卵巣卵管摘出後、生理はこないのでリュープリンは打たなくて良いのでしょうか。

⇒勿論です。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/8/12
***

質問者様から 【質問2】

術後の治療について
性別:女性
年齢:39
病名:乳癌
症状:喉のしめつけ感
投稿日:2022年8月24日

田澤先生からのご助言を頂き、主治医へ薬剤アレルギーの可能性ついて伝え、現在タ
モキシフ
ェン休薬中です。

お忙しいところ大変申し訳ありませんが、追加で質問させて下さい。

①症状改善の見極め期間
内服開始より2週間後頃より喉の違和感、その後5週間内服続け休薬。

現在休薬し10日目位ですが、あまり症状改善には至っていません。

症状改善するにはどの程度の期間をみれば良いのでしょうか。

②休薬しても症状改善しない場合
主治医よりタモキシフェンが体質に合わない場合は、閉経後に飲む内服薬
(薬剤名確認し忘れてしまいました)にしてはどうかと提案あり。

別な内服薬へ変更した方が良いのか、症状がひどくなければ
抗アレルギー剤と併用しタモキシフェン再開した方が良いのか教えて下さい。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

症状改善は最低1か月程度は様子を見ましょう。

★全く焦る必要なし! ナンセンス!!
じっくり症状改善を待って、その後「せかされることなく」例えば数か月後抗アレル
ギー剤と併用して1T内服し(数日は休薬)、大丈夫そうなら(内服期間を)徐々に
伸ばしていけばいいのです。

このまま休薬してもかまわない位のスタンスで「じっくりと」構えることです。
焦ること自体全くナンセンス!
ご参考に

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/9/1
***

質問者様から 【質問3】

術後の治療について
性別:女性
年齢:39
病名:乳癌
症状:喉のしめつけ感
投稿日:2022年9月27日

先日、田澤先生からご助言頂き、とても気持ちが落ち着きました。

本当にありがとうございます。
何度も申し訳ありませんが、再度質問させて下さい。

タモキシフェン休薬し約1ヶ月半が経ちました。

喉の締め付け感は極たまにあるもののほぼ改善しました。
そこで、質問です。

①今後、ホルモン剤再開する場合はタモキシフェン又は主治医から提案の閉経後の方が飲む種類(アロマターゼ阻害薬?)、どちらが良いのでしょうか。

少し調べたところ閉経前後でエストロゲンが作られている場所が異なる為、閉経前であればタモキシフェンの方が良いのかなと思っているのですが、内服選択に迷っていました。
(リュープリンアレルギー打ったので現在生理はきていないですが、閉経とは違いますでしょうか)

②タモキシフェンを再開する場合、やはり抗アレルギー薬を併用すべきでしょうか。

(できれば内服薬を増やしたくないのが正直なところなのですが、副作用?でるのであれば抗アレルギー薬追加は致し方ないでしょうか)

③喉の違和感について、CT等の検査は必要でしょうか。

(個人的にはあまり気にしなくなっているのですが、主治医からは、休薬しても完全に症状消失しなければ甲状腺の異常も疑い、今後CTなど検査する旨の説明が前回受診時にありました)

④リスク低減卵巣卵管摘出後は、生理はこないとの事でホルモン剤の内服もリュープリン同様に中止となるのでしょうか。

⑤現在、ホットフラッシュ症状があります。
リュープリン、ホルモン剤をやめれば症状治まるかと思うところもあるのですが、卵巣卵管摘出すれば更年期症状になるので、
結局のところ同じような症状は今後しばらく付き合っていく必要があるのでしょうか。

(主治医からは必要時漢方との話だったのですが、こちらに関してもあまり内服は増やしたくないのが本音です)

お忙しいところ大変恐縮ですが、宜しくお願い致します。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

今後、ホルモン剤再開する場合はタモキシフェン又は主治医から提案の閉経後の方が飲む種類(アロマターゼ阻害薬?)、どちらが良いのでしょうか。
⇒勿論! Tamoxifenですよ!

★ aromatase inhibitorの適応は「閉経後」だけです。
  適応外診療は決して行ってはいけません。(その治療が海外で行われているからと言っても日本では「適応外」なのです。主治医がその事実を知っているのか?どうかは不明ですが…)

 Aromatase inhibitorをLH-RHagonistと併用して閉経前で適応となるのは、あくまでも「CDK4/6 inhibitorとの併用」の際だけです。

②タモキシフェンを再開する場合、やはり抗アレルギー薬を併用すべきでしょうか。
⇒その方が安心ですよ。(今後同じ質問には再度回答しません)

③喉の違和感について、CT等の検査は必要でしょうか。
⇒100%不要です。

④リスク低減卵巣卵管摘出後は、生理はこないとの事でホルモン剤の内服もリュープリン同様に中止となるのでしょうか。
⇒冷静になりましょう。

 卵巣摘出⇒閉経後となる⇒(閉経後には)閉経後のホルモン療法(aromatase
inhibitor)となります。

⑤現在、ホットフラッシュ症状があります。
リュープリン、ホルモン剤をやめれば症状治まるかと思うところもあるのですが、卵巣卵管摘出すれば更年期症状になるので、
結局のところ同じような症状は今後しばらく付き合っていく必要があるのでしょうか。

⇒その通りです。
 ★更年期症状は、(乳癌とは無関係に)女性であれば必ず起こることです。何ら特別なことではないとの認識が必要ですよ

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/10/5
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