[管理番号:10235]
性別:女性
年齢:26
病名:乳がん
症状:
投稿日:2022年4月19日
つい最近こちらのサイトにたどり着き読ませて頂いています。
昨年八月に妊娠8ヶ月で乳がんとわかりました。
その前に乳腺外科をしている病院で2件診ていただきましたが、どちらもエコー診断し良性と言われ経過観察を言われ、でも、どうしても確定診断をしてほしく、針生研をお願いし、針生研の結果乳がんを伝えられました。
若年性だし予後も気になり、赤ちゃんも産まれたばかりなのに悲しくて、でも、必死に前を向きましたが、落ち込みも時々あり、後ろ向きになる日もあります。
診断が下りた後、紹介状を出され、この辺りの一番大きな病院で診てもらっています。
ホルモン受容性乳がんで、エストロゲン80%、プロゲステロン10%.ki70%で、再発しやすい癌と言われ、初診時(八月)は3.5センチの大きさの腫瘍は10月の出産を待つ間に五センチ弱にまでなってしまいました。
手術まで混んでるいるとのことで3ヶ月待つとのことで、先に抗がん剤治療を11月からEC4回、ウィークリーパクリタキセル12回を三月までしました。
抗がん剤判定が先日あり、画像上癌細胞は無くなったと言われ、温存も可能と言われました。
しかし、まだ子供が産まれたばかりのため、再発が怖いので、生きるために全摘をお願いするつもりです。
手術は今月末です。
また遺伝子検査も若くしてなってるため、念のためしましたが陰性でした。
遺伝子検査陽性なら予防切除もと考えましたが、陰性のため諦めました。
担当医からの説明で、初診時からエコー等で検査をしましたが、リンパ節への転移は陰性と言われてます。
骨や他の臓器へも転移はないとのことです。
担当医から手術時はセンチネルリンパをし、転移があれば郭清と言われてます。
私のような再発しやすい癌は、最初からリンパを郭清してもらう方が良いのでしょうか?
それともセンチネルリンパをし、それから、どこまで郭清するか決める方がいいのでしょうか?
その場合、放射線とかはしてもらえるのでしょうか?
どちらの方が再発率は下がるのでしょうか?
子供はまだ生まれたばかりなので、長く生きたいです。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「ホルモン受容性乳がんで、エストロゲン80%、プロゲステロン10%.ki70%で、再発しやすい癌と言われ」
⇒このような「極めて無責任なコメント」をすること自体、(その主治医に)大変失望します。
Ki67の値は(予後ではなく)「癌細胞の細胞分裂の割合=抗がん剤の効きやすさ」とのみ関連します。
そんな「ナンセンスなコメント」は綺麗さっぱり忘れてしまいましょう。
「初診時からエコー等で検査をしましたが、リンパ節への転移は陰性」「手術時はセンチネルリンパをし、転移があれば郭清」
⇒これは「正しい」
(抗がん剤後ではなく)あくまでも「抗がん剤前の状況を基に術式は決めるべき」なのです。
抗癌剤前に「画像上リンパ節転移の所見無⇒手術時にセンチネルリンパ節生検の適応有」となります。
「放射線とかはしてもらえるのでしょうか?」
⇒全摘での放射線照射の適応は「リンパ節転移4個以上」です。
抗癌剤前の画像診断でリンパ節転移無であれば、手術して「リンパ節転移4個以上無ければ、術後照射の適応無」です。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/4/28
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質問者様から 【質問2】
右胸乳ガン
性別:女性
年齢:26
病名:右胸乳ガン
症状:
投稿日:2022年9月20日
田澤先生、丁寧に質問に答えていただきありがとうございます。
4月に10235で質問した者です。
右胸乳ガン全摘とセンチネルリンパ節の手術をした者です。
手術も終わり、術後の病理結果によりますと、
術前抗がん剤のためその効果はグレード2a
腫瘤の多くは、飛沫状マクロファージの集簇する肉芽組織からなる。
一部に癌細胞がまばらに浸潤する像を認める。
癌の多くは不整形の小集団をつくる。
主に充実性に配列し、線管形成をわずかに伴う。
周囲にリンパ管侵襲を伴う。
浸潤性乳管癌硬性型の像と考える。
その近くには間質に粘液が貯留し、ごく少数の顔細胞が浮遊する粘液型の成分を認める。
混合型乳ガンの可能性もあるが、癌細胞がわずかであり、IDCを主断とする。
癌細胞は高度の核異形を示すが、核分裂像は少ない。
乳管内癌の成分はほとんど認めない。
核グレードは2(針生研時は3)
組織学的波及度g
脈管侵襲Ly0.v0
壊死 浸潤癌成分- 非浸潤癌成分-
ホルモン受容体 ER3b PgR3a HER2.0negative
Ki値5%(針生研時70%)
切除断片- 断片までの距離78mm
病理学的T因子ypT1b
病理学的N因子ypN0
リンパ節合計0/4
術中迅速 センチネルリンパ節0/3
固定後リンパ節 腋窩下部リンパ節0/1
でした。
術前の腫瘍の大きさは五センチ弱、術後は1センチほどでした。
質問ですが、
①私の顔は硬癌なのでしょうか?
数ヶ月が経ち、よくよく見直してみると、硬性型、充実生に配列し、粘液型の成分を認める等色々と病理の用紙に書いてあり、どういう状況なんだろうかと急に不安を感じています。
術前に抗がん剤をしたせいで、こんなに色々な型に分かれてしまったのでしょうか?
②主治医からは抗がん剤がとても良く効いたので、再発率は10%くらいだろうと言われました。
田澤先生の印象はどうでしょうか?
③リンパ節への転移は確認されなかったので、放射線治療はしていません。
術後からノルバデックスとリュープリンの注射をしています。
副作用がホットフラッシュだけではなく、吐き気もあります。
まだ子供が小さいため、再発を避けたい、との気持ちで必死に耐えています。
主治医は五年は絶対にやめたらダメと言われます。
しかしいずれ子供がもしほしいとなったら五年でやめていい、と言ってもらえました。
五年でも、もう少し長くホルモン療法をしても再発率は数%しか変わらないと言われました。
副作用は大抵の方は少しずつなくなっていくものなのでしょうか?
またもし妊娠をいずれ希望した場合、ホルモン療法をやめたら実際は
再発率は上がるものなのでしょうか?
今はまだそこまで考えていません。
副作用緩和目的でエクエルを飲んでいます。
長々と質問をしてしまいすみません。
お忙しい中、教えていただけたらと思います。
主治医には色々と聞ける状況ではなく、田澤先生を頼ってしまい申し訳ありません。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
①私の顔は硬癌なのでしょうか?
⇒その通りです。
数ヶ月が経ち、よくよく見直してみると、硬性型、充実生に配列し、粘液型の成分を認める等色々と病理の用紙に書いてあり、どういう状況なんだろうかと急に不安
⇒?何故?
不安になる意味が全く不明・ナンセンス。
②主治医からは抗がん剤がとても良く効いたので、再発率は10%くらいだろうと言われました。
田澤先生の印象はどうでしょうか?
⇒その程度でしょう。
それにしても初回の質問時には主治医から『再発しやすい癌と言われ』とありますが…
その主治医の「一貫性のなさ」にも呆れますね。
③リンパ節への転移は確認されなかったので、放射線治療はしていません。
⇒前回コメントした通り、無論不要です。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/10/2
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