[管理番号:9756]
性別:女性
年齢:46
病名:乳がん
症状:HER2陽性
投稿日:2021年9月27日
質問させていただきます。
8月にHER2陽性乳がんと診断され、治療を開始しました。
手術室が混み合っていて待つ事になるので、先に化学療法をしましょうと言う事で、術前化学療法を行っています。
現在AC療法2クール目、今後の予定としては、AC療法4クール→ドセハーパー4クール→手術→ハーセプチンパージェタで、全部で1年間の治療と聞いております。
主治医は無口なタイプなのか、あまり、詳しくは話してくれないタイプです。
私はHER2陽性乳がんで、リンパ節に転移があって、ステージは2bとしか聞いてませんが、たくさんの乳がんの経験者の方の話を聞く限り、標準治療で間違いないと考えています。
先生にお聞きしたいのは、まず、AC療法についてです。
現在AC療法2クール、今週には3クールに突入しますが、しこりは、以前はパーンと硬く、乳房全体が張っていて痛い感じでしたが、今は柔らかい乳房の中にしこりがあり大人しくなった感じがします。
これは、少しでも抗がん剤が効いていると思っていいのでしょうか?
AC療法の副作用が辛く、効いてるかどうか、効いてないならもう辞めたいとまで思っているのですが、本当に効いているのかどうか主治医に聞いても、
「忙しくて1回やっただけならエコーはできない。
時間がない。
診る時間がない。
柔らかくなったと思っているなら、それでいいんじゃない?」
と言われてしまいました。
ちなみに大学病院で、忙しいのは重々承知ですし、一回やっただけでの判定は時期尚早なのも分かっていますが、突き放された感じがして、これ以上はしこりの話はできなくなってしまいました。
そして、HER2陽性乳がんなのですが、いろいろな文献がネットに出回ってまして、それを読みますと、分子標的薬の出現で予後が劇的によくなったとあります。
現在では、標準治療と分子標的薬の組み合わせで再発は稀だとか、10年生存率は9割近いとありますが、ステージ2bでもそれを信じて治療を続けてもよいでしょうか?
あともう一つお聞きします。
AC療法の後、ドセハーパーに行く前にPETCTを撮ると言われました。
私は閉所恐怖症で、PETCTは出来れば遠慮したいと思っているのですが、その旨を主治医に話したところ
「やりたくなければ、やらないと言う選択肢もありますけど」と言われました。
やらなくてもいいなら何故提案されたのかもよく分かりませんが、田澤先生はこの段階でPETCTは必要だと思いますか?
必要ならもちろん頑張って受けるつもりですが、閉所恐怖症の患者は、PETCTを受ける前に安定剤や眠剤みたいなお薬はいただけるのでしょうか?
なんだか主治医と大学病院の愚痴みたいになってしまいましたが、田舎なものでこの病院しか頼るところがないと言うのも事実で、主治医とのコミュニケーションがとれず、先生に質問させていただきました。
ご回答、よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「現在AC療法2クール、今週には3クールに突入しますが、しこりは、以前はパーンと硬く、乳房全体が張っていて痛い感じでしたが、今は柔らかい乳房の中にしこりがあり大人しくなった感じがします。
これは、少しでも抗がん剤が効いていると思っていいのでしょうか?」
⇒印象としてはそうですが…
術前抗がん剤は(抗がん剤が無効で、増悪するリスクがある治療という認識をもって)きちんと毎回エコーして(効果の有無を)確認すべきですね。
それが出来ないなら、術前抗がん剤をする資格がありません。
★AC4回終了時点で(それまでにエコーを全くせずに)PET撮影して、「効いてないですね」では困りますよね?
「標準治療と分子標的薬の組み合わせで再発は稀だとか、10年生存率は9割近いとありますが、ステージ2bでもそれを信じて治療を続けてもよいでしょうか?」
⇒抗HER2療法は再発率を半分にするので、そのくらいだと思います。
「田澤先生はこの段階でPETCTは必要だと思いますか?」
⇒不要。
それよりもエコーを毎回すべきです。(質問者に言っても「仕方がない」ことですが)