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HER2型乳癌 全摘後の薬物療法について

[管理番号:9720]
性別:女性
年齢:47歳
病名:浸潤性乳管癌(硬性型)
症状:
投稿日:2021年9月14日

先月末に初発乳癌で右胸全切除術を受けました。

術前はステージⅢと言われていましたが、サブタイプが判明せず術前化学療法なしで手術先行になりました。

術後の病理結果はT1aN0M0のステージⅠで以下の通りでした。

非浸潤癌(腫瘍は8.5cm)一部に浸潤癌あり(浸潤部3.8mm)
センチネルリンパ節生検 腫れていた3個を摘出→陰性 脈管侵襲なし
ER0 PgR0 HER2蛋白3+ ki67は75% 核異型度Ⅲ
切除断端陰性 遠隔転移なし

今後の治療について3つの選択肢が与えられました。
(放射線治療なし)
①無治療(左を含めた経過観察のみ)
②TC療法4回+ハーセプチン1年間
③ハーセプチンのみ

治療ガイドラインに従えば、T1aにトラスツズマブの適用は推奨されていません。

しかし、非浸潤とはいえ腫瘍全体が大きかったこと、顔つきの悪さ、Ki67の高値等から②を勧められました。

主治医の先生は、さまざまな薬剤アレルギーをもつ私の体質や虚弱であることを鑑みて妥協的に③も加えてくださいましたが、
トラスツズマブ単独投与の効果検証はなく、再発率低減の期待は薄いことは重々承知しております。

Predictでは手術のみの生存率が79% ケモを加えた場合が83%と出ました。

この数パーセントの効果と抗がん剤による副作用の恐怖で気持ちが揺れています。

気管支喘息、アトピー性皮膚炎、リドカイン、パラベン等のアレルギーがあり、ロキソニン等の痛み止めを服用すると吐くため、術後も痛み止めなしで過ごしました。

しかし、②を1年間耐え抜くことで左が乳癌になる率も低減できるなら..と考えてしまいます。

田澤先生でしたら、上記情報でどのような選択肢を推奨されますか。

ご教示のほど宜しくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

5mm以下は抗がん剤も(無論)抗HER2療法も適応ありません。
無論無治療の一択です。
ご参考に。

 
 


 

質問者様から 【結果2 】

HER2型乳癌 全摘後の薬物療法について
性別:女性
年齢:47歳
病名:右 浸潤性乳管癌(硬性型)
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

田澤先生
大変お忙しい中、大変解りやすい回答をくださり有難うございました。
現在、あるかもしれない「微小転移」のための予防的化学療法をするべきか、非常に悩んでおりましたが、先生のご回答から、「肉眼的転移」が判明した再発後に、TC+トラスツズマブ(+パージェタもしくはカドサイラ単独)で癌と共に生きていく覚悟ができました。
田澤先生、そして多くの質問を迅速に管理してくださる秘書様に改めて御礼申し上げます。
今後もQ&Aや先生のコラムを引き続き拝読し、同じ病と向き合っている多くの皆様に力を頂きながら日々の食事・運動療法で自己免疫を高めていこうと思います。
HER2陽性ということで、まずは3年を目標に頑張ります。ありがとうございました。

<Q&A結果>