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悪性の位置 センチネルリンパ節検査での複数転移巣

[管理番号:9656]
性別:女性
年齢:40
病名:浸潤性乳管がん
症状:
投稿日:2021年8月23日

昨年、乳がんの診断以来こちらのサイトを参考にさせて頂いております。

このように主治医でもないのに相談ができる機会・場を設けていただけること、大変ありがたく思っております。

30歳になった2010年から毎年、がん検診で乳がん・子宮頸がん検診をしていました。

31歳のときに再検査となり細胞診をしたところ石灰化という良性診断を受けました。

毎年、検診専用クリニックで受けていたので、
技師の腕や検査の仕方に偏りが出ないよう、いろんな角度から検診してほしかったため、
毎年クリニックを変えて受診していました。

2020年3月に自治体クーポンを使って、
検診クリニックにて乳がん検診をしたときは、「異常なし」でした。

しかし、2020年10月に自分でしこりを感じ、病院の婦人科に受診し検査した結果、乳がんと判明しました。

がん検診から6ヶ月ちょっとでの告知でした。

6ヶ月なので早期発見だろうと思ったのですが、
浸潤癌でかつ腫瘍径が2.1cmとあり、さらにセンチネルリンパ節検査で微小転移もあり、
その結果、ステージ2bとなりました。

<病理検査結果>
・右胸の浸潤性乳管がん
・ステージ2b
・腫瘍径2.1cm
・センチネルリンパ節へ微小転移(最大0.3mm)
・グレード1
・ER99%、PgR99%、HER2(FISH -)
・ly0、v0
・Ki67 10%

私のような比較的穏やかなタイプの場合、腫瘍が2.1cmになるまで8年ぐらいかかるし、
位置は脇に近いC位置になるため、マンモでは技の腕によっては死角(挟めない場合がある)だったのかもと
告知された病院で言われました。

「何のための検診なの??」と大変憤慨しております。

とはいえ、ずっと悔しがっていても意味がないので、治療には入っていますが。

検査から半年でステージ2bになるのもおかしいので、
やはり毎年の検査では見落とされていたということなのでしょうか。

2011年の再検査以降、ひっかかったことありませんでした。

乳がん検診を毎年していたので、癌が見つかったとしても早期発見だと思っていたのに辛いです。

(1)がん検診は、毎年同じ病院でしかもクリニックようなところではなく、
   婦人科のある病院で行ったほうがよいのでしょうか?
   乳がん治療中のため、乳がん検診はもうできませんが、
   現在、ノルバデックスを飲んでいるため、子宮体がん検診は病院をしっかり選ぼうと考えています。

   ちなみに乳がん治療でかかっている病院は、ブレストクリニックのため、子宮検査はやっていません。

(2)悪性の位置によって、マンモで見落とされてしまうことがあるのでしょうか?
   私の場合は、毎年病院を変えていたのですが、毎年見逃され続けていたということなのでしょうか。

(3)悪性の位置(私の場合はC)によって、センチネルリンパ節への転移のしやすさもあるのでしょうか?

(4)センチネルリンパ節検査で微小転移があったのですが、カルテを見ると、
   ”複数転移巣がありそのうち最大0.3㎜の転移巣あり”と書いてありました。

   この場合、転移個数は1個ではなくなるのでしょうか?
   抗がん剤不要と言われたので、複数転移巣は個数をどう見ればいいのかわかりません。

   主治医に聞くと「病理診断医の人によって書き方が違うから気にしなくていい」と言われました。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

考えすぎのようです。
検診はあくまでも「早期発見」のためにあり、(当たり前ですが)「予防」はできません。

2020年3月に自治体クーポンを使って、
検診クリニックにて乳がん検診をしたときは、「異常なし」

⇒これはマンモですか?

 マンモで見つからないのは(死角とかではなく)単純に「エコーよりも小さなシコリを見つけずらい」だけです。
 その意味では「毎年マンモ」では必ずしも早期発見には繋がらず(ある程度大きくなれば解りますが)、「毎年エコー」の方が遥かに早期発見となるし、「半年エコー」が最強となります。
 ご参考に。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

2.1cmでリンパへの微小転移について
性別:女性
年齢:41
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2021年11月8日

お忙しい中、回答ありがとうございました。

検診はあくまでも「早期発見」のためであり、「予防」ではないということ重々承知しております。

が、毎年検査していたにもかかわらず、2.1cmになるまで発見できなかったことが悔しく思っています。

→2cm以下のリンパ転移なしが「早期発見」と言われているため。

術前は1.1cmだったのですが、術後の病理結果で2.1cmになりました。

あともう少し早く発見できて治療できていれば、早期発見と早期発見ではないの違いは気持ち的にもとても大きく、なんのための毎年の検査だったんだろうと葛藤していました。

<病理検査結果>
・右胸の浸潤性乳管がん
・ステージ2b
・腫瘍径2.1cm
・センチネルリンパ節へ微小転移(最大0.3mm)
・グレード1
・ER99%、PgR99%、HER2(FISH -)
・ly0、v0
・Ki67 10%

センチネルリンパ節検査で微小転移があったのですが、カルテを見ると、”複数転移巣がありそのうち最大0.3㎜の転移巣あり”と書いてありました。

複数転移巣とは数えられない小さな転移がいくつもあるという意味でしょうか?

また、腫瘍サイズ2.1cmは、ステージ1に近いステージ2と思いたいのですが、
私の場合は微小転移があったので、早期発見には含まれないのでしょうか。

とはいえ、結果は変えられない事実ではるので、
現実と向き合って標準治療をしっかりと進めて、治していく所存ではあります。

田澤先生にとって、2.1cm、リンパ微小転移という結果は、
どのようにとらえられますか?

もちろん、その先にはステージ3、4とあるので、それよりはという考えもあるかもしれませんが、毎年検査していた自分にとって、ステージ1で治療できなかったことが引っかかっています。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

「田澤先生にとって、2.1cm、リンパ微小転移という結果は、
どのようにとらえられますか?」

⇒十分早期です。
 ご安心を。