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浸潤6mmのルミナルHer2乳癌における抗がん剤の選択(TC+tmabかパクリタキセル+tmabか)と、抗がん剤の必要性についてご相談させてください。

[管理番号:9630]
性別:女性
年齢:49歳
病名:右乳癌
症状:2021年7月(中旬)日に全摘しました。Ope前は少ししこりを触れました。
投稿日:2021年8月13日

浸潤径6㎜の浸潤がんですが、浸潤径と乳管内進展巣を合わせると39㎜あります。
(invasive ductal carci
noma with a predominant intraductal component)Her2陽性 ER40% PR
40% ly0 v0 n0
核グレイド3,組織学的グレイド2 ki67は50~60 です。
主治医からは一般的なTC+tmabを進められています。
夫が外科医でTCの副作用の強さを聞いています。
文献等を調べたところパクリタキセル+tmabも適応とありますが、先生のお考えはいかがでしょうか。
また、出来るだけケモをやりたくないのですが、先生は絶対やるべきとのお考えでしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「文献等を調べたところパクリタキセル+tmabも適応とありますが、先生のお考えはいかがでしょうか。」
⇒weekly paclitaxel+trasutuzumabはリンパ節転移無で有効性が確認されているので、それでもいいでしょう。

「また、出来るだけケモをやりたくないのですが、先生は絶対やるべきとのお考えでしょうか?」
⇒浸潤径5mm以上だから、勧めるのが専門医としての義務と言えます。
但し、「5mm<浸潤径≦10mm」は強くは勧めない(患者さん自身がやりたくないなら、それでもいい)という範疇だとは思います。

★因みに、だからといってtrastuzumab単剤という治療は絶対にやってはいけません(エビデンスがない)