[管理番号:9561]
性別:女性
年齢:51
病名:乳がん
症状:胸のしこり、鎖骨の痛み
投稿日:2021年7月10日
初めまして。
いつもこちらのQ&Aを拝見し、勉強させていただいております。
今年の6月初旬、胸のしこりを近所の乳腺科で診てもらいました。
悪性の疑いが強くしこりの大きさも4.4cmと大きいので、大学病院への紹介状を書いてもらいすぐに受診、7月(上旬)日に乳がんと診断されました。
NG1(2+1)HG1(2+2+1)ER+1-3% PGR+1-3% HER 2 score1 MIB-1:5-10% 主治医の先生からはトリプルネガティブに近いルミナールAで難しいタイプと言われました。
また、リンパのエコーでも5箇所以上の転移があり、鎖骨下は浸潤がグレード3(うる覚えですが深い場所まであると)今現在でもステージIIIで今後厳しい戦いになると言われました。
診断の日にしたエコーでは腫瘍も5cmくらいあると。
実際、自覚症状でも鎖骨や肩甲骨あたりに
たまにチクチクした痛みがあったり、ここ数日は少し息がしづらいような食事を飲み込む際に少し違和感があるような感じがあります。
主治医の先生に前回の診察の際、鎖骨の痛みを伝えた所
「市販の物でも良いので痛み止めを飲んでください」と言われただけで、特に急いで何かをするという感じではありませんでした。
日に日に出てくる体の不調に不安が募るばかりですが、今月PET-ct、心臓超音波、MR造影、リンパの細胞診が終わったら8月2日に抗がん剤、これが最速の治療と言われました。
もちろん厳しい状態であるからとは思いますが、大学病院の主治医の先生は常にネガティブな感じで、こちらに寄り添ってくださる感じも無く絶望感でいっぱいです。
そこで田澤先生にお伺いしたいのですが、やはりこの治療方法でこのスピードで進めるのがベストなのでしょうか?
出来るなら田澤先生の病院へ転院し診ていただきたいですが、さらに時間がかかるとなると不安ですし、どうすれば良いか分からず、こちらに投稿させていただきました。
お忙しい中恐縮ですが、ご教示いただけたらと思います。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
冷静になりましょう。
物事はそれほど複雑ではありません。
普通に手術して、術後治療を行えばいいだけの話です。(主治医の「頓珍漢なコメント」は無視しましょう)
「リンパのエコーでも5箇所以上の転移があり、鎖骨下は浸潤がグレード3(うる覚えですが深い場所まであると)今現在でもステージIIIで今後厳しい戦いになると言われました。」
⇒意味不明
鎖骨下リンパ節は「普通に手術で摘出すればよい」
術前抗がん剤をする理由にはなりません。
「実際、自覚症状でも鎖骨や肩甲骨あたりに
たまにチクチクした痛みがあったり、ここ数日は少し息がしづらいような食事を飲み込む際に少し違和感があるような感じ」
⇒10000% 癌とは無関係
明らかに(そもそも更年期に向かいホルモンが不安定なところに)癌の診断により「より一層卵巣が不安定となっている」症状です。
是非『今週のコラム111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』をご参照ください。