[管理番号:9367]
性別:女性
年齢:45歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2021年5月6日
3月末ごろ左胸のシコリに気づきクリニックで生検、4月に浸潤性乳管癌だと宣告を受けました。
クリニックでMRIを受け総合病院を紹介していただき、これから手術計画をするのですがいくつか疑問があり悩んでいます。
現状は、左脇(腫瘍21mm)
リンパ節転移あり(PETで確認)
ER: 100%
PR: 90%
HER2: score1
Ki-67: 40%
Luminal B
*紹介先病院では、30%だと言われた。
★気になっている点4つ。
・MRIで左乳頭に血液が見られたが腫瘍と繋がっているようには見えないので問題なし、部分切除可能と言われた。
?あまり切りたく無いと思うが、リスク回避で全摘した方がよいのか?迷っています。
・全摘の場合、同時再建可能だと言われた。
?リンパ節転移ありだが同時再建して術後の治療に影響は無いのか不安です。
・手術予定できるのが早くて6月中旬ごろだという事で、ノルバデックス20mgを処方され服用しているが、腫瘍組織が変わってしまい術後の治療方針に影響が出たり、効く薬剤が選定しにくくなり根治から遠のいたりしないかと不安に思っています。
また、閉経前で術前に飲む事は普通は無いと人から聞いた事もあり現状が正しいのか心配しています。
・PETですでに左リンパが光っていたので、術中のセンチネルリンパ生検はせずとも廓清してよいと言われたが廓清範囲?個数?確認はしないのか基本がわからないです。
たくさん質問すみません。
ご回答よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「・全摘の場合、同時再建可能だと言われた。
?リンパ節転移ありだが同時再建して術後の治療に影響は無いのか不安です。」
⇒術後照射を優先すべき状況(cN2 リンパ節転移4個以上)の場合でなければ問題ありません。
因みに抗がん剤も無関係
「・手術予定できるのが早くて6月中旬ごろだという事で、ノルバデックス20mgを処方され服用しているが、腫瘍組織が変わってしまい術後の治療方針に影響が出たり、効く薬剤が選定しにくくなり根治から遠のいたりしないかと不安に思っています。
また、閉経前で術前に飲む事は普通は無いと人から聞いた事もあり現状が正しいのか心配しています。」
⇒術前ホルモン療法は無意味ですが、「無害」とも言えます。
副作用が気にならなければ、「何もせずに、長期待機するのが不安」という方にはいいのかもしれません。(推奨するわけではありませんが)
「・PETですでに左リンパが光っていたので、術中のセンチネルリンパ生検はせずとも廓清してよいと言われたが廓清範囲?個数?確認はしないのか基本がわからないです。」
⇒PETはどうでもいい(参考程度)
あくまでも「エコー」でリンパ節転移の範囲を確認
レベル1までの転移を疑うのであれば、レベル2までの郭清でいいですが、
レベル2以上の転移所見ならば、レベル3までの郭清をしましょう。