[管理番号:9139]
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2021年1月24日
田澤先生
こちらで勉強させて頂き、この貴重な場をとても感謝しております。
初めて質問させて頂きます。
2012年8月
左乳癌全摘手術、自家組織による穿通刺皮弁法で同時再建。
リンパ節転移なし
ホルモン陽性 her2陰性
多発性乳がん 腫瘍浸潤径 17×14×13ミリ 14×10×9ミリ
score2 grade1 ki67調べてません。
術後治療 リュープリン2年 ノルバデックス5年
増殖スピードのゆっくりな、おとなしい癌。
ホルモン治療が効くとの事で
ホルモン治療を5年行いました。
無治療になり3年(年に一度マンモとエコー検査)おとなしい癌で再発の可能性も考えず、安心しきってしまっていました。
以前から胸に虫刺されの様な跡がありましたが、肌荒れと思いきにしてませんでした。
2019年12月。
エコーで怪しい影がありましたが、小さくなってるとの事で要観察。
2020年11月。
針生検の結果悪性。
皮膚に近いので細胞診出来ず詳しい癌の
タイプが分からないが12月に温存手術を行ないました。
術前検査では分かりませんでしたが、リンパ節転移ありでリンパ節郭清しました。
リンパ節転移ありで不安になり、もう次はない。
完全に治す。
為に出来る限りの治療をしようと決意しました。
ホルモン、放射線、抗癌剤のフルコースを自分の中でやるつもりでした。
色々調べる中でこのサイトを知り、必ずしもリンパ節転移=抗癌剤治療でない事、局所再発と遠隔再発は分けるべきと知り、今までの自分の思い込みの恐ろしさを感じました。
不安を解消し、きちんとした理解を得たいと思っています。
現在術後病理待ちで((下旬)日診断予定)もっと早く質問出来れば良かったのですが・・
手術は終わりましたが、今回の自分の癌のタイブが病理次第でまだ出てないのと、今後の治療方針など何となくで話せないとの先生の方針。
リンパ節転移個数も含めて病理が出てからとの話で、一体何個だったのかも分からず、とても不安です。
どんな状態でどんな治療の可能性があるのか少しでも考えたいのです。
本当は病理が出てからと思うのですが、今の段階では情報不十分なのは承知の上、その前に田澤先生のお考えを聞かせて頂きたく乱文失礼しました。
リンパ転移数により抗癌剤有無の判断が分かれるとの事でしたが、4個以上なら抗癌剤、それ以下なら放射線、ホルモン治療が想定出来ますでしょうか。
前回、ki67は調べてませんが、今回はお願いしたいです。
基本調べるものなのでしょうか?
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
全摘後の皮膚再発(もしくは皮下に僅かに残存していた)乳腺からの再発という解釈となりそうです。
「どんな状態でどんな治療の可能性があるのか少しでも考えたいのです。」
⇒純粋な局所再発だとすると、サブタイプに変化はなさそうですが、
(ホルモン療法を長期間行っていたので)「ホルモン感受性の低い癌細胞が選択されて増殖=トリプルネガティブ」も(頻度は低いながら)可能性はあります。
やはりサブタイプも含めて病理結果が出てから考えるべきです。
質問者様から 【質問2 】
術後病理の結果
性別:女性
年齢:46歳
病名:左乳癌再発
症状:
投稿日:2021年1月30日
田澤先生
先日は、お忙しい中ご回答頂きありがとうございました。
術後病理の結果が出ました。
左乳癌再発 15×12×8ミリ 断片陰性
ホルモンER7 PgR8 陽性
HER2 1+(陰性)
k i67 10%
リンパ節転移 1/6
(術前に気になるリンパ節あり、そこを切除陽性→追加切除5個陰性)
核グレード1
前回と同じタイプ、局所再発という事でしょうか。
治療として、放射線、ホルモン治療(リュープリン5年タモキシフェン10年。
今は期間が延びたのですね)
抗癌剤はおすすめしない。
こちらで勉強しリンパ数4個以上抗癌剤目安と、転移個数ばかり気を取られていましたが、結果1個だったものの(大きさ12ミリ)レベルⅡ。
何故レベルⅠになくてⅡなのか?稀にあると聞きますが、これは悪い状況なのか不安です。
主治医に何故レベルⅡに?尋ねた所「そうなんですよね、前回のセンチネルリンパ生検でリンパの流れが変わったのかも?」との事でしたが、特に心配する案件ではないのでしょうか。
リンパ節転移の場所は不安材料になるのでしょうか。
またこちらで、レベルⅠの転移ならレベルⅡまで郭清、レベルⅡならレベルⅢまで郭清と拝見しましたが、今回はⅢまで郭清するべきだったのでしょうか。
レベルⅡに転移の状況を踏まえても、放射線治療ホルモン治療で大丈夫でしょうか。
思えば発見経緯に経過観察の事例があり、そこの指摘は鎖骨下でした。
今回乳房に出来た腫瘍(皮膚に虫刺されの様な)は15ミリで毎年検査していても発見されないものなのでしょうか。
先生のコラムで、早期発見の重要性、5ミリでも生検可能、エコーで映るものは疑うべし、という力強いお言葉に感銘を受け、同時にエコー技術、診断技術こそ早期発見には重要と思い知らされました。
そして経過観察の患者自身が疑いの目を持つこと、
経過観察と言われれば、そうですかとしか言えなかった
自身の勉強不足の愚かさを情けなく思います。
全摘なのに再発?何故?増殖活性が低いのに何故リンパまで?と初発とは違う恐怖心がありましたが、こちらのサイトで、分からなかった事がわかり、不安が減り本当に助けられてます。
ありがとうございます。
再発率0%でない以上、事実は受け止め理解しておりますが、次の再発防止に重要になってくるのは、やはりエコーでしょうか。
今の病院は術後検査が年に一度のマンモとエコーのみで不安が残ります。
Q &Aでエコーのフォローアップを田澤先生に診て頂けると拝見したのですが可能でしょうか。
ただ私の場合、自家組織穿通刺皮弁法で再建しており、その様な再建胸でも診て頂けるのでしょうか。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「ただ私の場合、自家組織穿通刺皮弁法で再建しており、その様な再建胸でも診て頂けるのでしょうか。」
⇒全く問題ありません。
ご希望の場合には市川へ電話予約するといいですよ。
その他に心配されている内容は、気にしないで大丈夫です。
ご安心を。
質問者様から 【結果3 】
フォローアップエコー
性別:女性
年齢:46歳
病名:左乳癌再発
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
田澤先生
ご回答ありがとうございました。
再建胸でも診て頂けるとの事、安心しました。
今回はリンパ節転移がとても心配でしたが、こちらで勉強させて頂き
知識を得る事で不安軽減に繋がり、前向きに考えられる様になりました。
日々のお忙しい中、本当にありがとうございます。
またエコーの際は、どうぞよろしくお願い致します。
<Q&A結果>
質問者様から 【質問4 】
腋窩郭清後の腋窩への放射線照射について
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳がん再発 リンパ節転移あり
症状:
投稿日:2021年2月16日
田澤先生 お世話になります。
以前質問させて頂いたものです。
(全摘後再発乳がん 12月部分術後 リンパ節転移1個 レベルⅡ)
その後、ホルモン治療開始し、昨日放射線科初回診察がありました。
照射範囲に、左胸壁、再建乳房、腋窩、鎖骨上と説明を受けました。
腋窩郭清後の放射線照射は腋窩はしないと認識してましたので、先生に確認した所
「しない事もない。リスクがあるのでするという事です」と説明を受け帰宅しました。
やっぱり気になって調べましたが、乳がんガイドラインにも腋窩郭清後の腋窩への照射は推奨しないと記載あり、こちらのサイトでも「腋窩郭清しているのに更に照射する事は推奨されない。
(患肢浮腫のリスクが増加するだけです)」との田澤先生の見解がありました。
また、色々調べた所「手術や病理の結果から完全に切除出来ていないと考えられる場合にはその部位にも照射」とありました。
私の場合はこれに当てはまるのでしょうか?
そもそも、リンパ節転移が一つなので放射線も必須ではない?のかと疑問もある中、リスクがあると言われ、そんなに悪いタイプなのか?
推奨されない放射線を、このままかけても大丈夫なのか不安があります。
それでもやった方がいいのなら、リスクがある癌のタイプとして納得いく説明が受けられれば前向きに取り組めるのですが・・・
田澤先生なら、放射線照射範囲をどのように考えられますでしょうか。
よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答4】
こんにちは田澤です。
「私の場合はこれに当てはまるのでしょうか?」
⇒不明
主治医に確認しましょう。
「田澤先生なら、放射線照射範囲をどのように考えられますでしょうか。」
⇒私が腋窩郭清した場合には、照射することはありません。