[管理番号:9066]
性別:女性
年齢:40
病名:
症状:
投稿日:2020年12月17日
はじめまして。
いつも拝読させていただいております。
先月はじめに、市から配布された40歳対象の無料マンモクーポンで一応受けておこう、と軽い気持ちで受けた検診の結果、右胸が「石灰化 カテゴリー5 悪性」との結果が届きました。
ほぼ癌の告知でした。
翌日すぐに最寄りの乳腺外科に連絡し、カテゴリー5 であることを伝え1週間後に受診。
マンモ、エコー、針生検を受けました。
結果が出るまでにMRIも受け、さらに1週間後に結果を聞きに行きました。
大きさは2.4センチ程度、リンパ節転移はなさそう、ステージⅡとのことでした。
サブタイプは聞いてみましたが「まだわからない」と言われました。
「範囲が広いので全摘になりますが寿命は変わりませんよ」と言われホッとしたのも束の間…
「MRIの結果で、左側にもあやしい石灰化が多数あり、専門の先生に見てもらいましたが非浸潤癌の可能性が高いです」と言われ、その日に左側も針生検しました。
「どれくらいの確率で悪性ですか?」と先生に聞いたら、「7,8割で悪性と思われます。
癌の場合はこちらも範囲が広いため全摘となります」とのことでした。
来週左側の結果を聞きに行く予定です。
どちらにしても手術は1月の予定です。
両胸同時に失ってしまうこと、とてもショックでしたが、小学生の娘が2人おり、ひとり親のため、全摘でも受け入れて治療を進め生きのびるしかありません。
私の住んでいる地域は九州の地方都市ですが、受診した乳腺外科はほぼ毎日オペを実施しており症例数も多く、ベテランの先生もいらっしゃいます。
ただ、私の友人が4年前にこの医院を受診し、肩胸に3センチの癌が見つかり全摘、ステージ0の非浸潤癌ということで無治療でした。
去年になって突然、肺転移が見つかりステージⅣとなり治療中です。
病院の説明では、病理検査で癌細胞を5ミリにスライスした際、その隙間に小さな浸潤があり、見落とされたのだろうとのこと。
数十年の医師経験の中でも数例しかない、と言われたそうです。
ルミナルタイプで抗がん剤がよく効き、現在は友人の病状は安定しています。
上記の友人の例を知っているため、私の左胸が同じことにならないかとても不安です。
非浸潤癌との診断の場合はこちらが望んでも無治療となるのでしょうか?
5ミリスライスをもっと細かく、例えば2ミリや3ミリにしていただくことはできないのでしょうか?
また、もし加療となった場合、両側同時でサブタイプが異なると、抗がん剤など薬のタイプがそれぞれ違ったものとなり、期間が長くなるのでしょうか?
薬の量も倍になり、副作用もその分辛いでしょうか?
ステージ0やⅠの非浸潤癌だったとしても、加療がなければそれはそれで不安もあります。
無意味な抗がん剤治療などはしたくありませんが、友人の例や取り残しなどがあったら、と心配です。
取り止めもない長文で申し訳ありませんが、田澤先生のご意見・ご回答いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
両側乳癌(左は未確定ですが…)とのこと、お気持ちお察しします。
ただ、今の状況で全く無意味な想像をしていることは指摘せざるをえません。
少なくとも左は(癌だとしても)非浸潤癌だから(全摘すれば)術後治療については
除外していいし、右の病理結果が出てから(落ち着いて)考えればいいことです。
「5ミリスライスをもっと細かく、例えば2ミリや3ミリにしていただくことはできないのでしょうか?」
⇒できません。(病理医の負担を考えてください)
そもそも、微小の浸潤を発見したとしても(術後治療には)影響を与えないので無意味です。